かまちゃんの釣れグレ草2

南九州の離島をこよなく愛する磯釣り師が繰り広げる人間模様

2011年釣行記

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 夜の帳が折り始める。夜釣り用の撒き餌の調合、タックルの準備などをしながら、釣り座を決める。ここは上げ潮が鵜瀬にあててきて、そこから左右に分かれて潮が流れることが多い。沖に向かって、右から風雲児氏、私、M中さん、uenoさんと4人並んで釣ることにした。
 
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はるばる兵庫県からやってきた風雲児氏
 
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夜釣りの初釣果はuenoさん
 
 夜釣りは、もし、ワカナが産卵にやってきているならば、この鵜瀬は硫黄島の中でもかなり高い確率で釣れる場所となる。これからが本当の戦いなのだ。
 
 午後6時ごろ、暗くなってしばらくすると、早くもマツカサやイスズミが仕掛けにくいついてくる。しかけたのはuenoさんだった。
 
「釣れたバイ。尾長。」
 
 他の3人が俄然やる気になる。
 
「ばってん、小さかバイ。30なんcmバイ」
 
 小さくても尾長は尾長。尾長が釣れたということは、確実にいるということだ。次に竿を曲げたのが、風雲児氏。
 
「尾長ですね。」
 
 これもサイズは40cmどまりだが、とりあえず夜尾長が釣れるとわかって安堵感が広がった。今度は自分にアタリがきた。初めてまともそうなアタリが来たが、すぐにそれはお化けとわかり落胆に変わった。ホウライヒメジだ。
 
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夜釣りでは中々うまくいかない
 
 上げに入ってすぐの時合いで尾長が2枚でたが、しばらくすると沈黙の時間がやってきた。次の時合いは、上げ7分目だ。その時間に最初に魚をかけたのは、またもや風雲児氏だった。
 
「こここ・・・れは、青物ですかね。」
 
 ようやく、浮かせた魚は、明らかに青物とわかる体型だった。ムロアジにしてはでかすぎるその魚はすぐにヒラマサだと確信した。自分で何とか玉網かけを試みようとするが、中々うまくいかない。私は、得意の玉網かけで無事にヒラマサを掬いあげた。
 
「やりましたね。ヒラマサでしょう。これで正月用の刺身はゲットできましたね。」
 
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風雲児氏 ヒラマサゲット
 
 風雲児氏の思いがけないうれしい外道に顔をほころばせてカメラに収まってくれた。遠く赤穂浪士のふるさとからやってきた客人だもの。硫黄島の魚は遠来の客にとてもやさしかった。
 
 その直後のことだった。M中さんが何か魚をかけたらしい。タマン竿で何度も突っ込む魚と慎重すぎるほどのやり取りの後、浮いてきたのを何とか抜きあげる。どうせイスズミだろうと身に行ってみると、そこには美しい魚体をした尾長グレが横たわっていた。しかも、今日の最大サイズ45cm
 
「やりましたね。おめでとうございます。いいなあ。」
 
 M中さんもご満悦で写真に収まってくれた。
 
「おら、もう疲れたバイ。もう休もい。」
 
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M中さん、45cmの尾長ゲット
 
と釣りをやめていたuenoさんもこの釣果を見たからタマラナイ。あわてて釣りに参戦する。よかった。M中さんはこれで硫黄島のいや磯釣りの面白さを堪能してくれたに違いない。
 
 そこで、焦るのは自分。この中で、夜尾長を釣っていないのは自分一人だけだった。最大級の集中力で尾長をねらい続けるが、釣れてくるのはイスズミだけだ。そのうち、上げ7分目の時合いも終わってしまい、満潮の潮どまりがやってきた。尾長は釣りたいのはやまやまだが、時には気分転換も必要とみんなで釣りをやめ、宴会を始めることにした。
 
 今日のメニューは、焼き肉と塩とんこつ鍋を用意。Uenoさんの用意したクヌギの薪は、よく燃えたが、風が強くて火力の調節が難しい。火を強くしないと鍋の中身が煮えないし、こんどは強すぎて水分が蒸発して味が濃縮された味になる。また、風が強く煙が回って各人の体にかかり煙くて暖をとるより煙我慢比べの様相を呈してきた。
 
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磯宴会の始まり始まり
 
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楽しい時間はあっという間に
 
 しかし、何とかうまく煮えて楽しい磯宴会の始まりだ。強い風を長い時間受けて冷えたからだは徐々に温まってきた。お腹も満たった我々はそれぞれ寝袋に寝ることにした。冷たい風にさらされながらも波の音を子守唄に静かに眠りについた。
 
