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だんだんたまりぎみになってきました。
非常にまずいです。やばいです。
表紙はキリンです。
足が太くて立派です。
目玉は、芥川賞作家となられた磯崎憲一郎さんと保阪和志さんの対談。
もともとお友達だそうです。
この手の対談は面白くもおかしくもないと相場は決まっているのですが、
「記念対談」ですからね。
内容はどうでも、対談したという事実が重要なわけでして。
磯崎さんの作品は、受賞作含めなにも読んだことがないのでわかりません。
現役の会社員(しかもエリート)すごいの一言です。
保阪さんの作品はいくつか読んだはずなのですが…なんか思い出せないな。
そういえば、「小説の書き方」みたいな本を書かれていて、あれこれハウツーは
書いてあるらしいのですが、最終的な結論は「選ばれた人にしか小説は書けない」
みたいな話で非常にがっかり&むかっとした覚えはあります。
こ〜ゆ〜選民意識みたいなのは非常に読んでてつまらんです。
あり得ない高いハードルを書いておいて「だれでも作家になれます」みたいな
大江健三郎さんとは全然違うのよね。
小説なんて「書ける人にしか書けない」なんて当たり前すぎますわよ。
この号は対談があと二つあって…
文芸誌でこんなんで良いんでしょうか?
もっと書き下ろし創作があっても良いように思いますが。
なんか対談が多いとお茶を濁されてるっぽくて…となります。
と、けなしておいてなんですが
ドナルド・キーンさんと平野啓一郎さんの対談は面白かったです。
以前に書かれた戦時中の作家の日記を取り上げられたものが単行本になったそうです。
その記念対談ですね。
ドナルド・キーンさんの日本と日本語に対する愛情に心打たれます。
そんなに好きでいてもらえるなんてとても嬉しいです。
この対談で引っかかったのは、平野さんが天皇制について質問されたところですね。
たぶん、平野さんはなにかの答えを期待され、そこから発展的な会話をのぞまれたのだと
思いますが、キーンさんの対応は大人の対応でしたね。
もう一つの対談は
「たけくらべ」の声、息遣いー「語り」とテクストの多重性
渡邊守章さんと松浦寿輝さんの対談。
なかなか難しかったですが、「たけくらべ」のような名作を折々に読み直すのは
価値があるなぁと思います。
年齢を経るごとに感じ方の変わる作品の一つだと思います。
創作は、湯本香樹実さんの「岸辺の旅」
死んだ夫との不思議な旅です。
淡々としているんだけどこれはなかなかよかったです。
夫の死を受け入れるための旅かもしれませんね。
いつもどこかで悪口を言われている東浩紀さん。かわいそう。
今月の「なんとなく、考える」はおさかなにも分かりやすくて良かったです。
少しは慣れたのかなぁ。
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