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某県にあるという有名病院。
患者も絶えず入れ替わり人気の病院だ。だけど誰も知らない…。この病院には噂があった。 消灯時間を過ぎるとなぜか足音が聞こえたり、足首だけがカーテン越しに見えたりと、入院患者からは怖がられていた。 そこに僕は入院してきた。 大した病気ではなかったが、念のための検査入院だった。 噂なんか聞いたこともなく、知ったのは入院して1日目。 同室の患者の1人が教えてくれた。 実際僕はそんなの気にもしていなかった。単なる噂と思っていたから…。でも実際は違ったんだ。本当だったんだよ。分かる?夜、消灯後になると枕元の明かりをつけて仕切られたカーテンをジッと見ていた。 どれくらい経ったんだろう…。 時計の針は丁度深夜12時を過ぎていた。 見回りの看護師さんがやってきたのだ。そこで僕がまだ起きているのを見つけると、「寝なきゃダメじゃ無いですか。ほら、明かりを消して寝てくださいね〜。」「は〜い。お休みなさい。」 看護師がいなくなると僕はまた起きた。 どれくらいだったことだろう…。 ヒタヒタと誰かが歩く音が聞こえた気がした。 片足を引きづっているように聞こえる。看護師じゃ無いな。じゃあ誰? まさかこれが噂の…霊? まさか…まさか…ね。 僕は頭から布団をかぶったよ。いわゆる寝たふり? そんなの霊には関係ないとは思ったけど、自分的に気休めでそうしたんだ。 緊張で胸がドキドキする。 足音が近づいてくるのが怖い。そして…僕のベットの横に止まった。な、なんで? カーテンが徐々に動く音がする。 怖くてたまらなかった。 しかしどうやら僕の側のカーテンが動いたわけではなかったようだ。 「?…う、うわ?!わー!」 隣の人がベットから転がり落ちた。 そしてブザーを押す。 するとスーッとその場から消えていなくなったようだ。看護師がやってきてどうしてベットから落ちているのかを聞くと、当たり前のようにテキパキと動きさっさと戻っていってしまった。 僕はもう目がぱっちりで寝てる気分ではなくなってしまったので、隣の人の様子を伺うことにした。 しかしシーンとして時折いびきが聞こえてきた。どうやら寝てしまったようだ。 よくもこんな状態の時に寝られるなぁと感心してしまったが、僕は枕元に置いてある一冊の本に目を向けた。 その本は見舞いに来たダチが置いていったもの。暇つぶしに…だって。こんなの暇つぶしになるか!だってこれ…恐怖の本だぜ?なんでも出るという曰く付きの場所を回って作った本らしい。 そんなの見たい気分じゃなかったけど、それしか本がなかった為仕方なく手にした。 よくある事故現場や廃墟と化した寺院など今は誰も住んで無い場所もあったが、実際に住んでいる場所もあるらしい。それが気になって読み出した。 するとさ…なんか、こう、似てるなって思う場所が書かれているページがある。もちろんたまたまかもしれない。 でもとにかく似てるんだ。 建物は病院。 現在も利用中。 夜中になると出るという。 なんか当てはまり過ぎてる。 某県N市。N、N、Nって…もしかしてここか? そう考えただけでビビり出してしまった。はい、小者の僕です。 でもさ、退院までまだ二、三日目かかるんだよね〜。 なんとかならないものかなぁ〜。 検査早く済まないかなぁ〜? そうこう考えている間に朝になっていた。 眠い目をこすりながらなんとか起きることに。 今日はダチがやってくるって言ってたから、ダチにこの本のことを聞いてみようと思い立った。 午前中は待ってたけど誰も来なかった。 仕方がないから午後に来ないかなぁ〜と見もしない本を片手にペラペラとめくり続ける。 そしたらさ、来たんだよ。ダチが数人。 なんかホッとした。 聞けるじゃんと思ったから…。 「な、なぁ、これさ、このページ。これってまさかとは思うけどここじゃ無いよな?」 あって早々言われた側は固まってしまった。 「ま、まさか、な?そしたら俺らここには来ないよ。怖すぎるからさ。」「あ、ああそうだよな?お前霊感持ってたしな。」 そう、唯一の霊感持ちがこいつだ。 そいつはさっきから黙ったままだった。 なんで黙ってる? そしたらさ、ボソッと話し出した。 ここは確かにこの本に書かれた病院だと。 なぜ分かったかって?だってそこいらにうじゃうじゃと霊が浮かんでいるからだって。見えるのは怖いが、見えないから言われちゃうと怖くなる。 「頑張れよ…。」 それだけ行って帰って行ってしまった。 