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爆睡中のuenoさん
 
 どれくらい眠っただろうか。顔に強烈な冷たい風が当たってきて目が覚めた。風は収まるどころかますます強くなってきた。やはり昨日の午前中に弱い気圧の谷が通過したようで、弱い雨が降った後は、やはり北向きの風が吹き荒れていた。時計をみるとすでに午前5時前になっていた。
 
 釣り座に目をやると、風雲児氏がいつの間にか竿を出していた。あまりにも寒いので、寝袋から抜け出し、自分も釣りに参戦することにした。そろそろ干潮の潮どまりの時間帯だ。残念ながら、今のところ魚からの応答はなかった。
 
 ほどなく、黒潮丸がやってきた。2日目の餌を運ぶためだ。
 
「尾長釣れましたか。これから、上げ潮が流れるからチャンスだよ。あとの二人も起こして釣り始めてください。12時半に回収にきます。」
 
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2日目の餌が届きます
 
 船長はこうアドバイスして去っていった。その声にM中さんも釣りに参戦。Uenoさんは起きてくる気配がない。3人による尾長釣りが始まった。上げ潮が緩く手前に当たってくる尾長には好都合の潮だ。
 
 6時を過ぎてもう夜明けが始まるという時、M中さんが竿を曲げた。どうもこのやり取りからしてイスズミではないようだ。上がってきた魚はやはり40cmクラスの尾長グレ。寒さと眠気と戦いながら疑心暗鬼で釣りをしていた私は、すっかり目覚めてしまった。
 
 磯釣り2回目のM中さんは、夜尾長2匹目、私はいまだ釣果なし。何とかしなければ。必死の形相で釣り始めた。風雲児氏が沈黙しているところを考えると、どうやら良潮が鵜瀬に当たってM中さんの方に流れているようだ。今まで風雲児氏の方に仕掛けを流していたが、M中さんの方に仕掛けを流すことにした。えつ、ずるいって。いいやそれだけ追い込まれていたのさ。
 
 すると、明け方近くになって、40cmクラスの尾長2匹を釣り、さあこれからだというところでアタリが遠のきジエンド。やはりチャンスはそうたくさん来るものではない。前日の新島での失態が痛かった。
 
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必死で夜釣りをするM中さん
 
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訪問してくれた尾長グレ
 
 我々は気を取り直して、昼釣りを始めた。上げ潮がワンドに入り、適度なサラシもできて、いい感じだ。もうおみやげもできたことだし、ガツガツ釣らなくてもいいが、夜釣りとはうって変わってuenoさんがハイテンションで釣りをしている。そんなのを見せつけられると釣りたくてしょうがない。風雲児氏も着々と尾長を抜きあげている。尾長祭り2日目が始まった。
 
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夜釣りでのやる気のなさがうそのよう uenoさん
 
 時間の経過とともに口太が釣れたが、これだけ尾長が釣れたことも珍しい。風雲児氏も
 
「もうクーラーにはいりませんわ。」
 
と折角の42cmくらいの口太をリリースしていた。もういいだろう。満潮を迎える10時過ぎに釣りを終えることにした。
 
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もう十分と釣りを終えることに
 
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硫黄だけよありがとう
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結構時化てました 平瀬は波の下でした
 
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硫黄島の恵みに感謝です
 
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クロ32cm〜42cm22枚 ムロアジ2本
 
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M中さんの釣果 磯釣り2回目とは思えない
 
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風雲児さんも満足の釣り
 
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ありがとう鵜瀬
 
 2日間とも風が強く釣りづらい日だったが、サラシができてクロの活性が上がって結果的に釣果につながったようだ。
 
 帰りは予想通りのプチジェットコースターの船旅を楽しみ、港に3時前に到着した。港に帰って反省会だ。
 
 今回は、比較的よい潮に恵まれ、時化気味ということもあってサラシもできクロの釣果につながった。今回は硫黄島の離島としての底力を味わうことができた。風雲児氏とM中さんも釣れて本当によかった。黒潮丸の船長も12月時化続きで出航できない日々が続き、収入があって本当によかった。釣りという業を通じての絆を深めてくれたのは紛れもなく自然であることを再確認して2011年の竿を収めることにした。
 
