朝の光の中で

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2009年の記事より
以下は10年前の記事です。

初めてこの国に住んだ時のインドネシア語の先生は確か40才前後の大学の先生だった、どちらかというとおしゃべりな人で、日本語も達者だったので話がよく脱線していた。
実は彼の口癖で未だに気になっている言葉がある、それは”社会人”という言葉である。

例えばひとつの単語が、使われる人によって違いがあることを説明する時、例をあげれば「ちょうだい」という言葉、おそらく大人同士ではあまり使わない、対子どもの場合がほとんどだろう、そんな時彼は、
「社会人はですね、あまり言わないですねー」とよく言っていた。

今でこそ直訳という観点で考慮するなら、言わんとすることはよく理解できるのだが、その時はこの”社会人”が気になって気になって、他の話題になっても上の空だった。

日本語の場合このような場面では社会人とはあまり言わない。やはり”大人同士とか”親しくない間柄”では、
あまり言わないですねー、と言うべきだろう。

上の話とはちょっと意味合いが違うのだが、自分の職業柄、巷で使われる”複雑骨折”という言葉が気になる。
医療従事者にとっては当たり前のことであるが、これは骨が複雑に折れている骨折のことではない。

骨折した人がいて、その時の様子を誰かが話す時、もう勘ぐらなくても、9割がた複雑に折れたという意味でこの言葉が使われていると察するようになった。

あまりににも多くの人が使っていると、いちいち訂正するのも面倒くさくなり、無駄な抵抗はしない!と思うようになった。
カルテに記録する必要がある人が喋っている訳でもないし、公然の間違いとでもいったらいいか。

複雑骨折とは”傷(開放創)と骨折部位がつながっている骨折のことである。”

傷のない場合の骨折と違って、骨の感染を防ぐという意味で慎重に対応しなければならない。
一度骨髄炎になってしまうと完治するのはなかなか難しいからである。
ちなみに受傷後6〜7時間以内ならゴールデンアワーといって感染する可能性が低いので、それまでにきちんと処置することが大切である。

年をとるにつれ、若い人たちの言葉(特にわが娘の)も気になって仕方がないが、生き物である言葉は進化し続けるだろうから、逆に本帰国したときにわからない日本語がどっさり出てきているのではと気になるどころか心配になる。


この記事を書いてから、10年も経ったなんて、信じられないのですが。。。
今回、久しぶりに長い期間、日本に住んでいて、本帰国ではないものの、まさにこの記事を書いた時危惧していたことが起きています。未だに、外国人になって、日本を見ている気分です。
で、タイトルの「握手」、日本人はどんな時握手するのか、これも又、さっぱりわからなくなっていました。

日本人って、どんな時握手しますか?

閉じる コメント(2)

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こんにちは。
「複雑骨折」は誤解されやすい用語で、「開放骨折」の方がいいかも。
日本での握手は男性と女性では違います。
男同士なら会った時、別れる時など(特に間隔が空いた場合など)普通に握手しますが女性同士ではあまり見かけませんね。
男女の場合も単独ではあまりありませんが、男同士の流れの中で、彼女の手を握れてラッキー、ということが偶にあります^^

2019/7/13(土) 午前 10:08 [ しんと ]

しんとさん
色々な専門分野の言葉がそのように、気配りされたら、皆がわかりやすい世の中になりそうですよね。
医学に限らず、法律や内容が一般庶民の生活にも影響する研究分野の内容とか...
握手について、複数の女性に訊いた時は、スポーツなどで優勝した時など、その場の雰囲気がちょっとした興奮状態になった時や、例えば、ファンが好きなタレントなどと会った時という答えがでて、なるほどなあと思いました。他国のように初対面の挨拶として握手をするのは一般的ではないんだと改めて知りました。^^

2019/7/13(土) 午後 7:42 凛さ


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