何をどう頑張れってんだ?またあの恐怖とか? こえ〜よ。 夕食の時間も過ぎ、あとは時間を潰して寝るだけとなった。 今は午後7時。 寝るには早い時間だ。せめてあと2時間は起きてないと…。 でもさ、昨日の徹夜で今日は眠くてたまらない。 寝ちゃおうか? そしたら怖いの見なくて済むかもしれないしさ。 ってな事で、消灯時間より1時間早く寝ることにした。 突然目がパッチリと開いた。 何で? 分からない…。 でもそれが怖い。 首から下が動かなかった。 これって…金縛りってやつか? まさかとは思ったよ。 でもさ、ホントみたいだ…。 首だけは動くので横を向こうとしたが、目を向けた先に何か黒い塊のようなものがチラリと見えたので、怖くなってしまった。 そしたらさ、見たくもないのに首がそちらに向かって動きだした。マジか! 見たくないよ! でもさ、動く力は強く戻すことは出来なかった。だから見ることになった。視界に見えたのは…ドクロだった。 「ヒー!?」 叫んだが、同室の人には聞こえなかったようだ。 僕のすぐそばにドクロが。 怖すぎてたまらない。 両目をきつく閉じてドクロが見えなくなるのをただじっと待っていた。で、どれくらい経っただろう…。全身汗びっしょりかいていたがドクロは消えていた。 心臓がドクドクいっている。 両手が使える事にホッとしている自分がいた。 ベットから体を起こし、息を大きく吸った。 「何だったんだ?さっきの…。」 「どうかしましたか?」 と同室の男性が声をかけてきた。 「いえ、昨夜怖い目にあったものですから…。あっ、これは内緒でお願いしますね。実はドクロが…。」「あ、あなたも見たんですか?やっぱり出るんですね〜。早く退院したいよ。」 「あなたはいつから入院されてるんですか?」 「2ヶ月程ですかねえ〜。」 「アレは何なんでしょうね?不気味で仕方がないです。」 「あれが出ると死人が出るという患者同士で噂がありますよ。実際、亡くなった方もいたようで。」 「え?そうなんですか?じゃあまた誰か亡くなるって事ですかね?」 「噂ではそうです。」 そんなことを聞いたら余計に怖くなってしまった。 【今日で退院できるか聞かなきゃ】と内心思いながら同室の男性と話をした。 男性はどこからかわからないがこの階の患者の事を知っているようで危篤に近い状態の患者の事を教えてくれた。あと退院予定の患者もだ。どちらかから犠牲者が出るという。まさか…ね? でもそれが本当なら僕の退院も近い為、ますます怖くなる。 その日は何事もなく過ぎていき、翌日僕は退院出来ると看護師から言われても素直に喜べなかった。怖かったから。犠牲者にはなりたくない。 でもさ、何事もなく退院できたんだよ? マジで。 嬉しかったよ。 でもさ、噂だと誰かが亡くなるって…話は一体?! それを知るすべもなく、時間になって退院していった。 その後のことはわからない。 ただ、同室の男性の姿が見えなくなっていた事が気になったくらいかな? 退院時、挨拶に向かったが、たまたまなのかベットにはいなかった。どうかしたのかなとはちらりと考えたが、怖いから聞けずにその場を後にした。 病院はやっぱり怖いや。 |
恐怖小説
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この道はよく通るんだけど、…ねぇ。
なんでだろう…怖いんだよ? 僕はそう…弱虫なんかじゃないとは思っている。 でもね?なんでだか怖いんだ。 人からの噂話は聞かないからあるかないかもわからない。 でもさ…さっきから聞こえてくるこの足音は、多分僕の足音とは違うと思う。 カツコツカツコツ…僕の歩くスピードに合わせているようだ。 速くなれば早足に、遅くなれば立ち止まる。 イヤだなぁ〜ホントに。 ここはちょうど墓地の真横。 出そうな雰囲気ありありだ。ったく、何でこんな目に合わなきゃいけないんだ? 時間は午後6時。 まだ夕方だというのに人っ子一人歩いていない。ホント不気味だよ。 静かだもの。 人のいる気配もない。 今日はそもそも同窓会だったんだ。 だから懐かしい面々と話が盛り上がっててさ〜、貸し切っていた会場ギリギリの時間まで騒いでいた。 半ば追い出されるように店から出た仲間数人で別の場所で飲みあかそうという話になって帰ってきてる最中だ。 僕は今も家族と同居している為、そんなに遅くまでいられなかった。だから1人だけ抜けてきたのだ。 本当ならもう少しいたかったが、夜にあの墓地の真横の道を通る勇気がない為慌ててきたというのが正しい。 