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人と組織との結びつきを化学するコンサルタント

東大大学院生記 2月 2011

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ニュージーランド地震

1つ教えて欲しいことがある。

なぜ、「留学なんて海外旅行と同じ」なんてことが言えるのだろうか?

ニュージーランド・クライストチャーチをM 6.3の地震が襲った。連日報道されているように、在住日本人の安否が非常に気になる。生存確率が著しく下がるといわれる地震発生後72時間を過ぎてしまっているが、それでも救助活動を続けていただきたい。最後の最後まで諦めて欲しくない。

ニュージーランドは経済的な面から、日本人の留学スポットである。私自身はアメリカに1年間留学したが、もちろん留学先の1つの候補地としてニュージーランドも考えていた。留学先を選ぶことも大きな『決断』の1つではあったが、留学をするに当たっての数々の決断は並大抵のことではない。今まで慣れ親しんだ文化圏とは全く別の文化圏で生活していく決断、社会人となってから留学するのであれば社会から1年間遅れてもかまわないという決断、大学在学中での留学であれば帰国後ほぼ1人で大学生活を送ってもかまわないという決断をしていかなければならない。これらの決断は、気軽に行ける海外旅行には必要ない。ですから、決して『留学=海外旅行』なんていうチンケ結論を出してはいけない。このような結論を口に出せる人間など、人生経験の少ない器の小さな人間としか思えない。

なぜ、数々の決断をすることができたのか。それは、目的意識があるためである。何かやりとげたいことがあって、そのためには語学力が必要だと思う人間が留学を決断できる。また、自国の文化と他国の文化を比較することを目的として留学する人間もいる。そんな目的意識を強く持った人間を私は心から応援したい。

だから、被災者には生きていてほしい。そう願っている。

4月からの配属先が東京駅近辺となりました。今住んでいる地域からでは職場までのアクセスが悪いので、引っ越すことを決断しました。居住地域にある程度目星をつけ、さっそく不動産屋へと足を運びました。

若手の社員さんが私の担当となりました。年齢は私と同じくらいだと思います。部屋探しに若干の不慣れさがありましたが、対応がとても丁寧で、笑顔が素敵なお兄さんです。手続きの書類の『東京大学大学院』という文字にお兄さんはすごく興味をもってくださり、そこから話が盛り上がりました。久々に東大の看板が使えた瞬間でした。

すっかり打ち解けられたお兄さんと私。今日お会いしたときには、少しお兄さんに踏み込んだ質問を投げかけてみました。

「入社何年目ですか?」

なんと、お兄さんは入社4カ月でした。転職したそうです。前職はなんと自動車整備士だったそうです。

「転職しようと思ったきっかけは?」

1年間に2回、腰を痛めてしまったそうです。重たい物をもてないようじゃ、自動車整備士はやっていけない。営業に回せてもらえることになっていたが車は売りたくないと思い、宅建をとって現在の職を得たとのことです。なかなかガッツのあるお兄さんです。

あと、「数ある職の中で、なぜ不動産を選んだのか?」を聞きたかったのですが、時間的にそこまでは踏み込めなかったのが少し残念でした。

前回お会いした時の会話でお兄さんは、私が研究はやめて全く別分野の職に就くことを「いいですね」と言ってくれました。その理由が少し分かった気がします。お兄さんも同様にして、自動車整備士から不動産へとキャリアチェンジしていたので、私の経歴と重なる部分があったのだと思います。

そんなお兄さんは自動車整備士時代に先輩から学んだことが1つあるそうです。

『しっかり働き、仕事を身につけて、それから仕事を楽しめるようにならなければダメだ』

お兄さんはそのメッセージを、これから働きだす私に伝えたかったのだと思います。

少子化とリーマンショック後の長引く不況によって、私立大学の志願者数は減少傾向にある。私立大学にとって受験料は貴重な収入源なだけに、志願者数の減少は大学経営を圧迫する1つの要素となりえます。早稲田大学では「90年代前半に16万人に達した全体の志願者数は、10年度は11万5500人まで減少した」(日経産業新聞2011年2月8日付)と報告されている。

そんな志願者数と収入の減少の打開策として、早稲田大学は『外国人留学生』を積極的に受け入れる指針を立てた。目標は、学部生の15%にあたる8000人を外国人留学生とすることだそうだ。個人的には、外国人留学生の受け入れは私立大学に大きな利益をもたらすと考えている。

就職内定率68.8%(2010年12月1日現在)という就職氷河期において、最大の売り手市場は外国人留学生である。「ユニクロ」のファーストリテイリングは2012年の新卒採用において、約8割を外国人から採用すると報じている。また、理系就職企業ランキング1位(2012年卒業予定者対象)の「パナソニック」では、2011年度、新卒採用1390人のうち「グローバル採用枠」を1100人にするとし、残り290人の採用枠は国籍を問わないとしている。大手企業の採用動向から、外国人留学生は「モテモテ」と言えます。