 訪問者のみなさん、このつまらないブログに訪問いただきありがとうございます。来年も釣りという業を心ゆくまで楽しみたいと思います。皆さんにとって来年がよい年でありますように願っています。それでは、みなさんよい年をお迎えください。
 さあ、早速夜尾長釣りの準備を始めることにした。磯釣り2回目のM中さんがいるため、夜釣りということもあり、行動を一緒にと船着けで釣りを始めることにした。
 
 午前5時半長い12日釣りの第1投が放たれた。船長の言うとおり、いい感じの上げ潮が走っている。竿はブレイゾン遠投5号に道糸10号、ハリス12号の太仕掛け。タナを1ヒロ半にして瀬際を探る。船着けの両サイドは根があり、撒き餌がたまる構造になっている。撒き餌を切らさないように注意する。
 
 初めての訪問客はナミマツカサだ。更に、硫黄島要塞を守る歩兵部隊イスズミ。さらに、オジサンと本命の尾長の雰囲気はまだ感じられない。そして、いよいよ尾長の最も喰う時間帯になってきた。
 
 東の空が白々と明け始め、夜の帳が剥がされようとした時間だった。電気ウキが抑え込まれたかと思うと道糸がアタリを知らせてくれた。反射的に竿を立ててやり取りが始まる。コンコンと叩くのでまたイスズミかと思いきや、今度は右の根に一直線。この引きはもしかして・・・。抜きあげて、ばたばたと跳ねている魚にライトをあてると、そこには、40に満たない尾長グレが跳ねていた。小さいが本命は本命だ。俄然やる気になった。
 
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小さいけど本命です
 
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新島 船つけ ここで尾長のアタリがありました
 
 夜は明け始めている。時間がない。更なる獲物を求めてさっき喰った同じ場所へと仕掛けを入れた。右の根の先端のところで再び同じようなウキの動きの後、道糸が走る。今度も強引に合わせる。しかし、さっきと違うのは魚の疾走の力だった。強烈な足下へのツッコミを5号竿の力に任せて耐える。このシャープな引きは尾長に違いない。更に魚は右の根へと疾走を始めた。魚の疾走を止めてやる。思わず「絶対、取ってやる」と叫んでいた。今まで経験したことのないようなパワーだったが、これは何とか取れそうだと思った瞬間だった。思いがけなく竿が天を仰いでしまったのだった。チモトを確認すると無傷だ。ハリもそのまま帰ってきた。どうやら、ハリ外れをやらかしてしまったようだ。おそらく魚の口の堅いところにかかったのだろう。引きからして、尾長グレだったと思う。くやしいバラシだ。しばらくは悔しさのために放心状態になってしまった。
 
 その後、夜が明けてしまい、夜釣りのタックルのままで、40に満たない尾長グレと口太を追加して夜釣りを終えた。さあ口太釣りだ。竿はがま磯アテンダー2.5号。道糸3号にハリス2.5号。ウキは3Bの半誘導1ヒロ半でスタート。
 
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今日も硫黄島が見守ってくれている
 
 この船着けでしばらく粘ってみるが魚の反応は、イスズミのみ。ここ新島はサラシを釣る場所なので、サラシがないのは厳しい。今度は2人で船長が進めたポイントに進んでみる。ここでもしばらく粘ってみるが、木端グロはかかるもののクロの反応が薄く感じられた。
 
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アタリがなかったM中さん昼釣りでの頑張りを誓います
 
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ここを歩いて高場に行きました
 
 また、移動を敢行。いつもの高場で勝負することにした。鵜瀬での時化模様はうそのよう。ここでは、サラシも少なくあまり釣れる感じがしない。後で来たM中さんと一緒に40分ほど撒き餌をして、釣り始める。撒き餌をすると、しっぽの白い40cmオーバーのクロが確認できた。50cm近い魚も喰いあがってきている。
 
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新島高場に到着
 
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M中さんも後に続きます
 
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今日の新島はサラシがなく苦戦
 
M中さん、でかいのがいますよ。」
 
 M中さんをさりげなくやる気モードにして釣り始める。今日の満潮は1015分。まだ上げ潮の時間帯。これまでの経験では、ここは上げ潮よりも下げ潮の方が型がよく、釣れることが多かった。案の定、上げ潮の時間では、イスズミ、木端グロ、赤、紫、青、レインボーのブダイ系やバリ、サンキューベラマッチャなどしばらくは我慢の時間帯が続いた。
 