夕方でも人通りが少ないので不気味なのだ。 街灯があるとは言え怖いものは怖い。 途中大きな病院が立っている。でもここは廃墟と化していた。要するに潰れた病院だ。 だから暗い。 「あ〜あ、なんかやだなこういう所。どっか別の場所に引越しでもしないかなぁ〜。」ぼやきたくなる。 近所でも子供達の格好の遊び場となっている。夏場なんかは特にこの廃墟で肝試し大会をよくやっている。度胸試しだな、完全に…。 さっきの墓場といい廃墟とかした病院といいその他のスポットになりやすい材料が満載だ。 あれこれと考えてたら足音のことをすっかり忘れていることに気がついたが、音がしないからいいかと安易に考えて帰路につこうとしていた。 自宅までおよそ100メートルくらいのところまで来た時、また足音が聞こえた。 足を止めると音も止まる。 振り返ろうかどうしようか迷った。 だってもし本物が出たら怖いじゃん。俺1人だよ?今ここにいるの。 走って逃げるかしかないじゃんか。 恐る恐るゆっくりと頭を後ろに向けるとそこには首のない女性の体が立っていた。 「ヒーーーッ!!」 慌ててその場から走ったよ。そしたらその体だけの霊も走り出した。真横を走っているんだよ?同じスピードで。 僕は叫びながら自宅へと逃げ込んだ。 家族がいるからいいやと思っていたのに、今日に限って誰もいないことに気がついた。 「みんな…何処?」 この時間なら布団かもしれないと寝室に向かった。するとそこには両親が寝ていた。 でもさ、揺すっても何しても起きないんだよ?何で? その時部屋の電気がチカチカとし始めた。 僕はポケットから携帯を出すとライトをつけた。 「な、何だってんだ?何がどうした?」 すると窓ガラスに何かが写り込んでいた。 怖い、みちゃダメだ!という気持ちと、何か知りたいという気持ちがせめぎ合い、思わずカーテンを開けてしまった。そこにはさっきの霊の姿が。 「ワ、ワーーーツ!」 慌ててカーテンを閉め、部屋の電気も消して携帯の明かりだけで夜を過ごした。 翌日の朝、眠い目をこすりながら両親と挨拶を交わし、昨日のことを話してみることにした。すると、昨日は早くに眠くなり、真夜中のことは覚えていないという。 怖かったよ。 同窓会の時ちらっと話題に出てた恐怖体験をするなんて。その時は笑って過ごしたのに今は真っ青な顔をして鏡を見ている。自身の後ろには首のない女の体が。 その恐怖で意識を失い、その日は目覚めなかった。 翌日同級生に連絡を取り、あったことを話して聞かせると電話越しに怯えが伝わってきた。 それはすぐに連絡網から伝わり、皆怯えてしまっていると言っていたっけ。 何でもこの霊体験には続きがあるそうで、頭を探して街中をさまようらしい。 いつ出没するかもわからない怖さから皆外出する時は誰かと一緒に行動してるって。 僕はそんな相手はいないから1人で行動してるんだけどね。 出来れば出会いたくないものだ。 だけど運が良かったのかそれ以降怖い体験をしていない。どうやら友達の所に現れたらしい。僕と同じように追っかけてくるって言ってたっけ。 頭が何処にあるかなんて犯人しか知り得ないというのに何故霊は現れるのか…。 僕らの中にその犯人がいるとでも言うのか? まさか…な。 その間も霊は友達の所に出ては頭を探してるらしい。 皆恐怖で震えていたが、1人だけ恐怖で固まっている奴がいたっけ…。 歯もガタガタと音を立てている。 そんなに怖いなら逃げればいいのに…などと思ってもそいつの顔を見て何も言えなかった。 何かがかぶさっている感じがしたのだ。 ……そう、顔だ! こいつが犯人か?! 集まった友達数人でそいつを取り囲んで逃げられなくした。 そいつは観念したらしく、その場にしゃがみこみ泣き出してしまった。 話を聞くと怖くなった。 そいつは以前から誰かにストーカーにあっていた。 もちろん警察にも行ったさ。でも話しても信じてもらえなかった。 実害がないから捜査出来ないって。 なら実害が出ればいいのかと頭を悩ませた。 そんな時だ。 目の前に知らない女が立って、「あなたが好きです。」なんて言われたって気持ちが悪いだけじゃん。ソッコーで追い払ったよ。それでも女はめげずに何度でもその友達の前に現れた。恐怖と極度のストレスから友達はやってはいけない事をしてしまう。 そう、女を殺したのだ。 いざやってしまうと女の目が怖くなった。開いたままだからだ。 だから首から上を包丁を使って切り落としたのだ。 その肝心の顔は山の中腹に埋めたという。 僕らはすぐに警察に連絡したよ。 友達がしてしまったことに関しては同情できなくもないが、殺すのは良くない。 そもそも警察がその時ちゃんと対処してくれてたらこんなことにはならなかったのに…。 今更だけどな。 やってきた警官に友達は両脇から捕まえられてパトカーに乗って行った。 でもさ、その時見たんだ。 あの女の霊も車に乗り込むのを…。 皆は見たのだろうか? 顔を見るとそうでもないようだ。 じゃあ僕だけ? 友達の無事を祈る。 |
