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大学記

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卒業前夜

 大学一年。大学に通いつつも、センターでの失敗のことばかりを考えていた。「なぜ失敗したのか?」。夜寝つきが悪い日々が続いた。ただ悩み、起きたまま朝を迎えた日もあった。5月の時点で、東工大大学院には口述試験のみで受かる可能性があることを知った。そして、自分が希望していた名古屋大学の、修士課程募集要項なんかを眺めたりもしていた。大学院こそは『上』に行こうと意識しだしたのはこの時期だった。

 仮面浪人をしようかと一時期考えた。だけど、大学院で再チャレンジできることを知ったこと、そして何より、大学でできた友達を大切にしたいという思いから、仮面浪人はやめた。大学院でリベンジすることを心に決めた。

 大切にしたいと思えた友達とは、学園祭実行委員会で知り合った。今でもつるんでいる。学園祭実行委員会に熱を入れていたときは、楽しかった。「うなじのきれいな人は好きですかコンテスト」「美脚美人コンテスト」などバカな企画を立てたが、残念ながら全て却下された(笑)。でっかいたて看板を作ったりして、かなり盛り上がった。みんなで深夜語りながら、時には酒を飲みながら、たて看に絵を描いた。オリオン座の下、ホカベンを友達と一緒に食べたこと。学園祭後にビールかけを楽しんだこと。絶対に忘れない。

 学園祭実行委員としての責務を終えた後は、よさこいに花を咲かせた。大学一年時の4月下旬から所属していたが、学園祭実行委員会の方が忙しかったので、そこまで活動に参加できていなかった。しかし、学園祭後は、踊りに明け暮れた。深夜にメーリスが流れてきて召集。キャンパスでがっつり踊っていた。名古屋で開催される『日本ど真ん中祭り』で入賞した。そのときには特に感動した。みんなで何か一つのものを作り上げることのすばらしさを知った。渡米一週間前の祭りにも参加した(笑)。最後は、大阪で開かれた『こいや祭り』でしめた。大阪城公園駅前の階段に、『K-zmaはいつまでも○○の一員です』と書かれた布団用シーツが広げられた。そこには、みんなの手形と寄せ書きがびっしりと並んでいた。うん、普通に感動して泣いた。

 留学前、1年2ヶ月程つきあった女性がいた。渡米2ヶ月前ぐらいに別れた。バカな男だった。自分で留学を勝手に決めといて、それを彼女に打ち明けたときどんなに彼女が傷ついたかも知らないでいて、遠距離は無理だろう心の準備をしていたにもかかわらず、別れを切り出されてから2週間ぐらい『グチャグチャ』な日々を送った。あの時はホントに最悪だった。夜も眠れなくなり、ご飯も喉に通らなくなった。留学する気がなくなった。彼女のことの方が留学よりも大切だと思えた。別れてから気づいた。「こんなにこの人のことを好きだったんだ」と。僕をそこから復活させたのは「一年後の9月1日に会おう」という強引な約束だった。

 帰国後、約束の9月1日が訪れた。待ち合わせ場所にその子は現れなかった。

 それから、精神的に不安定な日々が続いた。孤独感ばかりがつのった。授業に参加しても、周りは知らない人だらけ。想定の範囲内だった。でも、想定できていれば、すべてが丸く収まるかといえば、それは違う。孤独感に押しつぶされた。それと並行するかたちで、大学院試へのプレッシャーもこの時から感じていた。積み重ねてきた努力の分、それが脆くも崩れ去るかもしれないことを考えただけでも精神的にまいった。考えなければいいのだが、考えてしまう。センターでの失敗がフラッシュバックしてくる。

 精神的不安定から問題を起こしてしまった。友達に激怒され、諦められた。僕は謝罪するのみ。その友達が「話くらいは聞きますよ」とか言っていたが、「ごめん、君達には話せない」と思った。これは僕のプライドが高くて−実際、相当プライドが高いのだが−精神的不安定を隠したかったとかそういうことではない。君達に話したって、何も理解できないじゃないかと考えていたからだ。君達は何かに真剣に打ち込んだことがあるか?君達は何かに打ち込んで、それが脆くも崩れ去ったことはあるか?それでもなお、諦めきれずにまだ、打ち込み続けている人間の気持ちが分かるか?そしてまた、その努力が脆くも崩れ去ってしまうかもしれないという恐怖にさいなまれたことはあるか?「話くらいは聞きますよ」は「話せば楽になる」という定理に基づいて出てくる言葉だと思う。そこからやさしさを僕にだって感じられる。ただ、君達に話した後、楽になんてならないんだよ。話せば逆に、気持ちがむなしくなるだけなんだ。だって、君達には僕のことは到底理解できないから。

 紆余曲折を経て、東大大学院へ進学することが決まった。努力は報われるものだった。

 常に何かに打ち込んでいた大学生活だった。全力で何かに打ち込むことのすばらしさを身にしみて感じた。全力で打ち込んでいると、自分の限界と言うものを見積もりだす。必ず壁にぶち当たる。ドラゴン桜ドラマ版で「壁にぶつかるまで突き進め」というようなフレーズがあったが、人間、壁にぶち当たっているときに一番成長できるのだと思う。壁にぶち当たる回数が増えれば増えるほど、成長できる機会も増える。では、どうすれば壁にぶち当たる回数を増やすことができるか?答えは簡単。全力で何かに打ち込めばよい。

