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勤めていた会社が京都市の1等地に移転した。
それで、初めての電車通勤をすることにしてみた。
JROO駅から京都駅に行き、地下鉄に乗り換える。
(駅名はあえて伏せておくことにする)
自宅からOO駅まで徒歩5分。
OO駅から京都駅が3分、地下鉄で5分。と楽そうだったから。
2か月ほど電車通勤して、そろそろ通勤にも飽きが来ていた頃だった。
OO駅プラットホーム。
「***くーん? ***くーん?」と、
子供を呼ぶような、捜すような女性の声。
(実は、この2ヶ月間、この声を何度か聞いた覚えがあった)
わりと近いところからその声が聞こえたので、振りかえってみると、
中年の女性が、「***くーん?」と、男性に声をかけている。
違ってると、次の男性に、また声をかける。
そして、また次に。
男性と書いたのは、
女性が声をかける男性が年齢に関係なかったから。
あきらかに、おかしい行動であった。
しかし、女性が何故、その行動をとるのかは・・・・。
誰もが想像がついたに違いない。
声を掛けられた男性達は、中年から少年までが、
心配そうに女性を目で追う。
(なにしろ駅の構内だから)
女性は知り合いの女性に会うと、「あらっ、おはよう」と、
まったく普通の女性に戻り、同じ電車に乗った。
通勤の度に、頭の片隅に女性の事を思いながら
1週間ほど経っただろうか・・・。
寒かったので、わずかな待ち時間だったが、階段の下で待っていた。
すぐ後ろからあの女性の声がした。
「***くん?」
私自身に掛けられた言葉だとは思わず、聞き流していた。
何度も何度も声がする。
ほんとにしつこいくらい「***くん?」「***くん?」
私が振りかえると、そこには真剣な眼差しの女性がいた。
そして、次の瞬間のガッカリした顔・・・・。
女性は、何を捜していらっしゃるのでしょうか。
お子さんの面影ですか?
お子さんの思い出ですか?
何があったのですか? (多少の想像はつきますが・・)
私も、親だから、少しは分かります。
分かりますが、分かりますが・・・・分かりますが。
もう・・・・。
わずかな期間の気まぐれな電車通勤だったけれど、
その後も、女性の声は何度か聞いた。
「***くん?」「***くーん?」
私で良かったら、私で良かったら・・・・、
何回でも返事してあげるんだけど・・・。
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はい。了解しました。ポチ
2010/3/10(水) 午後 4:30 [ 文学の散歩道 ]
散歩道さん。
いつものポチありがとうございます(笑
2010/3/11(木) 午前 10:40 [ 青春爺 ]
何か声をかけるようなことは、なさらなかったのですか?
2010/3/11(木) 午後 5:18 [ びる・S ]
ビルさん。
コメントありがとうございます。
出来ませんでした。
なんか・・・邪魔をするような気もしてネ。
2010/3/11(木) 午後 6:14 [ 青春爺 ]