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仲のいい友達がいた。
いつも一緒の子だ。 よくやることも似てるから兄弟とも勘違いされたこともあった。 僕らはそんだけ仲良しだった。 だけどさ、どんだけ仲が良くったって喧嘩だってするよ。 今回もそう…些細なことが原因だった。 それで意地悪したくなった僕はその子に意地悪を仕掛けた。 その子の机から明日の授業に使うはずの教科書を持ち出したんだ。彼は気づいていない。 よし、なら次は…。 と、少しずつ悪さをしていった。 そして夜の学校に行くように仕向ける。 もちろん学校には先生が当直でいるのはわかっていた。その時間を狙ったから。 その子が忘れ物と称して教科書を取りに行ったのは俺らの教室。三年一組だ。 一学年1クラスしかないから当然六年生まで全員同じままだ。 さて話は戻るけど、2人づつ散り散りになって脅かそうということになってるから皆カメラも手にしている。驚いた顔をカメラに収めるのだ。 タイミングを見計らって脅かす。ただそれだけのはずだったのに何故か悲鳴が聞こえてくるのだがその声が脅かす相手ではなく脅かす側だった事に僕は驚いた。 その声を聞いた友達もきっと今頃は悲鳴を出すまいと頑張っているに違いない。 僕も怖いよ。 そばには2人ダチがいるけど、そのダチも怯えてる…。 「さ、さっさとやって帰ろうぜ!」 「お、おう!?」 「なんだよ。お前らもしかして怖いのか?」 「こ、怖くなんか…あるものか。お前が怖がってるんだろ?」 「なにー!」 「なんだよ!ヤル気か?やるならやるぞ!」 なんてことになってしまったのだが、突然廊下で何かが倒れる音がしてビクッとなってしまった。話どころではない。 さっきまでのケンカはどこえやら今はお互いがくっついてブルブルと震えている。 僕の後ろに2人がくっつく形で這いずっていった。音がした場所までやってくるとそこにはあるはずのない脚立が倒された形になっていた。 まるでついさっき誰かが使ったかのような…。 ありえないよ。だってここ廊下だよ?暗いじゃん。 そう、確かに暗かった。 そんな時1人のダチがこんな話を始めたんだ。 今言うか?ココで…。 そう、それは……。 夜の学校には霊が出るという噂があるらしい。 それもただの霊じゃない。 怖い霊だって。 何でそれを知ってるかって?それはね、前この学校を卒業した先輩から聞いた話らしい。 その先輩曰く、この学校は戦前からあり、この場でたくさんの血が流れたっていう話だ。 その時亡くなった人…特に子供の霊が現れるということらしい。 見た子もいると言う。 頭から血を流しながら追っかけてくるって話だ。 そんな話を聞いた後、また違う場所から叫び声が聞こえてきた。もう先生にも聞こえてると思うけど、まだ見つかってないと思って声がした方向へ怖がりながらも走って行った。 そこには懐中電灯が1つ廊下に置かれていただけで友達の姿がどこにもなかった。 ま、まさか…さっきの話が本当だとしたら…。 皆ブルブルと震え出してしまったが、このまま帰るわけにはいかなかった。いなくなった友達を探さなきゃ。 なぜか僕が先頭になり両端を2人が挟むように歩いていた。 いざとなったらどうするつもりだ? 逃げるか? あれこれと考えていたら目の前から足音が聞こえてきた。ま、まさか霊か? そんなわけないよね。霊は浮いてるはずだし。 ヒタヒタ。 それと同時に目の前が急に明るくなった。 「まぶし…。」 「お前ら〜。何してる?この時間は学校にいちゃダメじゃないか。何してるんだ?」 「先生、僕ら友だちを探してるんです。別行動してたら完全に逸れちゃったみたいで見当たらないんです。」 「何をやってるんだ。ったく。なんで俺の時にこいつら…っああ、もういい、さっさと探して帰るぞ!」 先生は少し怒っていたが、一緒に行動してくれるってわかってちょっとホッとしてる自分がいた。 「お前ら何人で学校に忍び込んだ?」 「あっと、…7人です。」「あいつも数入れないとまずいって。」