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さへ 副助詞 【主な機能】 体言や活用語の連体形、副詞などを承け、それが現状にさらに添加されることを示す。語源は動詞の「添へ」。 1.「〜までも」「その上〜まで」の意。 水無月の土さへ裂けて照る日にも我が袖干めや君に逢はずして(万葉集、作者未詳) うつつにはさもこそあらめ夢にさへ人めをもると見るがわびしさ(古今集、小野小町)
君がため惜しからざりし命さへ永くもがなと思ひぬるかな(後拾遺集、藤原義孝)
2.「〜だけでも」の意。意志・推量や仮定をあらわす句の中に用いる。命さへあらば見つべき身のはてを忍ばむ人のなきぞかなしき(新古今集、和泉式部) 【助詞との結合例】 しばしば格助詞の下に付く。「にさへ」「をさへ」など。 うつつにはさもこそあらめ夢にさへ人めをもると見るがわびしさ(古今集、小野小町)
風吹けば花咲くかたへ思ひやる心をさへも散らしつるかな(新千載集、平貞文)
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キーワード・備忘サ行
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菫咲く 春は夢殿 日おもてを 石段の目に 乾く埴土 北原白秋 (すみれさく はるはゆめどの ひおもてを いしきだ のめに かわくはにつち) https://blogs.yahoo.co.jp/sakuramitih15/40704478.html?vitality * 「ずて」は、打消の助動詞「ず」の連用形に接続助詞「て」が付いたもの。「〜しなくて」「〜せずに」の意。 * すがる=腰の細い小型の蜂の古名。じが蜂。 * 捨て果てん=世を捨てて尼になってしまおうと。 すさめず=物事に興じない。
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必ずできる古典文法 〜第11回 助動詞「じ」「まじ」〜 |
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すぐろ=末黒。春、野原を焼いたあとの草木が黒く漕げていること。 すら 副助詞 【主な機能】 体言または体言に準ずる語を承け、それを最低限の例、あるいは極端な例として提示する。 1.「〜でさえも」の意。 春日すら田に立ち疲る君は悲しも若草の妻なき君し田に立ち疲る(万葉集、人麻呂歌集歌) かくしつつ遊び飲みこそ草木すら春は咲きつつ秋は散りぬる(万葉集、坂上郎女) 2.「〜までも」の意。 あぶり干す人もあれやも家人の春雨すらを間使ひにする(万葉集、作者未詳) 【助詞との結合例】 格助詞の上下いずれにも付く。 一重のみ妹が結ひけむ帯をすら三重結ぶべく我が身はなりぬ(万葉集、大伴家持)
布肩衣 ありのことごと 着襲へども 寒き夜すらを…(万葉集、山上憶良)
捨てし身=俗世間を離れて出家した身。道すらに時雨にあひぬいとどしくほしあへぬ袖のぬれにけるかな(貫之集、紀貫之) 深草や都のたつみ住みわびておのがよをすら鶉鳴くなり(逍遥集、松永貞徳) |
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末の松山 どんな大きな波でも末の松山を越す事がないから、二人の間に心変わりのない事のたとえとなった。 す【為】 [動サ変]「す(為)る」の文語形。 「す」 使役・尊敬 上にくる語の活用形 未然(四段・ナ変・ラ変)
未然形せ
