ニキタマの万葉集

当て字の繭玉をほぐそう、枕詞で古代を解明しよう。

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夕月夜 心もしのに 白露の 置くこの庭に こほろぎ鳴くも  湯原王
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夕顔の 棚つくらんと 思へども 秋まちがてぬ  我いのちかも 正岡子規
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* 夢かよふ道=夢路、夢を見ること。

* 雪の下折れ=降り積もった雪の重みで竹や木の枝・幹などが折れること。

* 雪散る=雪が降る事をいう。

夕かげ=夕日。

・ゆほびかに たけはた高し よきをうなの なやめるところ なしとぞいはまし
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よそながら かげだに見むと 幾度か 君が門をば
すぎてけるかな  樋口一葉
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世の中の 秋田刈るまで なりぬれば 露も我が身も 置きどころなし 兼好法師
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終夜 燃ゆる蛍を 今朝見れば 草の葉ごとに 露ぞ置きける   健守法師
(よもすがら もゆるほたるを けさみれば くさのはごとに つゆぞおきける)
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世の中に なほもふるかな しぐれつつ 雲間の月の いでやと思へど  和泉式部
https://blogs.yahoo.co.jp/sakuramitih15/40724651.html?vitality


世の中に まじらぬとには あらねども ひとり遊びぞ 我は勝れり  良寛
https://blogs.yahoo.co.jp/sakuramitih15/40697651.html?vitality

* 「よ」は、強調の終助詞。

* 「よそ」よそ=余所、関係のないさま,
よそに=親密でない人。他人。

蓬生(よもぎう)=「蓬生の宿」に同じ。荒廃した我が家。    

や3

やさしいね 陽のむらさきに 透けて咲く 去年の秋を 知らぬコスモス  俵万智
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やがて死ぬけしきも見えず蝉の声  芭蕉
https://blogs.yahoo.co.jp/sakuramitih15/40761893.html?vitality

春にやはあらぬ=
「やは」は反語。春ではなかろうか、いや春なのだ。

や(やも・やは) 終助詞 詠嘆・疑問・反語

【主な機能】

「や」は元来は掛け声に由来する感動詞で、間投助詞としてはたらき、さらに叙述の終りに用いられるようにもなった。疑問(質問)・反語・詠嘆などの意をあらわす。用言の終止形・命令形、また体言に付き、反語の場合は已然形に付く。
1.終止形に付き、質問・疑問をあらわす。相手に対し呼びかけ、問いかける気持を伴うことが多い。

聞きつやと妹が問はせる雁が音はまことも遠く雲隠るなり(万葉集、大伴家持)
道の辺の草深百合の花笑みに笑まししからに妻と言ふべしや(万葉集、作者未詳)
もろともに山めぐりする時雨かなふるにかひなき身とは知らずや(詞花集、藤原道雅)

山田=山間の田。



2.「思ひきや」のように、終止形に付く場合でも反語的な疑問の意をあらわすことがある。

思ひきや鄙のわかれにおとろへて海人のなはたきいさりせんとは(古今集、小野篁)


3.終止形に付いて詠嘆の意をあらわす。「めづらしや」「わりなしや」「はなかしや」など、形容詞終止形に付く例が多く見られる。

はかなしや枕さだめぬ転た寝にほのかにまよふ夢の通ひ路(千載集、式子内親王)


4.已然形に付き、反語「〜だろうか、いやそんなことはない」の意をあらわす。

越の海の信濃の浜をゆき暮らし長き春日も忘れて思へや(万葉集、大伴家持)
思ひ河絶えず流るる水の泡のうたかた人に逢はで消えめや(後撰集、伊勢)


5.已然形に付き、自らに問いかける疑問をあらわす。直後に述べる事実の根拠について推測する時に用いられる、特殊な語法である。下に引用した高市黒人詠のように連体形で結ぶのが通常で、本来は係助詞であろう。しかし赤人詠(万葉歌の改変)・西行詠のように係り結びをとらない例も見られ、これらの場合は終助詞とみとめられる(係助詞「や」参照)。


〔いにしへの人に我あれやささなみの古き都を見れば悲しき〕(万葉集、高市黒人)
ももしきの大宮人はいとまあれや桜かざしてけふもくらしつ(新古今集、山辺赤人)
津の国の難波の春は夢なれや葦の枯葉に風わたるなり(新古今集、西行)


6.命令形に付いて命令文を強めるはたらきをする。

声たえず鳴けや鴬ひととせにふたたびとだに来べき春かは(古今集、藤原興風)
もろともに影を並ぶる人もあれや月のもりくる笹の庵に(山家集、西行)