 ところがだ。ここまで本命を釣ることができないでいたM中さんが、ようやくアタリをとらえる。竿を叩いているが中々浮いてこない。足下に何度も突っ込んでいる。もしかして。すると、鋭い白いしっぽの魚が浮いてくるのが見えた。慎重に何とか抜きあげた魚を確認。
 
「尾長グレですよ。M中さん。おめでとうございます。」
 
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生まれて初めて尾長を釣ったM中さん
 
何と磯釣り2回目のM中さんにこの高場で先に尾長を釣られてしまった。
心中穏やかでない私。その後、M中さんは35cmほどの口太を釣りあげる。
 
「クロ釣りは面白いねえ。」
 
 M中さんに笑顔が。それに反してますます焦る私。相変わらずブダイの波状攻撃が止まらない。M中さんは足下のサラシを丹念に攻めての釣果だった。しかし、内心は穏やかでない私。いつもM中さんに声をかける余裕がなくなっていった。
 
 満潮潮どまりを迎えた。さあチャンスの下げ潮だ。下げ潮になれば水温が下がって口太の活性が上がるはず。しばらくは右にいったり左にいったりしていたが、11時を過ぎたくらいから、下げ潮が動き出したらしい。澄んだ海中からクロが出てきていることが確認された。しかし、今日のクロは全く喰う気配がない。いつもは、ウキがまるで弾丸ロケットのごとく消し込んでのやり取りとなるはずなのに。
 
 好転したのは、11時半からだった。ようやく潮が本来の下げの方向に流れていった。ウキが面白いように消し込み始めた。ここで型が小ぶりながら口太がぽつぽつ釣れ始めた。小さい魚はリリースし、6枚だけキープする。これから良くなるというところだっただけに少々心残りだ。
 
 1250分に船は回収にやってきた。
 
kamataさん、尾長釣れましたか。」
 
「はいっ、小さかったけど」
 
「クロは釣れたの」
 
「はいっ、9枚」
 
「まあ、おみやげはできたな」
 
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新島よありがとう
 
 船は、風雲児氏とuenoさんが待つ鵜瀬へと向かった。12日釣りだから荷物が多い。ようやくすべての荷物を瀬上げして、船長のアドバイスを待った。
 
「今日は、北東の風とうねりが出てるからね。そこ(鵜瀬の東の端の釣り座)で釣る時は注意してよ。今日は雰囲気もいいから尾長釣れるよ。頑張ってな。」
 
 風が強いために船長は初め新島を勧めたが、デカ尾長をどうしても釣りたい我々は風の影響を受けやすい独立礁の鵜瀬を夜釣りの部隊として選択した。
 
 荷物をあげると、uenoさんと風雲児氏は釣り続けていた。
 
uenoさん、夜釣りどうでした。尾長は出ましたか。」
 
「ぜんぜん、マツカサはおったばってん。尾長の気配はなかったバイ。」
 
「クロはどうですか。」
 
「うんぽつぽつ釣れたよ。」
 
 クーラーの中を見せてもらったが、鵜瀬の方が魚が大きかった。クーラーの中身を見て俄然やる気になった私は、早速、仕掛けを作り直して鵜瀬のワンドでクロ釣りに再チャレンジだ。干潮は午後4時過ぎだから、まだ下げ潮が流れている時間帯。丁度、先端の下げ潮のポイントが空いていたので、そこで釣らせてもらうことにした。
 
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鵜瀬の下げ潮ポイント
 
 磯際に撒き餌を打ち、サラシに負けないような重い仕掛けで瀬際ぎりぎりをねらう。魚の活性はまずまずで、すぐにイスズミが竿を曲げてくれた。
 
 それがクロに変わったのは、午後も2時半を回ったころだった。ねらい通り、魚は手前の磯際から撒き餌につられて喰いあがっている。ただ、意外なことはクロはクロでも尾長が上がってきたことだ。立て続けにぽつぽつと35cm40cmまでの尾長が釣れた。
 
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朝から奮闘中のuenoさんと風雲児氏
 
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鵜瀬での1匹目 尾長でした
 
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ここの尾長はまずまずの型でした
 
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3匹目も尾長でした
 
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4匹目も尾長でした
 
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ワンドの最奥で頑張る風雲児氏
 
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uenoさんも必死でワンドを釣ります
 
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下げ潮の釣り座をM中さんにゆずります
 
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結局 鵜瀬のワンドでは6枚 そのうち尾長が4匹でした
 
 釣り始めてから6枚を数えたところで、干潮の潮どまりの時間を迎えた。ここで1日目の昼釣りはタイムアップ。夜釣りの準備と夜の宴会の準備を整えた。(その4に続く)
2011年、我々日本人にとって忘れられない出来事があった。日本における観測史上最大の規模を記録した東日本大震災。311日の午後246分、牡鹿半島沖でマグニチュード9.0の巨大地震が発生。その地震で発生した津波は、高いところで10m、最大遡上高40.5mを記録し、あの福島第一原発を初めとする太平洋沿岸の町や村に壊滅的な打撃をもたらした
 
