|
年も押し詰まった28日より旅にでた 久々の東北 今回は岩手〜青森〜北海道とバス電車、フェリーの旅 以前から北の妖怪の聖地遠野には行きたいと思っていた 柳田國男が発表した「遠野物語」には 河童 天狗 山の神 座敷わらし オシラ様 天狗 など多くの怪異やもののけ達が登場する 果たして現代にもその息遣いは残っているのだろうか 秋葉原を出発する夜行バスに揺られ東北自動車道を北へ向かう バスのガラス越しにも冷気が流れ込み酷く寒い 花巻を過ぎ一路遠野方面へ向かう頃には空が白み始める しかし上空を覆った雲は厚く、果たして日が暮れていっているのか、日が昇ってきているのかわからなくなる 雲はなんだか大きな怪物のように見えた 午前6:30 遠野駅に降り立つ すっかり空も明るくなってきた私を早くも河童が歓迎してくれる まずは遠野が見渡せる鍋倉城跡へ しかし街中にはひとっこひとりおらず バスのほかの乗客が降りなければこの町には誰もいないのかと錯覚して不安になってしまう 遠野物語にあるように遠野には不思議な話が沢山ある 今回心惹かれたのが河童とオシラ様 早速河童がいるという河童淵へ 国道を少しはいったお寺の裏側に淵はある 綺麗な清流が流れている なるほど これくらい綺麗なら河童も住めるかもと納得 淵のそばに小さな祠があり 中には河童好きが記念に残せるようにと かっぱ淵の「守っ人」が用意してくれている「かっぱ淵日記」があり 全国から河童を求めてやってきた人たちが思い出を書いている 残念ながら河童を見た人は少ないようではあるが・・・ 河童淵が裏にある常堅寺には頭が河童になっている狛犬があったりと遠野は河童づくし しかし寒い 河童もこの雪と寒さでは冬眠しているに違いない 次にオシラ様 少女と馬の悲しい恋物語の伝説より生まれた神様 貧しい農家の娘が飼っていた馬と恋に落ちてしまう それを知ってしまった父親が桑の木に馬を吊るして殺してしまう それを知った娘は馬の首にすがって泣くのだが、父親は馬の首を切り落としてしまう すると馬の首は娘を乗せて天に昇ってしまう 色々解釈はあるだろうが このオシラ様は蚕・馬・農業の神様であり家の神様として農家の家の中で祭られていたりしている しかしかなり怖い神様できちんと祭らないと祟りがあるといわれている 伝承園にある再現された農家の中にある「オシラ堂」 農家の一角に再現された小さな部屋の中には 桑の木で作られた千躰ものオシラ様が祭られている 施設の中にあるとはいえ、本当にお祭りしているので敬意をもってお参りする 観光客が全くいないのでこれだけの数のオシラ様に囲まれるとさすがに怖い オシラ堂の入り口横に飾られていた馬と少女の物語のイメージ写真が妙に生々しく感じられた 冬の遠野は氷点下10度以下になるらしく、この時期に訪れる観光客は少ないらしい 確かに凍てつく風は旅人の心も凍らせる 遠野は姥捨て山の話もあり実際デンデラ野という町外れに捨てられた老人たちの集落があったらしい この遠野で冬を越すことが如何に困難なことであったろうか 時間の関係であまり長居ができず今度はもう少しゆっくりしてみようと思いながら遠野を後にする 五百羅漢 卯子酉様 |
全体表示
[ リスト ]




