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北越が紀州買収へ 製紙2強体制へ対抗軸 10月実施
3月28日7時57分配信 産経新聞
国内製紙7位の北越製紙は27日、同13位の紀州製紙を10月に買収すると発表した。最大手の王子製紙と2位日本製紙グループ本社の2強体制への対抗軸形成を狙う。製紙業界は景気後退に伴う需要の激減で経営環境が急速に悪化しており、今後、再編の動きが加速する可能性もある。
北越は紀州株1株に対して北越株0・195株を割り当てる株式交換の手法で紀州を完全子会社化する。これに伴い、紀州は東京証券取引所と大阪証券取引所で上場廃止となる。両社の売上高を合算すると約2400億円(平成21年3月期見通し)に達し、リンテックを抜いて業界6位に浮上する。
北越はチラシなどに使う塗工紙に強みを持ち、紀州は書籍の表紙などに使用する色上質紙を得意分野とする。両社ともに需要の急減による業績の悪化に苦しんでおり、補完関係にある両社が手を組むことで競争力向上を狙う。
北越は18年に王子に敵対的な株式公開買い付け(TOB)を仕掛けられたが、日本製紙の出資を仰いで買収を阻止した経緯がある。北越製紙の岸本晢夫(せきお)社長は発表会見で「(王子による)TOB以降、第三極の必要性を訴えてきた。特色ある製紙メーカーとして、極めて重要なステップだ」と強調した。製紙業界には設備の余剰感が高まっており、生産体制の集約に向けた再編の動きが活発化しそうだ。
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