 私の知っている先生も何度も報道された大川小学校から車で10分のところにある小学校で地震にあい、いつもの避難訓練の練習通り運動場に避難し、子どもたちを保護者に引き渡していたそうだ。ところが、お子さんを引き取りに来られた保護者の方から「今、湾の底が現れるくらいに水が引いている。何をしてるんです。早く高いところへ逃げてください。」と怒られた。
 
 その学校では、すぐに、裏山のごみ焼却場跡地へ、雪の降る中子どもたちを誘導し、無事に全員を救出することができたという。この一瞬の判断が生死を分けたと言ってもいい。未曾有の大津波だったとはいえ、学校管理下で起こったこと。その先生は今でも自分の責任が果たせたかどうかを考えながら、亡くなったり被災されたりした親友や親せきのことを思うと胸が痛むそうだ。
 
 2011年が終わるこの日に、津波の被害で亡くなられた方々、今なお被災されている方々に対して心より哀悼の意を表すとともに、一日も早い復興を祈りたいと思う。
 
 さて、この大震災で、私たちはたくさんの人と人との繋がり(絆)で結ばれていることに気づかされた。それは新しく生まれたものではなく、震災をきっかけとしてそのことを改めて考えさせられたと言っていい。
 
 農耕民族である日本人は昔から「結い」と呼ばれる労働力を共同化して繋がる思想をもっていた。近代化されてもこの人々の気持ちは遺伝子レベルで次世代へと受け継がれてきた。この繋がりは、人と人とだけでなく、人と自然との相関関係にもあてはまる。
 
 私たちは、近代化の爆走の中で人間の所行で自然が破壊され、そのことが自分たちに還ってくる公害という痛みを体験してきた。私たち人類は自然から一方的に取るだけで自然に対して何もお返しができない。いわゆる食物連鎖の外側にいる存在だ。だから、人間はこのことを踏まえて自然と付き合わなければならない。そのことを感じるためには、自然の中で自分を解放する必要があると思う。
 
 それは、どんな方法でもいい。山に登る。川を下る。自転車に乗って風を感じる。昆虫を飼育する。植物を栽培する。人はそれぞれ趣向が違うが、アプローチの仕方はいろいろあるはず。私たちは、そんなことをきっかけにして自然との付き合い方を学ぶことができる。そして、自然をよく知ることができれば、一瞬の判断で命を守ることができるかもしれない。人はみな自然に対する畏敬の念を持ちながら自然についてよく知る必要があると思った。
 
 自分にとってこの「繋がり」を感じる方法は「釣り」なのだ。
 
 そんな理屈をこねながら、迎えた2011年も年末を迎えようとしていた。12月に入り、不安定な天候と、クリスマス寒波のおかげで、私もuenoさんも磯に行けずにじりじりとした年末をすごしていた。
 
kamataさん、ぜんぜん行かれんね。今度もきびしかごたんね。」
 
 Uenoさんの口調も歯切れが悪い。恒例の年末釣り納めに暗雲が立ち込めていたからだ。29日からの天候は気温が高いという第1段階はクリアできたものの、低気圧が通過するためだろう。硫黄島付近の天気予報は、曇り時々雨、降水確率60%とはじき出された。低気圧が通った後は、お決まりの季節風が吹く。ポイントは、通過する低気圧がどれほどの大きさを持っているかどうかだ。その威力が強ければ最悪2日とも磯に行けないという事態につながる。
 
 これまで、年末の釣り納めでは、2005年以来、一度も12日釣りが成就できないでいた。だから、今年こそはと私もuenoさんも釣行前の数日間の天気予報に一喜一憂する日々を過ごしていたのだ。
 
