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研修の一環としてムービーの企画意図をプレゼンした。このときの私はまさに舌好調だった。
前日そして当日午前に発表練習をした。チームの代表として発表するので、責任は重大である。まず原稿を用意した。とくに原稿を丸暗記するわけでもなく、かといって何を言うのかが分からないという状態でもない。頭の中ではスライドごとに何を言うべきかが明瞭になっていた。これが自分の中ではプレゼン前の最高の状態だと思っている。
私たちのチームの発表は4番目だった。1、2、3番目の発表+ムービーを見て感じたことは、『自分の経験でものを言えや』だった。私の内定先の企業の人間は、人材系ということもあってよくしゃべる。自分の経験を踏まえて教訓を語るスタンスをとる傾向にある。私自身、そのスタンスがかなり好きであるし、説得力を持たせる観点からすれば、それが妥当であると考えている。『自分の経験でものを言う』をそっと左手にボールペンで書いておいた。私には考えがある。
発表では、私らしさが全面的に出た。久々にサイエンティフィックでない発表をした。私のキャラ的にこっちの方がしっくりくる。塾のバイトと合コンで鍛えた私の口調は、真剣な雰囲気の中にも笑いが生じる発表を演出した。そうこの感覚。演壇に登り自分だけにスポットライトがあたり、雄弁に多数の人間の前で発表している感覚。真剣な感覚。笑いを起こさせている感覚。大学院受験セミナーで熱く語っていたときと同じ感覚。人に何かを伝えている感覚。この感覚が好きで、この感覚がサイエンティフィックな発表から得られなくて、私は文系就職した。久々に訪れた感覚が本当に心地よかった。
各チームに与えられた発表時間は5分間。練習のときには発表時間は4分少々だったのでとくに時間を気にせず話した。そしていつも通り、口調は速くなり、発表終了したときにはまだ「3分前」の札が掲げられていた。こっからが私の見せ場。私の切り札は左手にある。
『自分の経験でものを言う』
戦略的に言えば他チームとの差別化を図った。他チームは「企業はこんなものだろう」「社員はこういう人たちだろう」と漠然とした考えのもと発表+ムービーを展開していた。私のチームのムービーには、内定者のリアルな体験談が盛り込まれている。自分の経験からものを言っている構成にした。
「研修オリエンテーションでもそうだったと思うのですが、社員の方々は自分の経験をとおしてものを言う傾向にあります。だからこそ、説得力がある。だから、私たちはメインメッセージを自分たちの経験談にのせて、視聴者に訴えかけたい」
ここで私の発表は終了。
発表に対する人事の方と周りの評価は相当高かった。
「遠倉君のプレゼンテーションは、ムービーを引き立てたね。スバらしかった。その口はどこで鍛えた?」
「研究発表で場数を踏みました。理系の素養です(ホントは合コンですけど)」
冷静と情熱のあいだ。理系と文系のはざま。そこから生じる生ぬるさが一番心地よい。
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内定者研修
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朝起きて、一発目に思ったこと
『くやしいな』
何にくやしいのだろうか?内定者研修の一環として作成したムービーが予選で敗退したためであろうか。それとも、リーダーとしての責務を果たせなかったことにだろうか。
ぶつかり合うということ。それは自分が最も避けたいことでもあり、いい作品を作る上では欠かせないことでもある。今回の研修では、私のことなかれ主義が出て、メンバー間の衝突という衝突はなかった。メンバー間の良好な空気は私が求めていたものでもあった。ただ、その良好な空気は逆に作品の完成度を下げてしまった。結果がそうであるのだから、そうなのだろう。
はたして私はメンバー全員の意見をしっかり聞き取れていたのだろうか?バイト・サークルで忙しく、ミーティングに顔を出せずにいたメンバーにとっては意見を出しづらい空気になっていたのではないか?一般的に考えても、ミーティングに出ていなかったメンバーの発言力は確実に下がる。しかし、その微弱な意見の信号をしっかり受け止めてあげて、議論のステージへと引き上げるのは私の役割だった。議論から生まれる対立も広い心で静観できるくらいの度量が欲しい。
焦らずに一歩一歩、なりたい自分へと向かっていこう。
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内定者研修の一環であるムービー制作の企画意図を、私が発表することになりました。全員の推薦があってのことなので、この大役をこなすプレッシャーはでかい。
推薦してくれた主な理由は、「ここまでがんばった遠倉でいこう」というものであった。確かに、端から見れば本気だったと思う。しかし、こんなに本気になれたのも、他ならぬ今のメンバーがいたからである。チームマネジメントから始まり、ムービーの構成作り、パワポの資料作りなど、どれをとっても周りの協力なくして、ここまでのレベルにまで達することはできなかった。ムービーの流れも、企画意図も申し分ない。
メンバーから「ここまでがんばった遠倉でいこう」というメールをいただいたとき、私はやっと自分が無意識の本気状態になっていることを自覚しました。