7.体言に付き、詠嘆を添えて文を終える。「〜であるよ」。

逢ふと見てことぞともなく明けぬなりはかなの夢の忘れがたみや(新古今集、藤原家隆)
暮れはつる尾花がもとの思ひ草はかなの野辺の露のよすがや(俊成卿女集、俊成卿女)


【助詞との結合例】
•はや 詠嘆の助詞「は」と「や」が結び付いたもの。強い詠嘆の意をあらわす。

嬢子の床の辺に我が置きしつるぎの大刀その大刀はや(古事記、倭建命)
三輪山の背後より不可思議の月立てりはじめに月と呼びしひとはや(みずかありなむ、山中智恵子)


•やも 助詞「や」に詠嘆の助詞「も」が結び付いたもの。已然形に付き、反語の意をあらわす。推量の助動詞「む」と結び「めやも」と遣う例が多い。平安時代以後は「やは」に取って代わられる。


とこしへに君も遇へやもいさなとり海の浜藻の寄る時々を(古事記、衣通姫)
紫のにほへる妹を憎くあらば人妻故に吾恋ひめやも(万葉集、天武天皇)


•やは 助詞「や」に詠嘆の助詞「は」が結び付いたもの。
1.奈良時代まで用いられた「やも」を引き継ぎ、反語の意をあらわす。「ざらめやは」など已然形に付く形も残るが、多くの場合終止形に付く。

里人のことは夏野の繁くともかれゆく君に逢はざらめやは(古今集、読人不知)
かぎりなき雲井のよそに別るとも人を心におくらさむやは(古今集、読人不知)
しかばかり契りしものを渡り川かへるほどには忘るべしやは(後拾遺集、藤原義孝)

2.連体形に付き、詠嘆の意をあらわす。

君が住む宿の梢をゆくゆくと隠るるまでにかへりみしやは(拾遺集、菅原道真)



【助動詞との結合例】
•めや/めやも/めやは 推量の助動詞「む」の已然形「め」と結び付き、反語をあらわす。「〜するだろうか、いやそんなことはない」の意。奈良時代は「めやも」が多く用いられ、平安以後「めやは」がこれに代わる。但し万葉調歌人は「めやも」を復活させた。

思ひ河絶えず流るる水の泡のうたかた人に逢はで消えめや(後撰集、伊勢)
今日そゑに暮れざらめやはと思へどもたへぬは人の心なりけり(後撰集、藤原敦忠)
大君の勅をかしこみちちわくに心はわくとも人に言はめやも(金槐和歌集、源実朝)

•ずやも/ずやは 打消の助動詞「ず」と結び、反語の意をあらわす。「〜ではないか」、すなわち強い肯定をあらわすことになる。平安時代以後は「ずやは」に代わる。

今日今日と我が待つ君は石川の峡に交りてありと言はずやも(万葉集、依羅娘子)
秋の夜は松を払はぬ風だにもかなしきことの音をたてずやは(千載集、藤原季通)

•ましや(ましやは) 反実仮想の助動詞「まし」と結び付く。現実にはあり得ない、あるいは現実とは正反対の仮定のもとで「〜するだろうか」「〜しなかったのに」と仮想する心をあらわす。後悔の念などを伴うことが多い。

暁のなからましかば白露のおきてわびしき別れせましや(後撰集、紀貫之)
数ならばかからましやは世の中にいと悲しきはしづのをだまき(新古今集、小野篁)


【他の機能】

係助詞・間投助詞としてもはたらく。

や1

この道や=「俳諧の道」も含まれている。「や」は「ああこの道は」という詠嘆の意が含まれている。真に自分の俳諧の道に志す人の少ない孤独の思いを嘆ずる気持ちです。


や 間投助詞

【主な機能】

1.体言に付いて呼びかけの対象であることを示す。

八千矛の 神の命や 吾が大国主…(古事記、須勢理比売)
我妹子や我を忘らすないそのかみ袖ふる川の絶えむと思へや(万葉集、作者未詳)


2.詠嘆の意をあらわす。

これやこの大和にしては我が恋ふる紀路にありといふ名に負ふ背の山(万葉集、元明天皇)
谷風にとくる氷のひまごとにうち出づる波や春の初花(古今集、源当純)

用言では形容詞終止形に付く例が多く見られる(「めづらしや」「わりなしや」など)が、これらは終助詞に分類した。


3.語勢を加えたり、語調を整えたりする。

やすみしし 我ご大君の 畏きや 御陵(みはか)仕ふる…(万葉集、額田王)
きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣片敷きひとりかも寝む(新古今集、藤原良経)
来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ(新勅撰集、藤原定家)

