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読売日本交響楽団 第159回東京芸術劇場 名曲シリーズ
2009年3月21日(土) 東京芸術劇場
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
チャイコフスキー/弦楽セレナーデ
ストラヴィンスキー/管楽器のための交響曲
ブラームス/交響曲第4番
今夜一番よかったのはチャイコフスキーかな。速いテンポで颯爽と進め、感傷的なところはないのにロマンティックな演奏。ワルツはよく流れ、エレジーの序奏が帰ってくるところが特にしみじみ感じた。夢から現れて、また夢に溶けていくような感じだ。ちょっと薄めだが弦は巧い。ストラヴィンスキーの美しい曲もドライな演奏。しっかりしたフォルムだが、所々ハーモニーが濁るところがあった。
ブラームスの前半2楽章は、ねぼけたような印象。くっきりはっきり骨があって響きも美しい後半と対照的。全体の構成としてわざと前半は抑制しているのか?それにしても弦はがさがさしていて、木管やホルンは弱々しい。アレグロ楽章は、コンマスだけががんばって、ヴァイオリンのバックデスクの方が霞んでいる感じ。唯一、しっかり鳴って満足できたのはパッサカリアのみ。確かに難しい曲だが、どうしたんだろう。昨年9月のシューマンで聴かせてもらったような圧倒的な存在感がない。ミサソレで疲れきって、3日間のリハーサルでどかんと本番だとこんな感じなのか。スクロヴァチェフスキ氏が意図するところはよく分かるが、それを実現できるだけの日程的余裕があればきっともっと立派な演奏になると思うが。
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