 今回は、我々以上に天気予報に一喜一憂している人物がいた。兵庫県在住の風雲児氏である。彼は、兵庫県に住んでいながら、硫黄島という釣り場にあこがれる人物である。私が配信している硫黄島の釣り情報に引っ掛かり、フェリーや自動車を飛ばして、ここ南九州までやってくるという破天荒ぶりを演じている。今回の釣り納めにもしっかりと参加の連絡を受けた。そして、27日から大阪の港からフェリーに乗り、宮崎港に向けてすでにこちらに向かっているという。釣りは大人数の方が楽しい。即答で引き受けた。また、同じく磯釣りにはまってしまったある意味不幸な医師M中さんを加えた4人で黒潮丸からの吉報を待つことになった。
 
 27日の昼過ぎ、船長から連絡を受ける。「kamataさん、餌はどうしますか。3・3(オキアミ生3角・赤アミ3角という意)でいいかな。3時集合の3時半出港です。」携帯電話をにぎりながら右手で軽くガッツポーズ。この吉報をできるだけ早く、同行者の3人に伝えた。心配していた天気予報は、思いのほか気圧の谷が弱いということで、29日は曇りで波高1m〜1.5m30日は曇り時々晴れで波高1.5mと出た。本当に久しぶりの年末12日瀬泊り釣行だ。6年前の釣行で暖をとるためにuenoさんがトラック1台分買っていたクヌギの木が底をつこうとしていた。それだけ、今回の瀬泊まりは久しぶりのことだったのだ。
 
 1227日午後1030分、人吉IC近くのコンビニにuenoさんと待ち合わせて、M中さんを乗せ車2台で九州自動車道を南へ下った。途中でAZという巨大スーパーで買い物をし、枕崎港に着いたのが午前2時過ぎ。釣り人の車を全く確認できずに不安になったが、あとから続々と釣り人が集まってきた。
 
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枕崎港で離島へのタイムマシンの入り口
 
 船長がいつもの軽トラックで登場。あるい挨拶のあと、今回の予定について話し合った。「kamataさんたちは夜釣りは鵜瀬にしますから。今日は上げ潮がいいから、2人ずつで分かれるなら、2人は新島でもいいよ。どうする。」潮を読み、状況を長年の経験でいつもその時のベストの磯を紹介してくれる船長に我々の命運を任せることにした。
 
 さすがに、1年間で最も人が多い年末の時期だけに、荷物の数は半端ではない。凪の予報なだけに、我々のほかにも湯瀬行きの瀬泊り客がいた。
 
「ぶるんぶるん」
 
 黒潮丸に命の鼓動が吹きこまれ、にわかに釣り人の動きが忙しくなった。午前3時半前、黒潮丸は静かに港を後にした。
 
 沖堤防を過ぎると船は高速回転になる。凪の大隅海峡を突き進むこと90分でエンジンがスローになった。釣り人がライフジャケットをつかみ、震える手で磯ブーツを装着している。釣り人のモチベーションは最高潮になった。
 
 デッキの外に出て外の空気を吸いに出る。思いのほか風が強く吹いている。波もかなりの振幅を繰り返している。1mの予報は見事外れたようだ。サーチライトを照らした先に、天空に突き出した見事な鵜の頸が忽然と現れた。硫黄島いや南九州を代表する名礁「鵜瀬」である。
 
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uenoさんと風雲児氏は鵜瀬に渡礁
 
 最初の渡礁は、鵜瀬を熱望したuenoさんと兵庫県からの刺客風雲児氏である。波の振幅に翻弄されながらも高速船黒潮丸は鵜瀬にゆっくりと近づく。最初の渡礁に緊張が走る。無事に2人は渡礁を終える。
 
「今は最干潮だから荷物は高いところに上げておいて。」
 
 鵜瀬に張り付いたホタルを後ろに見ながら船は反転して再び高速走行になった。今までの経験なら新島に向かっているはずだ。どすんどすんと揺れる中、不思議とだんだんと波が穏やかになってきた。エンジンがスローになり、サーチライトの先に見慣れた月面かと思わせる一見して生命反応のない大陸が現れる。
 
 1934年に突如として現れた昭和硫黄島(新島)だ。ここは、北向きの風に強く風裏になるためこの時期よくつかわれる磯だ。「荷物を前に出して」ポーターさんのアドバイス通りにして渡礁のためにホースヘッドにでて体制を低く身構える。
 