「俺らがしたことバレるぞ!」「あそっかっ、たくもー!先生、8人です。俺らが8人で学校に来ました。」 「さっきは7人て言ってなかったか?」 「入れ忘れてました。全部で8人です。だから、ここにいる俺ら3人を除いて後5人です。」 「間違いないな?」 「はい。」 「にしてもなんでこんな時間に学校に来ることになった?何かしたのか?ん?」 2人は顔を引きつらせていた。僕は知らん顔をしていたが…。 黙ったままでいることが肯定と取られると思いもしなかった僕らはその場で先生に怒られた。 「お前らな〜。そんなつまらんことでそんなことするとな、あとで怖い間に合うかもしれんぞ?まっ、噂だけどな。」 「な、何でですか?何か先生知ってるんですか?教えてください!」 「噂だがな?これはよそのクラスの生徒から聞いた話だ。」そう言いながら話し始めた先生の話を聞いているうちに怖くなってきて皆顔が真っ青になっていた。 「だからな?そいつに見つかったらダメなんだったかな?その学校が噂だとここらしいんだが…。」そういう先生の顔色も悪い。 「先生も顔色悪いですよ?大丈夫ですか?」 「あ、ああ、大丈夫だ。実はな、先生この手の話苦手なんだよ。実際に怖い目にあったこともあるしな。」 「えー!なら早く友達探して学校から出ないと。」 これだけの人数がいるのに怖がりばかりって…ダメじゃん。せめて先生だけでも…って思ってたのに! 僕はもうこうなったら一刻も早くと考えるようになった。アイツらが隠れそうな場所を考えた。 そして皆で話し合って一緒に行動することにした。1人で動いて何かあってからでは遅いからだ。まずは懐中電灯が落ちていた場所の近くの教室から探す事に。 大きな声は出せなかった。 霊を呼び寄せてしまいそうで怖かったからだ。 小さな声で固まって行動した。 すると部屋の隅で小さく固まって震えている友達を1人見つけた。 「おい!大丈夫か?あいつは?お前と一緒にいた奴はどうした?」 それを聞くと急に泣き出した。 「何かわからないけれど真っ黒な影が追いかけてきて、とっさに僕はここに隠れたけど友達は追っかけられてたから走って何処かに行っちゃったよ〜。」 「そ、そんな…。もう見つかったのか?大丈夫か?」先生は心配そうな顔をしていた。 「先生、あと4人見つけないといけないんです。怖がってたらダメじゃないですか。行こうよ。助けに。」 「ああ、そうだな。助けないとな。…にしても何処を探したら…でたらめに走ってたとしたら見つけるのも大変だぞ?」 「でも、アイツ、携帯持ってたよな?」 「あ、うん。確か持ってた。でも逃げてる時に電話に出るわけないじゃん。無理だって。」 「電話が無理ならメールは?それなら口に出して言う必要ないし、音消してたらバイブでわかるだろ?」 「成る程…その手があったか。早速メールしてみては?」 「今やってるところ。反応があるかはわからないけど、これに賭けるしかないから。」 皆がそいつに一斉にメールした。 どうだ?気付いたか? 気になるが、既読がつくわけではないからこちらからはわからない。ただ祈るだけだ。 時間だけが過ぎていく。 10分経った頃、僕の携帯にメールが入った。 差出人の名前を見ると友達の1人だった。 今は一年一組の教室の先生の机の下に隠れてるらしい。 僕等は四年一組のクラスの前だから階段から降りないといけない。皆固まってゾロゾロと降りていった。 一年のクラスまであと少しのところで何かの影らしきものを見た気がしたと友達が言い始め、怖がってこれ以上進もうとはしない。仕方がないから僕が一人で一年一組のクラスのドアを開けた。 パッと見た感じ誰もいなさそうだが、さっきのメールだと先生の机の下…だったよな。近づいていった。 そこにはもう1人の友達がいた。良かった。じゃあ、あと3人か…。 そいつを連れて教室を出た僕らは先生達と合流した。 皆ホッとしている。そこに2人が偶然にも現れた。 真っ青な顔は変わらなかった。何かあったのかもしれない。でも聞く気にはならなかった。 「あと1人だったな?その子とは連絡つかないか?さっきみたいにメールができれば捜索も早い。」 だがあいにくとその子の携帯の番号も知らないし、持っているかどうかも知らなかった。 「せ、先生!放送室行こ!そこから放送かけたらだめかな?」 「そしたらこっちがバレるぞ?」 「じゃあどうしたら?」 「携帯をうまく使えないかなぁ〜?マイクに立てかけさせておいてこっちの電話から話して流す…とか?」 「おお〜!お前頭いいじゃん。それやろうぜ!誘導するんだよ。