ニキタマの万葉集

当て字の繭玉をほぐそう、枕詞で古代を解明しよう。

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さへ 副助詞

【主な機能】

体言や活用語の連体形、副詞などを承け、それが現状にさらに添加されることを示す。語源は動詞の「添へ」。
1.「〜までも」「その上〜まで」の意。

水無月の土さへ裂けて照る日にも我が袖干めや君に逢はずして(万葉集、作者未詳)
うつつにはさもこそあらめ夢にさへ人めをもると見るがわびしさ(古今集、小野小町)
君がため惜しからざりし命さへ永くもがなと思ひぬるかな(後拾遺集、藤原義孝)

2.「〜だけでも」の意。意志・推量や仮定をあらわす句の中に用いる。

命さへあらば見つべき身のはてを忍ばむ人のなきぞかなしき(新古今集、和泉式部)


【助詞との結合例】
しばしば格助詞の下に付く。「にさへ」「をさへ」など。

うつつにはさもこそあらめ夢にさへ人めをもると見るがわびしさ(古今集、小野小町)
風吹けば花咲くかたへ思ひやる心をさへも散らしつるかな(新千載集、平貞文)

裾に置て 心に遠き 火桶かな  蕪村
https://blogs.yahoo.co.jp/sakuramitih15/40827620.html?vitality


砂山の 砂に腹這ひ
初恋の
いたみを遠く おもひ出づる日  石川啄木
https://blogs.yahoo.co.jp/sakuramitih15/40827592.html?vitality                    

「好(す)いた同士は泣いても連(つ)れる」
https://blogs.yahoo.co.jp/tsuchii8888/42134397.html



すずしさや水に柳のかげ法師 山崎宗鑑
https://blogs.yahoo.co.jp/sakuramitih15/40724635.html?vitality



「少しきを救わざれば大破に及ぶ」
https://blogs.yahoo.co.jp/tsuchii8888/42109586.html?vitality


「すべての心理を口にしてよいわけでない」
https://blogs.yahoo.co.jp/tsuchii8888/42106157.html?vitality


菫咲く 春は夢殿 日おもてを 石段の目に 乾く埴土   北原白秋
(すみれさく はるはゆめどの ひおもてを いしきだ
 のめに かわくはにつち)
https://blogs.yahoo.co.jp/sakuramitih15/40704478.html?vitality


住吉の 得名津に立ちて 見わたせば 武庫の泊りゆ 出づる船人  高市連黒人
https://blogs.yahoo.co.jp/sakuramitih15/40684499.html?vitality

* 「ずて」は、打消の助動詞「ず」の連用形に接続助詞「て」が付いたもの。「〜しなくて」「〜せずに」の意。

* すがる=腰の細い小型の蜂の古名。じが蜂。

* 捨て果てん=世を捨てて尼になってしまおうと。

すさめず=物事に興じない。

必ずできる古典文法 〜第11回 助動詞「じ」「まじ」〜
https://www.youtube.com/watch?v=P-Fi86R66jw


して 格助詞 修飾格

【主な機能】

サ変動詞「為す」の連用形「し」に接続助詞「て」が付いたものと言う。
1.主に使役の助動詞と共に用い、命令を受けてそのことをする人を指す。

たまさかにまことやすると君ならぬ人して世をも知らせてしかな(源信明集)

2.行う人の数などをあらわす。

二人して結びし紐を一人して我は解きみじ直に逢ふまでは(万葉集、作者未詳)


し 副助詞

【主な機能】

種々の語を承け、それを強く指示して強調する。時代が下るにつれて用例が限定されるようになり、現代口語には「定めし」「果てしない」などに化石的に残るのみである。

…青きをば 置きてそ嘆く そこし怜し 秋山吾は(万葉集、額田王)
大君は神にしませば真木の立つ荒山中に海を成すかも(万葉集、柿本人麻呂)
葦辺ゆく鴨の羽がひに霜降りて寒き夕へは大和し思ほゆ(万葉集、志貴皇子)
皆人を寝よとの鐘は打つなれど君をし思へばい寝がてぬかも(万葉集、笠女郎))