このような情勢で、私立大学が外国人留学生受け入れに積極的になるのは、経営面からみればよい傾向であると思います。受け入れた外国人留学生が大学3年生となり就職活動を始め、大手企業から内定をもらいます。外国人留学生の驚異的な内定率により、大学全体の内定率が上昇します。すると、「就職に強い」というブランド力が大学につきます。そのブランド力によって、就職難を危惧している受験生もしくは彼らの親を刺激することが可能となるでしょう。そして、志願者数が増加し、受験料による収入も増えます。外国人留学生受け入れによる収入の増加は、大学経営の戦略としては非常にすばらしいと考えられます。

恩師の定年退職

人には誰しも、恩師と呼べる存在がいると思う。私には2人いる。ひとりは今現在、研究指導をしてくださっている人。もうひとりは、高校のときの担任の先生だ。今日、そのお世話になった先生が今年度をもって定年退職を迎えることを知りました。

私にとっては、クラスの担任であったと同時に、化学・物理の先生でもあった。そう、私に化学・物理を教えて下さった先生なのである。高校1年のとき、化学を教わりました。先生自体は物理が専門だったので、手探りの状態で化学を教えていたという印象がありました。しかし、教え方は実に丁寧で分かりやすく、化学に興味をもつきっかけとなったのは先生の授業だったと私は思っている。そして、高校2年のときに物理を教わりました。教科書にのっていることを解説する程度で、「あとは自分で」というスタンスをとっていました。化学のときとは違った自由奔放主義の授業でしたが、このやり方が一番効率的な勉強法だった。自分で考え、自分の手を動かしてはじめて物理を理解できる。そんな勉強法が私に合っていたためだろうか、私は物理よりも化学の方が好きだったのに、成績はいつも物理の方が化学よりも良かった。先生からの影響が絶大であったと言える。

また、先生からの影響で、私は大学生のときから本を読むようになった。卒業式のとき、「小説でも伝記でも、なんでもいいから本を読みなさい」とおっしゃったのを未だに覚えている。先生の一言とセンター試験で国語ができなかったということもあって、大学に入ってから本を読みふけるようになった。自己啓発本から小説まで、興味をもった本を片っ端から読むようになった。小さいころから全く読書をしなかった私が、本を読むという習慣をもつことができたのは先生のおかげである。

先生とは高校卒業後も年に2回は会っていた。近況報告のためでもあり、教師というのは卒業生が会いに来るのを喜ぶ傾向にあるのを知っていたためだ。会うこと自体がなによりの先生孝行である。しかし、タイミングが悪かったこともあり、東大大学院へと進学した後は一度も会っていない。私がここまで化学・物理を楽しめたのも、高校時代に先生が化学・物理の土台を私の頭の中に構築してくださったからだと思っている。

そんな恩師に、私は2月の下旬に会いにいきます。

全てが終わったら

1月18日(火)ぶりに筆をとる。約2週間ぶりのブログ更新となってしまったのは、単に忙しかったためである。今は、修士課程のうちにやらなければならないことのほぼ全てを終わらせることができたので、時間に若干の余裕ができている。

1月25日(火)、修士論文を提出した。年末年始をつぶし、毎日のように自分の全精力のほとんどをつぎ込んだ大作を、なんとか締めきりに間に合わせることができた。また、2月2日(水)には、修士論文審査会を終えた。発表自体は、自分の人生の中でワースト3にはいるできだった。発表の時間配分はダメ、質疑応答はあやふや。修士での研究をとおして、一貫して努力不足だった。それが露呈されただけのことかもしれない。

ほぼ全てが終わり、今は全ての思考がなんの制限も無く解き放たれている感覚に陥っている。なんにものにも縛られる必要がない。最近は科学のルールで頭が締めつけられていたため、飛躍した自由な発言ができなくなっていた。冗談の域の話をしようとしても、少しでも発言を誇張しようものならば、表現を変えなければいけない思考が発動していた。こうなってしまうと、確かに物事を正確に話すことはできているかもしれないが、話している内容は本当につまらないものとなってしまう。

物事を正確に説明できる能力も、冗談混じりで話しその場の空気を和らげる能力も、どちらもコミュニケーション能力と言えると思う。コミュニケーション能力という1つの単語が出てきたとき、どちらの能力を差すのかは生きている環境によるのだろう。後者の能力を伸ばしたいと思う私にとっては、科学の世界では息がしづらい。

もし全てが終わったら、大きく深呼吸をして、縮こまった翼を大きく広げることができるだろうか。

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