俺らがいる場所かあるいは向かう場所に。そしたらすれ違う心配もないしさ。」 「まずは携帯を1つ放送室のマイクにくくりつけてこないといけないよな。」 「放送室は職員室の隣だから一階の端だ。急ごう。」 皆で固まって走った。 その間出くわさないかドキドキが止まらなかったが…。最後の子とも霊とも出くわすことなくたどり着いた僕等は放送室に入って携帯をマイクに近づけた。けどここにはヒモになりそうなものがなかった。 紐があるのは理科室だ。 しかしそこに行っている時間はない。先生は腰に巻いているベルトを外してマイクと携帯を何とかしばりつけることに成功する。 電源をオンにして皆でその場を離れる。 職員室に来た僕等は友達の携帯から置いてきた携帯に電話をかけた。 すぐにつながるが留守電に切り替わる。 【メッセージをどうぞ】の声の後に喋った。 先生が探してるって。 今この校舎は危ないって事を。 まずはそれだけしか録音できなかった。 だから次にまた電話をかける。 今度は目的場所を伝えた。 職員室に集合だと。 放送は聞こえてはいたが、雑音も多く聞き取りにくかった。それで気づいてくれればいいんだが…。 職員室だけは明かりがあかあかとついていた。 他の教室や廊下は真っ暗なのに。 こっそりと廊下を覗き込むが廊下には人が来る気配は感じられなかった。 まさか見つかって捕まったのか? 霊だから捕まえることはできないと思っていたのに。 諦めかけたその時ドアが開く音がして皆一斉にドアの方を向いた。そしてそこに現れたのは泣きながら顔をくしゃくしゃにして立っている男の子がいた。僕らがイタズラした子だ。 「せ、先生もいるの?もう大丈夫?イタズラしない?ボク、怖かったんだから〜。追っかけてくるし、体のあちこちがなんか黒かったし…。」 「おま、…見たのか?」 「あ、うん。見た。暗かったからはっきりとは見えなかったけど、アレは絶対血だよ。鉄臭い匂いがした気がしたんだ。何?アレ?。」 「おま、スゲーな!あいつに見つかって逃げられたなんて…意外と足はえーのか?」 「ん?早くはないよ。ボクトロいし…。だから先を読んで逃げるようにしてたんだ。そしたら以外と逃げられた。」 本人はトロイと言っているが、意外と本当は足は早いのかもしれない。 全員が集まってどうやって逃げるかを考えることに。 携帯を取りに戻りたかったが、危険は犯せない。 明日に取りに行けばいいやということになった。その時は先生が許可してくれるって言ってくれた。やったー!ラッキー! まずは校舎から出るために窓に手をかけた。けどね?開かなかったんだ。 皆が各々辺りをキョロキョロと見ていたが、僕ら以外の姿はなかった。 「な、何で開かないんだ?もう一回試そうぜ!」 「あ、うん。」 すると今度はガラガラガラと開いた。 皆固まりながら恐る恐るドアの外を眺めると、そこにいた。真っ黒な何かが…。 「キャー!」 「ウワァー!」 などと悲鳴をあげながらドアを閉めようとするも動かない。 なんで? その手が何かに掴まれた。 とてもひんやりしていた。 それが血で真っ赤に染まった手だと気づいたのは懐中電灯の光を当てていた友達だった。 「た、助けてくれ。み、みんな見てないで何とかしてくれよ!」 友達はみんな僕から遠ざかり始めていた。先生もだ。 ダメだ。自力で何とかしないと。 僕は手に力を入れ思いっきり振った。すると簡単に解けることができ、皆のもとに走った。 皆も走って教室から出て行く。僕はおいてかれまいと慌てて追っかける。 「まっ、待ってくれよ!置いてくな!僕を置いてくなよ!」 何とか追いついて校舎からも出ることができた僕等は先生と合流して学校を後にした。 先生、車できてたのにどうするつもりなんだろう…?ふと疑問がわいた。 そう言えば逃げる時カバンとか何も持ってなかったよな。 逃げる時に1人にならないように固まって走ったよ。そして人数確認をした。そしたらさ、先生の姿がなかったんだ。確かにさっきまで側を走ってたのに…。 全員で話し合い、学校に戻ろうとした時1人の友達が先生が倒れているのを発見した。 皆一斉に先生のもとに駆け寄ると先生を助けようとした。でも僕らではやれることは限られている。 すぐに救急車を呼んだ。 15分が長く感じた。 救急隊が降りてすぐに駆け寄ると応急処置を開始した。しかし、その時すでに先生は心肺停止状態だった。AEDが使われて呼吸が戻ると救急車に運ばれた。誰か乗ってく?と聞かれたから僕が乗ると言うと反対する子もおらず僕1人が救急車に乗って近くの病院に。 