【助詞との結合例】
•しも 副助詞「し」に係助詞「も」が付いたもの。働きは「し」にほぼ同じであるが、平安時代には用法が広まり、助詞「を」「は」「と」などを承けるようにもなる。現代口語には「必ずしも」などに残っている。

杉の野にさをどる雉いちしろく音にしも泣かむ隠り妻かも(万葉集、大伴家持)
たらちめはかかれとてしもむばたまの我が黒髪を撫でずやありけむ(古今集、遍昭)
青柳の糸よりかくる春しもぞみだれて花のほころびにける(古今集、紀貫之)
暁の月見むとしも思はねど見し人ゆゑにながめられつつ(新古今集、花山院)

•「しも」のほかにも「しぞ」「しか」「しこそ」など係助詞と結合して用いられることが多かった。

橘の花散る里のほととぎす片恋しつつ鳴く日しぞ多き(万葉集、大伴旅人)
見まく欲り吾がする君もあらなくに何しか来けむ馬疲るるに(万葉集、大伯皇女)
遠(をち)の空に雲たちのぼり今日しこそ夕立すべきけしきなりけれ(玉葉集、中山家親)

ず  す

必ずできる古典文法 〜第5回 助動詞「ず」+係り結び〜
https://www.youtube.com/watch?v=FxjnSM2frpg

すぐろ=末黒。春、野原を焼いたあとの草木が黒く漕げていること。

すら 副助詞

【主な機能】

体言または体言に準ずる語を承け、それを最低限の例、あるいは極端な例として提示する。
1.「〜でさえも」の意。

春日すら田に立ち疲る君は悲しも若草の妻なき君し田に立ち疲る(万葉集、人麻呂歌集歌)
かくしつつ遊び飲みこそ草木すら春は咲きつつ秋は散りぬる(万葉集、坂上郎女)

2.「〜までも」の意。

あぶり干す人もあれやも家人の春雨すらを間使ひにする(万葉集、作者未詳)


【助詞との結合例】
格助詞の上下いずれにも付く。

一重のみ妹が結ひけむ帯をすら三重結ぶべく我が身はなりぬ(万葉集、大伴家持)
布肩衣 ありのことごと 着襲へども 寒き夜すらを…(万葉集、山上憶良)
道すらに時雨にあひぬいとどしくほしあへぬ袖のぬれにけるかな(貫之集、紀貫之)
深草や都のたつみ住みわびておのがよをすら鶉鳴くなり(逍遥集、松永貞徳)

捨てし身=俗世間を離れて出家した身。

す 1.

末の松山 どんな大きな波でも末の松山を越す事がないから、二人の間に心変わりのない事のたとえとなった。




す【為】 [動サ変]「す(為)る」の文語形。

「す」  使役・尊敬 上にくる語の活用形 未然(四段・ナ変・ラ変)
未然形せ
連用形せ
終止形す
連体形する
已然形すれ
命令形せよ
【接続】
四段・ナ変・ラ変型に活用する動詞・助動詞の未然形に付く。それ以外の活用型の動詞・助動詞には「さす」を用いる。
咲かす 死なす 侍らす
【機能】
他をして何かさせる、あるいは何らかの事態を引き起こさせる――いわゆる使役をあらわす。「〜せる」「〜させる」。
*人もなき 古りにし里に ある人を めぐくや君が 恋に死なする
 (万葉集、作者未詳)2560
久方の 月の桂も 折るばかり 家の風をも 吹かせてしがな
 (拾遺集、菅原道真母)
見せ聞かせ 言はせ思はせ はたらかせ 我が身をつかふ ものぞ心よ
 (実兼公集、西園寺実兼)
実兼の歌の「見せ」は下二段動詞「見す」の連用形と理解される。上一段動詞「見る」に使役の助動詞を付ける場合は「見さす」となる(次項「さす」参照)。
* 尊敬または謙譲をあらわす語と共に用いてその意を強める。「〜せ給ふ」「奉らす」など(尊敬表現としては最高敬語となる)。
鳥が啼く 東を立ちて 道すがら ことの葉草を つみつみて かへらせたまふ…
 (調鶴集、井上文雄)
「かへらせたまふ」は「帰り給ふ」をさらに強めた尊敬表現。
【来歴】
奈良時代には四段型活用であったと考えられるが、平安時代以降は下二段型活用となった。奈良時代に用いられた尊敬・親愛の助動詞「す」と起源は同じと考えられている。

