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東京都交響楽団第677回定期演奏会Bシリーズ
2009年3月23日 サントリーホール
指揮:エリアフ・インバル
ピアノ:横山幸雄
合唱:晋友会合唱団
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
ラヴェル:バレエ音楽『ダフニスとクロエ』 全曲
都響は本当に巧いですね。ただ、これがインバル氏の個性なのか、田園劇を雰囲気豊かに聴かせるというよりも、全体に速いテンポで、かなり厳しく締め上げられた印象。海賊のコール・ド・バレエの場面(fig.92)は猛烈に速いテンポ。譜面の♩=138よりかなり速く感じたが、あんなもんかな?美しい瞬間は随所にありました。冒頭、フルートソロからメロディラインのgをもらったホルンが遠くから鳴ってくるような遠近感はとても雰囲気がありました。最初の群舞の中から主役2人が舞台前景に進み出るところの矢部さんのソロ、いつもながら音色に惚れ惚れする。弦のアンサンブルが美しい。例えば、海賊の頭目に哀願するクロエの踊りへの伴奏での微妙にダイナミクスとテンポが変化する3拍子の揺れるような味わい。木管では、寺本さんのソロ。第2部の長大なソロ(fig.176)はもちろん、リュケイオンの艶かしい踊りへの6/8拍子のメロディー(fig.57)も鮮やか。Esクラ嬢の表情豊かで輝かしいソロもすばらしかった。晋友会も立派。無伴奏の合唱、アルトから半音下降メロディを受け取るところのソプラノ、cの音程がばらけてしまったところだけが惜しかったが、あとはほぼ完璧。あっという間に全曲終わりました。
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