集中治療室へと運ばれ僕は1人待ち受け室にて待っていた。 その時見たんだ。 あの暗い影を。 気のせいと思いたい。 でもね?鳥肌が立って怖くなった僕は一旦その場を離れた。離れていたのは5分程度。でも病室内が慌ただしくなり、僕はただ突っ立っているだけだった。 どれくらい経っただろう…。 医者が僕の元へやってきた。 関係を聞かれたのだ。 だから僕は正直に学校の先生と生徒と答えた。 「そっか…。」 とだけ呟いて医者は歩いて行ってしまった。 僕は先生が寝かされているベットまで近づくと先生は真っ青な顔をしていた。まるで眠っているかのようだった。コレが【死】か。 そう思った。 しばらくするとおまわりさんもやってきて僕に色々聞いてきたが、僕はちゃんと答えられる状態じゃなかったらしく、後日改めてとなった。 もちろん一緒にいた友達全員もだ。 でもさ、信じられる? 黒い影が先生を連れてっちゃったって。 それから20年。 僕は未だに夜が怖い。 母校にも行ったことはない。 だって噂の学校だってバレたらどうなる? 怖いじゃないか。 今じゃ禁句となってしまっている。 噂…話題になってないといいんだけど。 |
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いつものように郵便で買い物を届けてもらうことがよくある僕は一人暮らしだから仕方がないかと思う。
でもさ〜、今回のは結構ビビったよ。 マジで。 送り主がそもそも知らない。 でね?確かに宛先はうちになってるんだ。 一体誰? 携帯を持っていたのですぐに検索をかけたが、ヒットせず。 てっきりパソコンをやってない個人の会社か何かかと思っていたが、不気味で仕方がない。 それだけじゃないんだ。 この郵便物が届いてから変な音が聞こえる気がするのだ。 カチッカチッっていう音なんかじゃなく、まるで誰かがそこに居て喋っているような感じなんだ。 怖くね? 箱を開けるのも怖くてできずにいる。 今は玄関に起きっぱなしの状態だ。 箱自体は軽いんだよ?でも覚えのないものだからどうしたものかと思案していた。 これはもしかして宅配を装った新手の詐欺じゃないかとも思ったよ。だから書かれている電話番号に電話するのもためらわれていた。なので、怖いからどうしたものかと考えた時閃いたんだ。警察に持っていけばいいんだって。そうじゃない? だって、本当に知らないんだもの。 これがもし爆弾だったらって考えたら怖いし。 思い立ったら吉日って言うじゃないか。だから直ぐに警察に持って行ったよ。 そしたらさ〜、お巡りさんが僕のことを怪しんだんだ。なんでかって? そりゃ音がする箱なんか持ってきたからさ。 お巡りさんも緊張で手が震えていた。 耳を近づけるとジッとしていた。 緊張が走る。 「おかしいですね〜。何の音もしないですよ?」 「んなバカな!確かに音が…。」 「テレビの見過ぎじゃないんですか?でも宛先に心当たりはないんですよね?なら箱…開けましょうか。」 「は、はい。お願いします。」 お巡りさんは慎重に箱に貼られているシールから剥がし始めた。 テープが全部はがされると蓋をゆっくりと開け始める。途中箱の隙間から何かが見えないか確認してゆっくり開けた。 中に入っていたのは…日本人形だった。 髪は腰まで伸びていた。 まるで笑っているような顔。 今にも喋り出しそうだ。 その人形を触ろうとした時、静電気のようなものでバチッとした。 まるで触るなと言っているかのようだ。 その時だ。 ケタケタケタと笑う声が全員の耳に聞こえた。 皆その場であちこち振り返るが皆が見ている場所からは何も見えず、声がする方を見てみると何と人形が笑っているではないか。 皆が恐怖に取り憑かれた時、1人のお巡りさんがその人形をつかんだ。 笑い声は消え静かになっていた。 「この人形…変ですね。何なんでしょう…。」 あんたの方が何なんだ?と言いたかったがあえて言わずにどうするか様子を見ていた。 「この人形、署の方で処分するという事で良いですか?もう少し調べてみたいので。」 「えっ?それはありがたいですけどいいんですか?お巡りさんの仕事の範疇を超えてる気がするんですが…。」 「大丈夫ですよ。特別大したことはしませんから。」 そう言われたらもうお願いしようという気になり、お願いして自宅に帰ってきてしまった。 人形はあのお巡りさんの手元にある。 どうなるのか不安の方が大きかったが、怖かったから…つい…ね。 それから1週間が経った頃、僕はどうなったのか不安だったのでまた警察に行ってみることにした。 