「す」  尊敬・親愛 上にくる語の活用形 未然形
未然形さ
連用形し
終止形す
連体形す
已然形せ
命令形せ
【接続】
動詞・助動詞の未然形に付く。「寝(ぬ)」「着る」「見る」などの動詞につく場合、音韻変化を起して、「寝(な)す」「着(け)す」「見(め)す」という形になる。
取らす  寝(な)す 着(け)す 見(め)す
【機能】
・尊敬・親愛をあらわす。「〜なさる」「〜していらっしゃる」。
*この岡に 菜摘ます子 家聞かな 名告らさね…
 (万葉集、雄略天皇)1
* たまきはる 宇智の大野に 馬並めて 朝踏ますらむ その草深野
 (万葉集、中皇命)
【来歴】
記紀歌謡・万葉集に見られ、平安時代以後の和歌には用例が見られない。起源的には尊敬・使役の助動詞「す」と同一であったらしい。

ず[助動詞・ず] [打消し・連用形]〜ない 未然形に付く
「ず」 打消
未然形―
連用形ず(に)
終止形ず
連体形ぬ
已然形ね
命令形―
接続  未然形
【接続】
動詞・助動詞の未然形に付く。
咲か-ず 恋ひ-ず 燃え-ず 見-られ-ず 行か-しめ-ず 知ら-に せ-ね-ども
形容詞、助動詞「べし」などに付く場合は、動詞「あり」を介して付く。
悲しからず(悲しく―あら―ず)
見るべからず(見る―べく―あら―ず)
「ず」のあとに助詞・助動詞が接続する場合、動詞「あり」を介して付くことがある(次項「ざり」参照)。
咲かざらむ(咲か―ず―あら―む) 見ざりけり(見―ず―あり―けり)
但し古今集の頃までは「ず」をそのまま「けり」や「き」に続ける用法が見られる。この語法はその後捨てられたが、万葉調歌人が復活させ、近代に入っても用いられた。
思はずき 思はずけり
【機能】
その事実がないという話し手の判断をあらわす。
*夕されば 小倉の山に 鳴く鹿は 今宵は鳴かず 寝ねにけらしも
 (万葉集、舒明天皇)1511
*鴨山の 磐根し枕ける 我をかも 知らにと妹が 待ちつつあるらむ
 (万葉集、柿本人麻呂)223
*人言を 繁み言痛み 生ける世に 未だ渡らぬ 朝川渡る
 (万葉集、但馬皇女)116
秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる
 (古今集、藤原敏行)
【来歴】
古くは「な・に・○・ぬ・ね・○」とナ行に活用した語があり、これと活用変化のない「ず」が合体して、「○・ず・ず・ぬ・ね・○」と活用する助動詞としてはたらくようになった。