辺境の地へ

 山々に囲まれた超『田舎』を訪れた。どのくらい田舎か。「その集落の人口の4分の3は、65歳以上の高齢者」というのが、僕が高校生のときの話だ。父・母ともにその集落の出身である。今日は『お彼岸』ということで、お墓参りにそこを訪れた。

 現実世界とは異質な雰囲気が、集落からは感じられる。見知らぬおじさんと平気で会話できる。「○○の息子です。」といえば、一発で理解される。住民全員が、そこの集落に住む人一人ひとりを知っている。ゆっくりと時が流れ、セカセカと何かに追われて生きている人など一人もいない。リーマンブラザーズがどうなろうが、世界経済がどうなろうが関係ない。独自の世界がここにはある。

 僕自身は、この集落で育てられたわけではない。隣の市で育った。しかし、小学校・中学校・高校と夏休み・冬休みが来るたびに、祖父母の家へ一家そろって泊まりに行った。小学生のときは特に、祖父母の家へ行くことが楽しみでしょうがなかった。祖父母が養殖していた山女(やまめ)を食べたり、川で遊んだり、花火したり、凧揚げしたり、正月を迎えたり、おじさんたちと花札・坊主めくりをしたり。生前、祖父母には大変お世話になったから、お墓参りにだけは、是が非でも行きたかった。

 その後、お寺へ。湧き出る名水をがっつり飲んだ。そして、おみくじを引く。引く前から、なぜか自信があった。『大吉』。
学問・・・安心して勉学せよ(いくぞ!東大大学院!)。
願望・・・漸々吉運に向いて思わず早く叶う(願望ありすぎるがよろしく)。
恋愛・・・他人の言動に惑わされるな(我のみを信じます)。
待人・・・来ます(はい、待ってます。かかってこいや)。

 先祖が大切にしたこの地に貢献したいという気持ちが無いわけではない。使命感じみたものを最近感じつつある。ただ、自分にやりたいことがあるが故に、どうしても使命感に背いた、自己中心的な生き方を選択してしまう。天国にいる祖父母ならび先祖には、温かい目で見ていてもらいたい。

人生初洗車

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 母と姉の車を洗車しました。

 まず、母の車。おもいっきり水をぶっかけて、車用洗剤とスポンジで一気に磨き上げようとした。車の一部を磨いているときに、他の部分が完全に乾ききってしまっていた。天気は快晴。車ボディー上の水分がこんなにも乾きやすいとは知りませんでした。なんの表面上に水分が存在するかにより、その水分の蒸発速度が変化する。表面の世界とはとても興味深い学問だ(笑)。

 バケツの中で車用洗剤を水で薄める。緑色の車用洗剤。泡立ちが悪い。洗剤と水の分量を間違えたのか?洗剤のパッケージには分量に関する記載なし。いったいどんな界面活性剤使ってんだ?カチオン系?アニオン系?ゼータ電位でも測ったろうか。。。

 そんなこんなで計2台の車を洗い終えた。

 姉は明日、『自分の車』でスノボに行くらしい(笑)。塩化カルシウムでまた汚くなる。

 ユーモアとまじめのハザマで生きたい

 勉強には手を抜かない。だからと言って、性格を「まじめ」一色に染めたくはない。ユーモアとまじめのちょうど中間をキープする。これがいい。

 勉強ばかりして、なんにも面白さを感じない人間にはなりたくない。だからと言って、勉強することで成功し、自分のアイデンティティーを保ちたい。たまに「変な人」「まじめなのかまじめじゃないのか分からない人」と思われるが、それがいいのだ。言われたことはありませんが、「普通の人」とは絶対に言われたくない。周りと特に変わらない人間と思われたくない自分がいる。

 学科規模の忘年会を企画する。はっちゃける。突拍子もないことをする。バカなアイディアを提案する。それを実行に移す。面白い方向にしか基本考えない。踊る。だけど、東大大学院生。こんな感じがすごく楽しい。

 今は、「こんなバカなことしたい」と言っても、周りは悲観的な目をしないが、これが東大での話しとなると、話は別かもしれない。ひかれるかもしれない。そうなると、周りの影響により、僕の性格はユーモアとまじめの間にではなく、限りなくまじめな方向に近づいてしまうかもしれない。ボクガボクデ、イラレナクナル?

 よく物理を勉強しているときに感じる違和感。日常で、ものの捉え方や他人との会話が理屈っぽくなる。あまり好きではない。

 遊んでいるまじめな人間となりたい。ただ、これから踏み込む世界では、まじめな要素を全面的に出していかないと生きていけないかもしれない。そんな僕は、人生を楽しめるのだろうか。

卒業式欠席

 卒業式を欠席します。謝恩会も出ません。研究室の昼食会+飲み会はさすがに出ます。

 一年半前に迷惑をかけてしまった人に鉢合わせてしまうかもしれないからです。さすがに、みなさんで盛り上がっているのを僕の存在で壊したくはありません。研究室の友達に「そんなことで出ないなんて。」と言われましたが、少なくとも僕は「そんなこと」とは受け止めていないのです。(http://blogs.yahoo.co.jp/kamakura2008/10032263.html

 とくに寂しい気持ちも湧かない。留学により1年遅れての卒業だから、そこまで今の同期に友達がいるわけでもないです。謝恩会の会費8000円を払わずにすんでよかったとさえ感じている。

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