するとあの時のお巡りさんが。 でもまてよ?1人いない…。 「こんにちわ。先週お世話になったものです。」 するとビクッとしたお巡りさん。 どうしたんだろう…。 「あの時は本当に助かりました。ありがとうございます。あの時預かっていただいたお巡りさんがどうなったのか気になりましてやって来たんですが、今日は休みですか?居ないようなので…。」 「…ました。」 「エッ?」 「死にましたよ2日後に。」 「えっ?な、何で?」 「それはこっちが聞きたいですね。仕事を無断で休んだのは初めてだったから同僚に頼んで独身寮に見てもらいに行ったら人形の髪が伸びて首に巻きついていたんだからな。何でそうなったのかはわからん。あんたが持って来なければそんなことにはならなかったはずだ。だからな、あの人形は持って帰ってくれ。」 そう言って紙袋に入った人形を渡された。 髪は所々跳ねておりまっすぐだった綺麗な髪はそこにはなかった。 ただその人形が人を死に追いやったとわかっただけだった。だからその足で神社に持っていった。勿論供養してもらって焼いてもらう為だ。手元には置いとけない。怖いからさ。 またあの不気味な声を聞きたくはない。 事情を住職に知ってもらい何とかお祓いを頼むことができ、ホッとして肩の荷が降りた気がした。 それ以降、郵便は宛先を確認して受け取るようにしている。また知らない場所から送られてくるなんてのはやだからね。 こんな怖い目には2度と会いたくないし。 |
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最近夜中に目がさめる。
決まって夜中の3時前後だ。 部屋で寝てるのは私1人だから静かだ。 仕方がないので起きるが、そうなると朝の7時頃に一度眠くなる。 そのわずかな時間に夢…らしきものを見るんだ。 それはごくごく普通の日常だったり、全く違う誰かになってもう1人の自分がそれを壁際から覗き込んでいるというものも。 ただみているだけの分ならまだいいんだけど、起きる頃には汗ビッショリとかいて気持ちが悪いことこの上ない。 今朝もそんな感じだったんだ。 今日見た夢はホラーものだった。 だって知らない誰かに追いかけられるって怖くね? 私は怖いわ。 しかも姿が見えないのは怖い。 泣きそうになりながらもひたすらに走った。 「はぁ、はぁ、はぁ。なんなんだって?一体…。え〜?誰?なんで?」 分からないけれど、怖さがハンパない。 周りに誰か人がいればまだ良かったんだけど、なぜか誰も居ない。 何で? そもそもココハドコ? 見たこともない場所だった。 振り返る勇気はない。 ダレカタスケテ…。 心の声に応える人はいない。 喋ってないから無理だろう。 もしかしてこれは夢なんじゃないかって思ったのはその時だった。 なら起きればいいだけじゃん。 私…起きて! 祈っても起きることはないのか状況は変わらない。 もうどうにもならないと考えたからか泣き始めてしまった私は泣きながらも足を止めることはなかった。 そしたらさ、なんか目の前に壁らしきものが見えてきた。何で?運は私に味方してはくれないの? それでも走っていた。 そしたらやっぱり壁が立ちふさがっていた。 ここからどこかにいけないの?辺りを見回すが周りは壁に囲まれてなんともしようがなかった。 その間にも何かが確実に近づいてくる。 両目をつぶりしゃがみこんだ私は両耳を塞いだ。音を聞きたくなかったから。 何が聞こえるのか不安だった。 静かだった…。 何も聞こえない。 なら…もう大丈夫? 恐る恐る両耳を塞いでいた手を離して目を開けた時、目の前に黒い塊が。 「キャーーー!!」 そのショックのせいか目が覚めた。 汗で顔はベタベタだった。 体も同じだ。 疲れ切った私は気持ち悪いのでシャワーを浴びてこようとお風呂に入りに行った。 頭を洗い終わってタオルで顔をふいたあと目にしたのは鏡に映る自分の背後に移る真っ黒な影だった。 すぐに振り返るもそこには何もなく、再度鏡を見てもそこには何も写っていなかった。 何だったの? 怖さのあまり叫んでしまったが、一人暮らしなので誰も助けは来ない。 すぐにその場を離れたが、風呂から出たばかりなのでどこにも行くことができず、ただただ震えるだけだった。 その夜は怖かったが、眠さに負けて寝てしまったのは夜中の3時を回った頃でその日以降怖い夢は見ていない。 何だったんだ? あの夢は一体…? その日から夜寝る時も常夜灯をつけて寝ている。 |