未然形(な) ず
連用形(に) ず
終止形○ ○
連体形ぬ ○
已然形ね ○
命令形○ ○
現代口語では助動詞「ない」に取って代わられるが、「ず」と「ぬ」は今もよく使われる。「知らず知らず」「知らぬ話」など。また、「知らん」などと遣う現代口語の打消の助動詞「ん」は文語助動詞「ず」の連体形「ぬ」からの転である。
【助動詞との結合例】
・「ずき」 連用形「ず」+過去の助動詞「き」。「〜しなかった」。平安時代に「ざりき」に取って代わられ、以後ほとんど用例を見ない。
*心ゆも 吾は思はずき 山川も 隔たらなくに かく恋ひむとは
 (万葉集、笠女郎)601
・「ずけり」 連用形「ず」+過去の助動詞「けり」。「〜しないのであった」「〜しないのだなあ」。万葉集に見え、平安時代には「ざりけり」に取って代わられるが、後世の万葉調歌人が復活させ、近代以降の歌人にも用いられた。
*もだ居りて 賢しらするは 酒飲みて 酔泣するに なほ及かずけり
 (万葉集、大伴旅人)350
たまどりの 八尋(やひろ)の垂尾(たりを) ひらきたて めぐる姿は 見れどあかずけり
 (悠然院様御詠草、田安宗武)
【助詞との結合例】
・ぬか/ぬかも 連体形「ぬ」、疑問の助詞「か」、詠嘆の助詞「も」。願望を表す。「〜しないものか」「〜しないかなあ」の意。
*我が命も 常にあらぬか 昔見し 象の小川を 行きて見むため
 (万葉集、大伴旅人)332
青みづら 依網の原に 人も逢はぬかも いはばしる 淡海県の 物語せむ
 (万葉集、柿本人麻呂)
・「ぬかも」 連体形「ぬ」+詠嘆の助詞「かも」。打消の詠嘆。
*み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど ただに逢はぬかも
 (万葉集、柿本人麻呂)496
・「ずも」 終止形「ず」+詠嘆の助詞「も」。打消の詠嘆。
*眉のごと 雲居に見ゆる 阿波の山 懸けて榜ぐ舟 泊り知らずも 
 (万葉集、船王)998
・「ずは」 未然形「ず」+接続助詞「は」。仮想・将来のことについて言う。(1)「〜しないで」「〜するよりは」。(2)「もし〜しないならば」。(1)の用法は主に万葉集に見られる。(2)の用法は、後世「ずば」と濁っても用いられる。
*(1)験なき 物を思はずは 一坏の 濁れる酒を 飲むべくあるらし
 (万葉集、大伴旅人)338
(2)いつまでか 野辺に心の あくがれむ 花し散らずは 千世も経ぬべし
 (古今集、素性法師)
なお、(1)の用法の場合、「ず」を連用形、「は」を係助詞と見る説もある。

すさび=気の向くままに物事をする。

「す(渚)」...原文「渚」、「洲(す)」と解される
海・川などで土砂が積もって水面に現れたところ

「すだく」は「多く集まる。群がる・集まって騒ぎたてる」。


「ねば」 已然形「ね」+接続助詞「ば」。仮想・将来の条件節をつくる「ずは」に対し、確定した事実を述べる条件節をつくる。上代においては順接・逆接両方に用いられたが、平安時代以後は順接のみとなる。(1)順接「〜しないので」。(2)逆接「〜しないのに」。
*(1)世の中を 憂しとやさしと 思へども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば
 (万葉集、山上憶良)893
*(2)筑紫船 いまだも来ねば あらかじめ 荒ぶる君を 見るが悲しさ
 (万葉集、賀茂女王)556
なお、(1)の意味では「ずあれば」「ざれば」とも言う。

「末」...語句の意味は、物の端、終り
そこから意味も広がって、木の枝先...さらには、晩年、のち、将来、結果など



「棄」...夫婦の縁を切ること


「ずて/ずして」 連用形「ず」+接続助詞「て」「して」。「〜しなくて」「〜せずに」。平安時代以後、約して「で」と言うのが普通となる(次項参照)が、和歌では「ずて」「ずして」も用いられ続けた。
*いなと言へど 強ふる志斐のが 強ひ語り このころ聞かずて 我恋ひにけり
 (万葉集、持統天皇)236
もろともに 苔の下には 朽ちずして 埋もれぬ名を 見るぞかなしき
 (和泉式部集、和泉式部)
【特殊な用法】
で 連用形「ず」に接続助詞「て」「して」が付いた「ずて」「ずして」の約。平安時代以後一般化した。
思ひ川 絶えず流るる 水の泡の うたかた人に 逢はで消えめや
 (後撰集、伊勢)
「〜なく」 連体形の「ぬ」に「あく」を加えて名詞化する、いわゆる「ク語法」。和歌では動詞に付けて助詞「に」を添え、「飽かなくに」「思はなくに」などと遣うことが多い。
*安積山 影さへ見ゆる 山の井の 浅き心を 吾が思はなくに
 (万葉集、陸奥国前采女)3807





「すだく」とは「集まる」の意。




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