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高校生が研究室に遊びにきました。ただの遊びではありません。『実験』という名の遊びです。
理化学研究所では、7月29・30・31日と『サマー・サイエンスキャンプ』が開かれます。私の所属する研究室では、計4名の高校生を招き入れました。第1日目に、装置の仕組みを教え、第2日目−今日−は実際に装置を操作させました。
今日は何故か、装置の調子がすこぶる良く、高校生たちに金原子一つひとつをみせることに成功しました。これほど状態が良い日は1年に数回だと思います。あまりの装置の空気の読みぶりに、高校生より、指導する私たちの方が驚きました。
しかも、金原子をただ見せただけでは終わりません。その上にとある分子を吸着させ、実際に金基板上で化学反応を起こさせました。この実験をやったことがある高校生は、世界にきっと彼らだけでしょう。いかんせん、『世界初』の現象を見てしまったわけですから・・・。データをまとめあげれば、普通に論文という形となって世界へと羽ばたけます。
そんな実験の最中、私たちのテンションの上がり具合を察知し、高校生も事の重大さに気づいた様子。高校生なりの表現『これ感動しました』、『実験って楽しい』がとてもうれしかった。私自身、全面的に指導することはできず、レポートとの片手までしか高校生の様子を見ることができませんでした。しかし、感動する高校生を見て、あまりに感動してしまった私は、レポートに手をつけることができなくなりました。
今まで塾のバイトなどで、高校生と接する機会は多々ありました。しかし、それは『授業』で接していただけであって、『研究』で接してはいませんでした。今回のサマー・サイエンスキャンプで、『研究』で接することができた。私のフィールドに子供たちが興味を持ってくれた。この事実が、私になんとも言えない喜びを感じさせてくれた。
貴重な体験をさせていただいた、理化学研究所に感謝している。
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