 新島船着けに無事渡礁を済ませ、船長のアドバイスに耳をすませる。
 
「いい感じで上げ潮がいっているよ。ここの船着けとここ(サーチライトを照らした先、船着けの西向き)で釣って、釣れなくなったら、少しずつ先に進んで釣っていって。」
 
 潮回りをみての的確なアドバイスだ。(その3に続く)
恒例の年末の釣り納めは、ポセイドンが7年ぶりに1泊2日釣りを許してくれた。
 
釣り場はもちろんHGである硫黄島。
 
参加者は、自分と、uenoさん、M中さん、そして、風雲児さんだ。
 
風が強く、うねりがあり、釣りづらい2日間だったが、4人は磯釣りを心ゆくまで堪能できた。
 
詳しくは、後ほど・・・。
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離島戦士たちが集う場所 枕崎港
 
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1日目はまず新島で この後くやしい大バラシが・・・(泣)
 
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ここは新島船つけ 尾長ポイント
 
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ここは新島高場
 
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高場で初の尾長ゲット M中さんおめでとうございます
 
 
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午後からは鵜瀬へ移動 2人が午前から奮闘中
 
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鵜瀬の尾長ゲット
 
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いよいよ魅惑の尾長釣り開始
 
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M中さん、45upおめでとうございます
 
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寒〜〜〜い 風がつよ〜〜〜い みんなで釣りの疲れを癒します
 
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uenoさん、爆睡中
 
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寒いので寝られず 釣りを始めます
 
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ボクを40UPの尾長が歓迎してくれました
 
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2日目 爆睡していたuenoさんが復活中
 
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そろそろ撤収の準備を
 
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2日間安全に楽しく釣りができたことを硫黄島に感謝しました
 
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今回の釣果 おかわりしてしましまいた
 
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ありがとう鵜瀬 そして、これからもよろしくね
12月14日、ボクは釣りに向かっていた。夢の平日釣行。土曜日の代休でこの日が休みとなった。仕事は山積みだが、精神衛生上ここは釣りに行った方がいいと私の脳が呟いている。
 
磯釣りをしたいと、平日ということもあって、フリースタイル翔三角船長に電話をかける。
 
今回は、三角医院に治療をお願いすることにした。
 
「予約がなくてですね、船タイラバやろうと思っています。釣れますよ。」
 
磯釣りも捨てがたかったが、船長の巧みな話術に引っ掛かったボクは、予約を即答し、タイラバなど釣り具アイテムの準備に取り掛かった。
 
 
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フリースタイル翔さん 今回もお世話になります
 
 
港に着くと、私のほかに釣り人が乗ることが分かった。
 
ネットを見てこられたという初めての船釣りのHさん、前回の堤防釣りでエギングロッドで鰤を釣ったという方、そして、常連のGET SETさんの漁労長さんなど合計5名という布陣だ。
 
船の上で仕掛けを作り、午前6時過ぎにフリースタイル翔は港を離れた。
 
今日はべた凪だ。串木野港を出ると、
 
「kamataさん、波があります。引き返しましょう。」
 
三角船長の軽いツッコミの後、外海へ出る。べた凪だ。フリースタイル翔のブログでは、ボクは凪男になっている。
 
「暗いうちは、イカのげそをハリにつけてください。巻かないで、じっとしていたほうが釣れますよ。」
 
この三角船長のアドバイスを半信半疑で聞きながら、ポイントに到着する。
 
まだ、暗いが、この時間が、デカ版オオモンハタのチャンスタイムであるという。
 
そういえば、磯でもこの時間が尾長のゴールデンタイムだったっけ。少し、離島の磯への未練を残しながら、第1投。
 
さあ、いつ喰うか、ドキドキの釣りだったが、この日は残念ながら何の応答もなく夜明けを迎えた。
 
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朝日に見守られながら がんばるよ〜〜〜
 
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タイラバはやはり肝のオレンジカラーで
 
 
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おかしいぞ 生命反応が・・・
 
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オオモンハタの喰うポイントを探して移動を繰り返します
 
夜が明けると、通常のタイラバで釣るという。早速、釣り始めるが、今日は、水温が急に下がったのか、潮がよくないのか(もちろん腕が悪いというのは棚上げです)、いつもの元気なオオモンハタのアタックがない。
 
今日は、おかしいと思いきや、隣のHさんがヒット。肩は小ぶりだが、見事本命のオオモンハタを釣られた。
「初釣果、おめでとうございます」
 
「これでかまちゃんが黙りました」
 
そう、初挑戦のHさんに先に釣られてしまい心中穏やかではないボク。必死の形相で釣り続けた。その甲斐あって、いきなりのアタリ。あれっ、でも竿に乗らない。更に、先ほどからあまり時間がたたないうちにオオモンハタらしきアタリが。
しかし、これもばらしてしまう。向こうが走るのを待っていたが、今日は喰いが渋いのか、反転して走ろうとはしない。
 
