HKの音楽夜話

在京オーケストラの定期公演を中心に、コンサート、オペラのレビューを掲載します。

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読売日本交響楽団第158回東京芸術劇場名曲シリーズ
2009年2月 9日(月)東京芸術劇場
指揮:下野竜也
ドヴォルザーク/「オセロ」序曲
ドヴォルザーク/チェコ組曲
ドヴォルザーク/交響曲第4番

率直なところ、自分が下野さん+読響に期待するレベルに比較して完成度が十分ではなかったと思います。もちろん、演奏機会の少ない佳曲をたくさん舞台にのせてくれる下野さんと読響の取り組みには敬意を表したいと思いますし、ヒンデミットシリーズ、ドヴォルザークシリーズを今後も続けていただきたいと思います。

その中で光っていたのは「オセロ」序曲でした。序奏の弦楽合奏は美しかったし、11小節からの付点リズムのずっしりした響き、主部に入ってからの推進力もすばらしかった。最後はちょっと重くなってしまって、最後のmolto accelerandoが気持ちよく決まらなかったのが少し残念。この曲、「オセロ」と題名がついていますが、きれいなソナタ形式でかかれていて、標題に関係なく純粋音楽としても立派な曲だと思います。

チェコ組曲は、丁寧な演奏でしたが、ちょっと退屈だったかな。シンフォニーは、とくに美しいアンダンテで独特のイディオムをこなしきれていない印象。冒頭のクラリネット、ファゴット、トロンボーンのテーマでは、いちばん上の声部を担当する1番ホルンと1番クラリネットの音程が合わなくて音色が溶け合わず、おそらくヴァーグナーに触発されたんだろうと思われる転調を続ける美しい和声進行が際立たなかった感じ。fig.Cからの木管シンコペーション、コンバス三連符の複雑な伴奏音型にチェロの歌がのってくる独特なテクスチュアもバランスがコントロールしきれていなくて、今夜初めてこの曲を聴いた人は、なんだかもやもやとした印象を持ったと思います。弦のバックデスクはちょっと自信なさそうに見えました。スケルツォとフィナーレは、書法的に弾き慣れたリズム/音型なのでしょうか、ずっと表現がこなれていました。全体としては、やはり今夜初めてこの曲を聴く人にとっては、ああいい曲だなと思わせる完成度ではなかったと思います。

しかし、たった3回か4回のリハーサルで弾き慣れない曲をここまで演奏するのは、さすが下野さん+読響だと思います。下野さん、終演後おつかれのところ、自分のような一介のファンが楽譜ひろげてあれやこれやと質問するの丁寧に応えて下さるすばらしいお人柄には感服しています。また、営業的にはたいへんだろうに、ヒンデミットとか、シュニトケとか意欲的な演奏会を続けて下さる読響にも感謝しています。好き放題の感想ですみません。

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