【接続】連用形せ 終止形す 連体形する 已然形すれ 命令形せよ 四段・ナ変・ラ変型に活用する動詞・助動詞の未然形に付く。それ以外の活用型の動詞・助動詞には「さす」を用いる。 咲かす 死なす 侍らす 【機能】 他をして何かさせる、あるいは何らかの事態を引き起こさせる――いわゆる使役をあらわす。「〜せる」「〜させる」。 *人もなき 古りにし里に ある人を めぐくや君が 恋に死なする (万葉集、作者未詳)2560 久方の 月の桂も 折るばかり 家の風をも 吹かせてしがな (拾遺集、菅原道真母) 見せ聞かせ 言はせ思はせ はたらかせ 我が身をつかふ ものぞ心よ (実兼公集、西園寺実兼) 実兼の歌の「見せ」は下二段動詞「見す」の連用形と理解される。上一段動詞「見る」に使役の助動詞を付ける場合は「見さす」となる(次項「さす」参照)。 * 尊敬または謙譲をあらわす語と共に用いてその意を強める。「〜せ給ふ」「奉らす」など(尊敬表現としては最高敬語となる)。 鳥が啼く 東を立ちて 道すがら ことの葉草を つみつみて かへらせたまふ… (調鶴集、井上文雄) 「かへらせたまふ」は「帰り給ふ」をさらに強めた尊敬表現。 【来歴】 奈良時代には四段型活用であったと考えられるが、平安時代以降は下二段型活用となった。奈良時代に用いられた尊敬・親愛の助動詞「す」と起源は同じと考えられている。 「す」 尊敬・親愛 上にくる語の活用形 未然形
未然形さ
【接続】連用形し 終止形す 連体形す 已然形せ 命令形せ 動詞・助動詞の未然形に付く。「寝(ぬ)」「着る」「見る」などの動詞につく場合、音韻変化を起して、「寝(な)す」「着(け)す」「見(め)す」という形になる。 取らす 寝(な)す 着(け)す 見(め)す 【機能】 ・尊敬・親愛をあらわす。「〜なさる」「〜していらっしゃる」。 *この岡に 菜摘ます子 家聞かな 名告らさね… (万葉集、雄略天皇)1 * たまきはる 宇智の大野に 馬並めて 朝踏ますらむ その草深野 (万葉集、中皇命) 【来歴】 記紀歌謡・万葉集に見られ、平安時代以後の和歌には用例が見られない。起源的には尊敬・使役の助動詞「す」と同一であったらしい。 ず[助動詞・ず] [打消し・連用形]〜ない 未然形に付く 「ず」 打消
未然形―
【接続】連用形ず(に) 終止形ず 連体形ぬ 已然形ね 命令形― 接続 未然形 動詞・助動詞の未然形に付く。 咲か-ず 恋ひ-ず 燃え-ず 見-られ-ず 行か-しめ-ず 知ら-に せ-ね-ども 形容詞、助動詞「べし」などに付く場合は、動詞「あり」を介して付く。 悲しからず(悲しく―あら―ず) 見るべからず(見る―べく―あら―ず) 「ず」のあとに助詞・助動詞が接続する場合、動詞「あり」を介して付くことがある(次項「ざり」参照)。 咲かざらむ(咲か―ず―あら―む) 見ざりけり(見―ず―あり―けり) 但し古今集の頃までは「ず」をそのまま「けり」や「き」に続ける用法が見られる。この語法はその後捨てられたが、万葉調歌人が復活させ、近代に入っても用いられた。 思はずき 思はずけり 【機能】 その事実がないという話し手の判断をあらわす。 *夕されば 小倉の山に 鳴く鹿は 今宵は鳴かず 寝ねにけらしも (万葉集、舒明天皇)1511 *鴨山の 磐根し枕ける 我をかも 知らにと妹が 待ちつつあるらむ (万葉集、柿本人麻呂)223 *人言を 繁み言痛み 生ける世に 未だ渡らぬ 朝川渡る (万葉集、但馬皇女)116 秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる (古今集、藤原敏行) 【来歴】 古くは「な・に・○・ぬ・ね・○」とナ行に活用した語があり、これと活用変化のない「ず」が合体して、「○・ず・ず・ぬ・ね・○」と活用する助動詞としてはたらくようになった。
未然形(な) ず
現代口語では助動詞「ない」に取って代わられるが、「ず」と「ぬ」は今もよく使われる。「知らず知らず」「知らぬ話」など。また、「知らん」などと遣う現代口語の打消の助動詞「ん」は文語助動詞「ず」の連体形「ぬ」からの転である。連用形(に) ず 終止形○ ○ 連体形ぬ ○ 已然形ね ○ 命令形○ ○ 【助動詞との結合例】 ・「ずき」 連用形「ず」+過去の助動詞「き」。「〜しなかった」。平安時代に「ざりき」に取って代わられ、以後ほとんど用例を見ない。 *心ゆも 吾は思はずき 山川も 隔たらなくに かく恋ひむとは (万葉集、笠女郎)601 ・「ずけり」 連用形「ず」+過去の助動詞「けり」。