わたしの職場に、歳のころは30代前後だろうか、ツンとおすましした、変によそよそしい態度をとる、見かけは気丈な女がいる。
その態度に、何か、自分に優しくして欲しいというような期待感が、見え透いているようだった。
わたしが、無視していると、「何よ、あんたなんか、嫌いよ。」と云わんばかりに見えた。食堂でも、わたしの側を通り抜け、ドアをバタンと大きな音を立てて、閉めて出ていく。
自分で、プライドを高く持っているのだろうか?はたまた、寂しさを、見せまいともがいているよに思えた。
女の気持ちに、詳しくないわたしは、「なんだ、高慢ちきな女だな。」と、別に、これと云う」感心も払わなかった。
それより、何度も、わたしの隣に来て、黙って食事する、20代前半の、大人しそうな女に、興味があった。独り身で、彼氏もいない風だった。
わたしは、この女をものにしたい欲求に駆られていた。
ところが、そんなわたしの態度や気持ちを、いち早く察知してかどうか、あの高慢な女が、わたしのテーブルに、わざとらしく、体当たりして、食堂をそそくさと出て行った。
わたしは、勤務時間には、まだ30分近く余裕があるので、更衣室に行き、自分のロッカーを開いて、スケジュール表を見ていた。
すると、同じ並びに、あの高慢ちきの女がいた。
わたしは、女が、寂しそうに見えたので、声をかけた。「こんにちわ、お忙しそうですね。」すると、「何よ、用?」という。わたしは、側に行き、女の眼を見つめて、「どうか、されたんですか?」と、声をかけた。女の目は、潤んでいた。わたしは、女を抱いた。突き放そうとする女の唇に、キスをした。すると、女は、待ちかねていたように、激しく、わたしの唇に、ディープ・キスを返してきた。わたしは、女の髪を撫でながら、優しく抱いた。女は、強く、わたしにしがみついてきた。
わたしは、女の気持ちを垣間見た。
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