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前回古川日出男の「ベルカ 吠えないのか」を紹介した 久々にのめり込める作家さんだったので「アラビアの夜の種族」 「沈黙」「アビシニアン」そしてデビュー作「13」を立て続けに 読ませてもらった。 どれも読み応えがあり改めてこの作家さんの作品が好きなのが分かった それもあるのだが、古川さんの作品とは奇妙な縁があるのだ 偶然だとは思うし、そういう人は何人もいるのかもだけど・・ まず「沈黙/アビシニアン」の文庫本を読んでいたときの事だ 「沈黙」で主人公の薫子が祖母の家を探して「あたしは地下鉄東西線の落合の駅に向かって、歩いている。途中で右に、路地に入る。」というくだりがあるのだが、まさにその箇所を読んでいる時、その瞬間毎日のっている東西線が落合駅に停車した瞬間だった ありえない話だがこの話と自分が一瞬リンクした感覚におちいり、地下鉄の車両の中で、地上にこの薫子がいままさに歩いているという事をイメージした 鳥肌ものだった もちろんそんなマイナー?な駅が物語りに出てくる事は知らなかったし、毎朝通勤途中に読むとはいえぴったりその箇所をその場所で読む可能性はかなり低いのではないだろうか・・ さらにもう一つ 「13」の中で主人公の響一がかつての高校時代の美術教師を訪ねる場面があるそのくだりで 「国分寺沿線の沿線の恋ヶ窪にある住宅地に向かう。」とある 実は私が住んでいる場所が「恋ヶ窪」 主人公の実家は「北多摩」とぼかしているのに何故か美術教師の家は実名で書かれている しかも恐らく超マイナーな「恋ヶ窪」 いつも通る住宅街に響一がたずねて来て、まさに近所に来ているのではないのかという錯覚におちいる ある意味古川との出会いは 衝撃的である 1度目は偶然?
2度目は必然? 3度目はあるのだろうか・・ |
本
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実は結構本が好きで月に4,5冊は読んでたりする。 元々通勤時間に読むことが多かったのだが、現在1時間以上かけて 通勤している身にとっては、非常に読書タイムが多くなったことにより 以前より読む本が多くなった。 好きな作家さんは色々いてるのだが、たまに表紙買いやタイトル買いで 知らない作家さんの本を買ってしまうことがある。 もちろん面白くなくがっかりすることが多いのだが、たまにゾクッとする 作品に出会えることがある。 最近ではすっかり有名になってしまった京極夏彦は京極堂シリーズの 「狂骨の夢」の帯の「水木しげるさん絶賛!」でノベルズを買い、 なんだこれは!とあまりの面白さに狂喜したものだった。 つい先日も面白そうな本を物色していると犬が牙を剥いている表紙が 目に留まった。古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」である。 実は一回スルーして別の本を買ってしまったのだが、やはり気になり 買ってしまった。 久々にキタ! 犬の年代記といえばそのままなのだが、太平洋戦争末期アリューシャン列島 のキスカ島に日本軍の撤退後に残された軍用犬4頭から連なるその数奇な 犬の系図(作者は犬は家系図を持たないと断言しているが)は時を超え 大陸を超え広がっていく。 犬たちは必死に生きる、そして子を産み、育て、死んでいく。 そこには人間の戦争やエゴに翻弄される姿が描かれている。 泣ける。 元々自分は犬っぽいと思うことがあるのだが、犬に感情移入して泣ける。 うぉん! 作者の古川日出男は他は読んでないのだが、読んでみよう。
また、お気に入りの作家が増えるかもしれない。 |
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