一首目の「畏きや」の「や」は「畏き御陵」の語間に投入されたもので、語勢を加えるのみでなく「畏き」の意を強めるはたらきもしている。二・三首目の「や」はそれぞれ「鳴く霜夜」「焼く藻塩」の語間に投入されたもので、主として語調を整える用法と見てよかろう。

4.主として場所を示す名詞に付いて詠嘆を添える。(1)古くは助詞「の」の後に付いたが、のち、(2)名詞に直接付いて連体助詞的なはたらきをするようになり、(3)(4)平安中期以後、詠嘆を込めて場所・時・物事などを示し、格助詞的なはたらきもするようになった。(3)の「や」は「を」(または「は」)、(4)の「や」は「に」の意味にはたらく。因みに(5)連歌俳諧の「切字」はこの用法を引き継ぐものと言われる。

(1)石見のや高角山の木の間より我が振る袖を妹見つらむか(万葉集、柿本人麻呂)
(2)大原や小塩の山も今日こそは神世のことも思ひ出づらめ(古今集、在原業平)
(3)武蔵野やゆけども秋の果てぞなきいかなる風か末に吹くらん(新古今集、源通光)
(4)網代木や浪のよるよる照る月につもる木の葉の数もかくれず(拾遺愚草、藤原定家)
(5)荒海や佐渡に横たふ天の川(奥の細道、松尾芭蕉)


【他の機能】

係助詞・終助詞としてもはたらく

われのみや=「や」は反語の意。


や(やも・やは) 係助詞

【主な機能】

問いかけ・疑問・反語などをあらわす。結びは連体形になる。
1.質問・疑問をあらわす。相手あるいは自身に対し呼びかけ、問いかける気持を伴うことが多い。

神風の伊勢の浜荻折り伏せて旅寝やすらむ荒き浜辺に(万葉集、碁檀越妻)
難波江の葦のかりねの一よゆゑ身をつくしてや恋ひわたるべき(千載集、皇嘉門院別当)


2.已然形に付き、自らに問いかける疑問をあらわす。直後に述べる事実の根拠について推測する時に用いられる、特殊な語法である。詠嘆や反語の意を伴うこともある。終助詞「や」も参照されたい。


いにしへの人に我あれやささなみの古き都を見れば悲しき(万葉集、高市黒人)
里は荒れて人はふりにし宿なれや庭もまがきも秋の野良なる(古今集、遍昭)

3.反語をあらわす。「〜か、いや〜ない」の意。「やは」「やも」の形をとることが多い(次項参照)。

秋の田の穂の上を照らす稲妻の光の間にも我や忘るる(古今集、読人不知)


【助詞との結合例】


•やも 助詞「や」に詠嘆の助詞「も」が結び付いたもの。連体形で結ぶ。平安時代以後は「やは」に取って代わられる。
1.反語をあらわす。「〜か、いや〜ない」の意。

士やも空しかるべき万代に語り継ぐべき名は立てずして(万葉集、山上憶良)
うつせみの世やも二行く何すとか妹に逢はずて我がひとり寝む(万葉集、大伴家持)

2.詠嘆を伴う疑問をあらわす。用例は少ない。

ますらをの心はなしに秋萩の恋のみにやもなづみてありなむ(万葉集、作者未詳)

やみ=止み、お終いになる。


•やは 助詞「や」に詠嘆の助詞「は」が結び付いたもの。連体形で結ぶ。
1.反語をあらわす。「〜か、いや〜ない」の意。

春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香やはかくるる(古今集、凡河内躬恒)
有馬山いなの笹原風ふけばいでそよ人を忘れやはする(後拾遺集、大弐三位)

2.詠嘆を伴う疑問をあらわす。用例は少ない。

我が背子をいつぞ今かと待つなへに面やは見えむ秋の風吹く(万葉集、藤原宇合)

3.「やは〜ぬ」の形で、慫慂・希望の意をあらわす。「どうして〜しないのか」「〜しないものか」「〜してほしい」。

さくら花春くははれる年だにも人の心に飽かれやはせぬ(古今集、伊勢)
なく声をえやは忍ばぬほととぎす初卯の花の影にかくれて(新古今集、柿本人麿)

みあだ=み徒。無駄。「み」は接頭語。

やは=反語の意のを表す。・・するだろうか、 いや・・ではない。

【他の機能】

終助詞・間投助詞としてもはたらく。

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