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売上高3兆円に倍増 M&A資金3000億円 アサヒが中長期目標
2月5日8時46分配信 フジサンケイ ビジネスアイ


 アサヒビールは4日、M&A(買収・合併)の積極活用などにより、早期に連結売上高を最大で現在の約2倍の3兆円に拡大する中長期目標を明らかにした。M&A資金として、借入金を含め3000億円を準備し、飲料、食品を中心に事業規模を拡大する。

 ビール業界では、ライバルのキリンホールディングスもすでに15年に売上高を3兆円に拡大する中長期目標を打ち出しM&Aを活発化させており、ビール類のシェアトップ争いに加え、事業規模拡大でも激しくしのぎを削ることになりそうだ。

 アサヒの中長期目標は、連結売上高を2007年12月期見通しの約1兆5000億円から2兆〜3兆円規模に拡大。2兆円台の水準の場合、売上高に占める営業利益の割合を同期の5・9%から10%程度に高めるとしている。「(利益を)再投資できる盤石な経営基盤がないと、厳しい競争に勝ち残れない」(同社首脳)との考えから、営業利益率の向上を重視する。

 今後、約3000億円を投入する計画のM&Aでは、飲料、食品ほか、中国などアジアを中心とした海外事業に集中投資する方針。4月に完全子会社化するアサヒ飲料を中核とした飲料事業の連結売上高は、06年12月期の2872億円から最低でも3000億円規模、最大で7割増の5000億円規模を目指す。食品事業の売上高も同期の556億円から3・6倍の2000億円規模に拡大する。

 アサヒでは「ビール類の売り上げ構成比率を下げていきたい」(首脳)として、経営の多角化に着手。ベビーフード最大手の和光堂、チルド飲料大手のエルビーなどを傘下に迎えてきたが、M&A戦略をさらに加速したい考えだ。

 これに対し、キリンも中長期計画「KV2015」に基づき、協和発酵工業の買収などM&Aを活用した成長戦略を強化している。アサヒはビール類のシェア争いでは07年も首位を死守したが、連結売上高の規模では水を空けられており、高い目標の設定で追撃する。

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