老朽化したバスルームで対角線上に倒れていたふたりの男ゴードンとアダム。その間には自殺死体が。足を鎖でつながれた男たちに与えられたのは、テープレコーダー、一発の弾、タバコ2本、着信用携帯電話、2本のノコギリ。犯人から告げられたメッセージは「6時間以内に相手を殺すか、自分が死ぬか」。犯人はジグソウ。警察に追われている連続殺人鬼。彼がこれまで犯した犯罪とは…そしてふたりの運命は…。 監督のジェームス・ワンは、アダム役のリー・ワネルとともに脚本を執筆し、本作でデビューした。密室での男ふたりの死との闘いとともに、ジグゾウの犯罪がつづられ、彼らの運命が次第に明らかに。犯人の姿は見えないけれど、残酷なメッセージだけは伝わり、監禁された男たちと同じような恐怖に陥る。たたみかけるショック、謎とき、どんでん返しと、サスペンススリラーの王道をいく展開を、残酷で不気味な小道具を駆使して見せていく、ワン監督の勢いある演出がいい。鋭利な刃物でザクッと切られた感覚を味わえるソリッドスリラーだ。出演はケアリー・エルウェズ、ダニー・グローバー、モニカ・ポッター。 個人的には1度目よりも2度目の方が『効いた』感じ。 あらかじめ『衝撃の結末』を知った上で観てみると、緻密な伏線とそれらを画面に織り込むセンスに、ハッとさせられる。また、初めて観たときに生じた疑問点も、かなりの割合で解決できたのでスッキリ。 1度目に混乱したのは、複雑な展開と乱暴な語り口のアンバランスさが原因だが、頭が整理されると、その乱暴さはデビュー作ならではの勢いにも感じられた。 犯人“ジグソウ”は『生きていることに感謝しない人間を懲らしめる』という観点でターゲットを選んでるけど、結局ゲームに負けて死んでしまうのが全員白人男性というのは興味深い(自殺癖のある男、放火魔、そしてアダムとゴードン)。 ジグソウを追う刑事が、黒人+中国系というコンビなんも意図的なはずやし(二人とも死んでしまうが、その経緯は白人男性たちとは違う)、さらにいえば、女性だけが生き延びる(ヘッドギアを装着された麻薬中毒の女性、そしてゴードンの妻と娘)。こうしたキャラクターの属性による役割分担から、犯人ジグソウが人間をあくまで『駒』として捉え、猟奇的なゲームを繰り広げていることが分かる。また、カセットテープ、ノコギリ、銃弾、タバコ、カギ、携帯電話といった『アイテム』の重要性もゲーム性をより印象付けてる。 しかしながら、物語は緊迫のバスルームから回想シーンへと移行するが、その展開が不自然かつ唐突。 これは2度目の観賞でも変わらん不満やった。この回想シーン、事件の真相に近づくはずの重要な要素だが、語り部の視点がバラバラなので緊張の糸が切れてしまう。あくまで、アダムとゴードンの視点に限定すれば、彼らの置かれた不条理さにもインパクトがあったと思うが…。 ネタバレすると終わってまう映画やと言われてたので事前情報は極力???にしてたが、その???自体が既にネタバレやったのかも…。 最初からいろいろ疑って、結果的に「あ〜やっぱりそうか〜」程度の驚きに終わってしまったのは残念やった。この映画のキャッチコピー自体もネタバレ。。。 だが、私的には過去5本の指に入る名作かも知らん。。。 べいべ〜 評価…★★★★★
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検索で貴記事を発見!拝読させて頂きました。 >あくまで、アダムとゴードンの視点に限定すれば、彼らの置かれた不条理さにもインパクトがあったと思うが…。 まったく同感です。 刑事シークエンスとバスルームシークエンスの噛み合わせが、 どうも雑駁で落ちつきませんでしたね。折角の密室シチュエーションの妙味が薄れてしまいました。 ということで、是非、私の記事、TBさせてくらさい。 (ブログの趣旨にそぐわないと判断された場合には、遠慮無く削除して下さいませ)
2006/2/18(土) 午後 4:01
ご来館有難う御座います。。。小生と同じ感覚の持ち主で嬉しく思います。TB、ブログの趣旨にそぐいますので置いておきます。。。
2006/2/18(土) 午後 6:39