「〜しないのであった」「〜しないのだなあ」。万葉集に見え、平安時代には「ざりけり」に取って代わられるが、後世の万葉調歌人が復活させ、近代以降の歌人にも用いられた。 *もだ居りて 賢しらするは 酒飲みて 酔泣するに なほ及かずけり (万葉集、大伴旅人)350 たまどりの 八尋(やひろ)の垂尾(たりを) ひらきたて めぐる姿は 見れどあかずけり (悠然院様御詠草、田安宗武) 【助詞との結合例】 ・ぬか/ぬかも 連体形「ぬ」、疑問の助詞「か」、詠嘆の助詞「も」。願望を表す。「〜しないものか」「〜しないかなあ」の意。 *我が命も 常にあらぬか 昔見し 象の小川を 行きて見むため (万葉集、大伴旅人)332 青みづら 依網の原に 人も逢はぬかも いはばしる 淡海県の 物語せむ (万葉集、柿本人麻呂) ・「ぬかも」 連体形「ぬ」+詠嘆の助詞「かも」。打消の詠嘆。 *み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど ただに逢はぬかも (万葉集、柿本人麻呂)496 ・「ずも」 終止形「ず」+詠嘆の助詞「も」。打消の詠嘆。 *眉のごと 雲居に見ゆる 阿波の山 懸けて榜ぐ舟 泊り知らずも (万葉集、船王)998 ・「ずは」 未然形「ず」+接続助詞「は」。仮想・将来のことについて言う。(1)「〜しないで」「〜するよりは」。(2)「もし〜しないならば」。(1)の用法は主に万葉集に見られる。(2)の用法は、後世「ずば」と濁っても用いられる。 *(1)験なき 物を思はずは 一坏の 濁れる酒を 飲むべくあるらし (万葉集、大伴旅人)338 (2)いつまでか 野辺に心の あくがれむ 花し散らずは 千世も経ぬべし (古今集、素性法師) なお、(1)の用法の場合、「ず」を連用形、「は」を係助詞と見る説もある。 すさび=気の向くままに物事をする。 「す(渚)」...原文「渚」、「洲(す)」と解される 海・川などで土砂が積もって水面に現れたところ 「すだく」は「多く集まる。群がる・集まって騒ぎたてる」。 「ねば」 已然形「ね」+接続助詞「ば」。仮想・将来の条件節をつくる「ずは」に対し、確定した事実を述べる条件節をつくる。上代においては順接・逆接両方に用いられたが、平安時代以後は順接のみとなる。(1)順接「〜しないので」。(2)逆接「〜しないのに」。 *(1)世の中を 憂しとやさしと 思へども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば (万葉集、山上憶良)893 *(2)筑紫船 いまだも来ねば あらかじめ 荒ぶる君を 見るが悲しさ (万葉集、賀茂女王)556 なお、(1)の意味では「ずあれば」「ざれば」とも言う。 「末」...語句の意味は、物の端、終り そこから意味も広がって、木の枝先...さらには、晩年、のち、将来、結果など 「棄」...夫婦の縁を切ること 「ずて/ずして」 連用形「ず」+接続助詞「て」「して」。「〜しなくて」「〜せずに」。平安時代以後、約して「で」と言うのが普通となる(次項参照)が、和歌では「ずて」「ずして」も用いられ続けた。 *いなと言へど 強ふる志斐のが 強ひ語り このころ聞かずて 我恋ひにけり (万葉集、持統天皇)236 もろともに 苔の下には 朽ちずして 埋もれぬ名を 見るぞかなしき (和泉式部集、和泉式部) 【特殊な用法】 で 連用形「ず」に接続助詞「て」「して」が付いた「ずて」「ずして」の約。平安時代以後一般化した。 思ひ川 絶えず流るる 水の泡の うたかた人に 逢はで消えめや (後撰集、伊勢) 「〜なく」 連体形の「ぬ」に「あく」を加えて名詞化する、いわゆる「ク語法」。和歌では動詞に付けて助詞「に」を添え、「飽かなくに」「思はなくに」などと遣うことが多い。 *安積山 影さへ見ゆる 山の井の 浅き心を 吾が思はなくに (万葉集、陸奥国前采女)3807 「すだく」とは「集まる」の意。 |



