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2 234;挽歌,霊亀1年9月,年紀,志貴皇子 [題詞]((霊龜元年歳次乙卯秋九月志貴親王<薨>時作歌一首[并短歌])或本歌曰) 三笠山 野邊従遊久道 己伎<太>久母 荒尓計類鴨 久尓有名國 みかさやま のへゆゆくみち こきだくも あれにけるかも ひさにあらなくに ・・・・・・・・・・
三笠山の野辺の道は ひどく荒れてしまったことだよ 御子が亡くなってからそんなに経っていないのに ・・・・・・・・・・ * 「御笠山」は今の御蓋山(みかさやま)。奈良市の市街地の東にある春日 (かすが) 大社後方の山。若草山の南にあり、春日山の西峰をなす。標高282メートル。若草山をさしていうことも多い。みかさのやま。[歌枕]
* 「こきだ‐く・も」 [副]程度のはなはだしいさま。ひどく。 「も」[終助詞] [感動詠嘆] * 「あら」は動詞「あり」の未然形。 * 「なく」は、打消の助動詞「ず」のク語法で、ないことの意。 * 「に」は感動を表わす古代の助詞)
ないことだなあ。
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万葉集索引第二巻
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2 85;相聞,仁徳天皇,作者:磐姫皇后,律令,情詩,閨房詩,大阪,伝承,仮託,恋情,女歌 [題詞]難波高津宮御宇天皇代 [大鷦鷯天皇 謚曰仁徳天皇] / 磐姫皇后思天皇御作歌四首(磐姫(いはのひめの)皇后(おほきさき)、仁徳天皇を慕って作った歌四首) 君之行 氣長成奴 山多都祢 迎加将行 <待尓>可将待 きみがゆき けながくなりぬ やまたづね むかへかゆかむ まちにかまたむ ・・・・・・・・・・・・・・・・・
あなたの行幸日数が長く経ちました 山路をたずねてお迎えに参りましょうか それともこのままお待ちしましょうか ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 磐之媛命 いわのひめのみこと 建内宿禰の子葛城襲津彦の姫。仁徳天皇の皇后。履中天皇・住吉仲皇子・反正天皇・允恭天皇の母。 天皇の側室黒比売・八田皇女に対する激しい嫉妬の話が伝わる。 万葉集最古の作者。 陵墓は『延喜式』に大和添上郡の平城坂上墓とし、奈良市佐紀のヒシアゲ古墳に比定されている。(千人万首) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 仁徳天皇; 古事記の干支崩年に従えば、応神天皇の崩御が西暦393年、仁徳天皇の崩御が西暦427年となり、その間が在位期間となる。名は大雀命(おほさざきのみこと)(『古事記』)、大鷦鷯尊(おほさざきのみこと)大鷦鷯天皇(おほさざきのすめらみこと)・聖帝(『日本書紀』)・難波天皇(『万葉集』)。 皇后(前):磐之媛命(いわのひめのみこと、石之日売命。葛城襲津彦の女) 皇后(後):八田皇女(やたのひめみこ、矢田皇女。応神天皇の皇女、母は宮主宅媛(和弭日触使主の女)。菟道稚郎子皇子の同母妹) 応神天皇の崩御の後、最も有力と目されていたのは皇位継承者の菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)皇子であった。宇治天皇(『播磨国風土記』)とも。 父天皇の寵愛を受けて皇太子に立てられたものの、異母兄の大鷦鷯尊(おおさざきのみこと、後の仁徳天皇)に皇位を譲るべく自殺したという美談で知られる。 磐之媛命は「嫉妬」で綴られているが、暦意の真実は和弭氏と葛城氏との死闘が隠されているのではないだろうか?
・・・・・・・・・・・・ 【名歌鑑賞 9】森 明著 <万葉集巻二:85・86・87・88歌(89・90歌)> http://f-kowbow.com/ron/meika09/meika09.htm |
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2 86;作者:磐姫皇后,律令,情詩,閨房詩,大阪,伝承,仮託,恋情,女歌 [題詞](相聞 / 難波高津宮御宇天皇代 [大鷦鷯天皇 謚曰仁徳天皇] / 磐姫皇后思天皇御作歌四首) 如此許 戀乍不有者 高山之 磐根四巻手 死奈麻死物<呼> かくばかり こひつつあらずは たかやまの いはねしまきて しなましものを ・・・・・・・・・・
これほどまでに恋いこがれていないで いっそのこと高山の 岩を枕に死んでしまいたいものを ・・・・・・・・・・ * 「ばかり」は、副助詞。語源は動詞「計る」。この程度を表す。「〜ほど」の意味。
如此許ーかくばかりーこれほどまでに。 戀乍不有者ーこひつつあらずはー恋ひつつあらずはー苦しい恋ならー 上古、戀(恋)は孤悲とも書く。思う人と逢えないときの感情。 * 「ずは」は、「…ではなくて」「…せずに」などの意味の条件句をつくる連語。 高山之ーたかやまのー高山の 磐根四巻手ーいはねしまきてー磐根しまきてー岩を枕にー 山陵の石室に葬られることを言う。前の歌との関連からは、山を探し歩く途中で行き倒れ絶命してしまう意にもなる。 死奈麻死物<呼>ーしなましものをー死なましものをー死んだ方がましだわ。 * 「まし」は、「できれば…したいものだが」反実仮想の助動詞。 * 「ものを」は詠嘆の終助詞。活用語の連体形に付く。「けり」「まし」に付くことが多い。 形式名詞「もの」と助詞「を」が結び付いたもの。 事態を噛み締めるような詠嘆で後に含みを残す。 ・・・・・・・・・・・ 【名歌鑑賞 9】森 明著 <万葉集巻二:85・86・87・88歌(89・90歌)> http://f-kowbow.com/ron/meika09/meika09.htm |
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233 [題詞](霊龜元年歳次乙卯秋九月志貴親王<薨>時作歌一首[并短歌])或本歌曰(或る本の歌に曰く) 高圓之野邊乃秋芽子勿散祢君之形見尓見管思奴播武 たかまとののへのあきはぎなちりそねきみがかたみにみつつしぬはむ ・・・・・・・・・・
高円山の野辺の秋萩よ 散ってくれるな 御子の形見として見ながら お偲びするのだから ・・・・・・・・・・ |
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