無意識の本気は存在する。自分自身はそこまで自分が本気になっているとは思っていないけれども、他人からすれば自分が本気を出しているように見える状態だ。例えば、「なんでそんなにストイックになれるの?」「いや、自分ではそんな風に感じていないけど」という会話が無意識の本気を表している。私は、この無意識の本気状態こそが人間が最も生産的になっている状態であると思っている。今回の研修では久々に、無意識の本気状態の境地へと自分の身を置くことができた。正直にうれしい。
プレッシャーはすべて、期待の表れである。私はその期待にこたえられるように本気で打ち込むのみである。
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内定者研修会のお題である「ムービー制作」がついに完結しました。出来栄えには満足しています。
6人チームで制作に取り掛かりました。なかなかメンバーのスケジュールが合わず、全員がそろってのミーティングは7回中たった2回でしたが、「4人そろってはじめてミーティング成立」というメンバーで作ったルールをしっかりと守ることはできました。
ムービー制作+企画意図を伝えるパワポスライド準備に、約1カ月かかりました。意見の食い違いなど多少の衝突はありましたが、一人ひとりが真剣に取り組んでくれたので、本当に作業がしやすかったです。
「メンバーに恵まれたな」というのが、正直な気持ちです。他のチームでは、10時開始のミーティングに12時から平気で参加するメンバーがいるそうです。しかし、私のチームは遅れてくるとしても10分程度でしたので、遅刻によるチーム内の雰囲気の乱れは一切ありませんでした。
あまりに他の行事で忙しすぎて、全くミーティングに参加できなかったメンバーに対しては、私自ら足を運んで彼らに会いに行きました。こうするだけでも十分、メンバー1人ひとりの『参加した感』を引き出すことができたと思います。
今回の研修をとおして、数ある反省点の中から1つ上げるとするならば、それは「もっとメンバーに作業を任せるべきだった」ことです。どうも私はメンバーを信用しきれていなかった。パワポスライド作成がその典型例であって、「論理性が求められているスライド作りは私がやるべきだ」という想いが強く、自分で淡々とスライド作成を進めてしまいました。スライドの構想自体は、ミーティング中でのメンバーの意見を基に、「こういうことだろう」という仮説のもと作り上げました。結果的に全員を納得させられるスライドに仕上げることはできましたが、スライド作りを他のメンバーに任せておいて、自分はリーダーとしてもっとチームビルディング・チームマネジメントに徹すればよかったと反省しています。
ともあれ、この反省点を見出せるまでに研修に打ち込んで良かったと思っている。これから先のチームビルディング・チームマネジメントの問題は入社してから向き合うこととしよう。
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企業の研修期間中である今日この頃、とある疑問にぶち当たった。
「文系の人たちは大学で何を勉強しているのだろうか?」 一番衝撃的だったのは、文系の子のほとんどがパワーポイントを扱ったことがなかったことだ。自宅のパソコンにパワポ自体入っていないのも、びっくりである。私は文系人間達がいうところのゼミというものを知らない。グループワークをして、各グループが教授の前で発表するというイメージをもっている。発表するからにはパワポぐらい扱ったことがあると思っていた。ところが、パワポを扱ったことがないという騒ぎだ。文系授業の底がしれる。 研修内容はムービー制作です。「これこそ文系さん達の出番だろう。発想力に期待だ」と思い、私はチーム内のマネジメントに徹した。しかし、文系さん達の話に耳を傾けてみるが、彼らは黙り込む一方だった。前回のミーティングで宿題を提示し、今回のミーティングでそれぞれのアイディアを出してもらうようにした。考える時間は十分にあったはずなのに、なぜ黙り込むのか。意見を聞かせて欲しかった。なにも考えられなかったのか?物事を深く考えるという習慣がないのだろうか?私の方がアイディアマンだったように思える。 発言するのに慣れていないのだろうと思い、とりあえずアイディアを文章に起こしてもらった。その文章を読んでみる。私の読解力の低さからかもしれないが、伝わるものが少ない。そして、文章が稚拙だった。理系さん達が書く文章の方が大人びていると感じた。 大学で何を勉強してきたのかも分らないような文系さん達が、比較的多くを勉強してきた理系さん達を『使う』という社会構造を日本はとっている。この社会、どうかしている。勉強量のみを考慮して、誰が上に立つべきかを議論するのはどうかしているかもしれないが、ならばせめて、「大学で何を勉強しているのか?」・「大学の存在意義は何なのか?」の明確な回答をいただきたいところである。 『理系学部卒業者の平均年収が、文系学部卒業者の平均年収より約100万円高い』という報告が珍しがられて取り上げられることのない社会へと変わっていってもらいたいものである。 (→http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100824/biz1008241900020-n1.htm) |