 
 
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Hさんに大きな当たりが
 
その後、しばらくは、魚からの応答がない、まったりとして時間が過ぎ、朝マズ目のチャンスタイムが終わろうとしていた。
 
午前8時過ぎ、ここで釣ったのは漁労長という方と、となりのHさんだけ、あとの3人はボウズ。他の釣りがそうであるように朝マズ目が一番のチャンスであるにもかかわらず、2回ともばらしてしまうという失態は痛かった。
 
そして、しばらくまったりとした後、突然自分の竿にアタリが来た。強いアタリだ。一発でそれとわかるアタリ。オオモンハタならモンスター級だろう。マダイのデカ版かも。最初の1匹を何とかものにしようと、身長に巻きあげた。
 
しかし、この魚の引きは、どうもオオモンハタとは違うようだ。どちらかといえば、外道、ゲテモノっぽい引きだ。案の定浮いて来たのは、体長が1mもあろうかというサメだった。がっくり、ひたすらタイラバの無事を祈っていたが、サメの意味のない水面での突っ込みにリーダーが耐えられなくなったようで、サメは命からがら水中へと消えて行った。タイラバのみの損害で済んだことを喜ばなくてはならないかもしれない。後に残ったのはむなしい腕の筋肉痛だけだった。
 
釣れない時間帯がつづくと、人間はどうしても集中力が切れてしまう。
 
「船長!何回ばらしたら出入り禁止ですか?」
 
「3回です。」
 
「魚に釣り人のオーラを悟られないように釣りましょう」
 
船長が、サメをかけてしまった時も、
 
「船長も出入り禁止ですね」
 
寝不足もあってか、自分でも意味のないわけのわからぬたわごとを呟くようになってしまった。さぞかし、隣のHさんは迷惑だったことだろう。
 
朝マズ目が終わり、満潮潮どまりの午前10時前のチャンスである9時を過ぎた時のことだった。コンコンという前アタリのあと竿がググッと引きこまれ、久しぶりに何かが喰った。だが、残念だったのは、そのあたりが隣のHさんのものだったことだ。
 
Hさん、「でかいですよ」と声を上ずらせながら慎重にやり取りをされている。「これはチャンスだ」オオモンハタ釣りでは、隣が釣れるときはかなりの高確率で他の人にもアタることが多い。今度の自分に、アタリが来た。すかさず合わせを入れる。
 
イメージ 11
ダブルヒットでした。
 
Hさんが釣りあげたのは、3キロオーバーの立派なマダイだ。ボクには、46cmのオオモンハタが、今日の初釣果として釣れてくれた。ちょっとずれたけどダブルヒットにこれからの釣果が期待された。しかし、時合いは残念なことにこれで終わり。再び、まったりとした時間がやってきた。
 
イメージ 12
やっぱりオレンジですバイ
 
イメージ 13
2匹目50オーバーゲット
 
イメージ 14
3匹目も 52cm 許せるサイズです
 
イメージ 15
納竿は1時でした
 
その後も、船長のポイント即替え作戦により、何とか52cmのオオモンハタを2匹ゲットできた。喰いが全体的にシブかったが、こんな日もあるさ。海に感謝して帰ろう。船長の合図で、串木野沖のオオモンハタ釣りを終えた。今日も清々しい釣りだった。いつの間にか仕事で溜まっていたフラストレーションは消え去っていた。
 
今回はタイラバでの釣り2回目となった。タイラバ自体は簡単な釣りだが、いろいろと工夫の余地がありそう。ちょっとした工夫をするだけで魚の食いが全く違った。今回もタイラバの威力を思い知らされた格好となった。あの鉛の玉が、魚を呼んでくれるんだから、このルアーの威力はすごいと思った。その鉛は人間の心のケアまでしてくれるとは・・・。
 
そして、心のケアをしてくれる三角医師の腕には本当に感服させられた。次回も三角医師に治療をお願いしようと思った。
 
Hさん、漁労長さん、鰤ゲットさん、漁労長のお友達の方、一緒に釣りをしていただいてありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
 
イメージ 6
厳しい条件の中で まずまずの釣果?
 
イメージ 3
早速 今晩のおかずに
 
イメージ 4
新鮮さを味わうならしゃぶしゃぶで
 
 
イメージ 5
皮のコラーゲンは一級品です まいう〜〜〜w
 
 
 
 

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