いぶりの☆星空散歩

室蘭市青少年科学館の天文ガイド
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さそり座

7月下旬になると夏の星座・さそり座が見ごろをむかえます。
さそり座は、夏の南の空でアルファベットの
S字型のカーブを描くように並び、
下半分が天の川にかかるように見える星座です。

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▲さそり座(撮影:20146202217分、室蘭市母恋南町) 

節足動物のサソリは、しっぽの先に毒針を持っていますが、
神話のさそり座は、傲慢なふるまいのオリオンをこらしめるため
天の神々が放った毒サソリで、オリオンを成敗した功績をたた
天に上げられ星座になったと伝えられています

これは、さそり座とオリオン座が、見かけ上およそ180度離れており、
さそり座が昇ってくるころに、オリオン座が逃げるように沈むため、
この天文現象をもとに星座神話がつくられたのではないか、
と言われています。

イメージ 2

日本では、しっぽのカーブを大きな釣り針に見立てていたようで、
『魚釣り星』や『鯛釣り星』など呼び名が残されています

さそり座の1等星は、赤く輝くアンタレス。
アンタレスが赤く見えるのは表面温度が
約3千度と低いためと言われています。
日本では古くから『赤星』などと呼ばれていました。

この赤い星は、よく火星と比べられます。
昨年は、15年ぶりに地球に大接近した火星が
赤さを競っていましたが、今年はその火星に代わり、
さそり座付近で同じ太陽系の惑星・木星が
白く輝いています。

アンタレスのほかに5個の2等星があるさそり座は、
星の並びが整っており、撮影しやすい星座ですが、
室蘭付近では、さそりのしっぽ付近、
日本で釣り針の先端に見立てた部分が、
霧や低い雲などにおおわれる日が多く、
この画像のように、夏にさそり座全体を
見ることのできる日はあまり多くありません。
  

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わし座

今回紹介するのは、夏の星座を代表するわし座です。

わし座は、トレミーの48星座に含まれる歴史のある星座です。
ギリシア神話には、大神ゼウスがみずがめ座の
美少年・ガニメデスをさらうために、
ワシに変身した姿と伝わっています。

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▲天の川とわし座(※わし座の一部が欠けています。撮影:20166292123分、登別市カルルス町) 

わし座で一番明るい星は、1等星のアルタイルです。
アルタイルは、アラビア語で『飛ぶ』という意味で、
昔のアラビアではわし座の星々をつなげ、
翼をひろげて飛ぶ鷲の姿に見立てていたようです。

アルタイルの光度はおよそ0.8等級。
1等星の中では21個中13番目に明るい星です。

このアルタイルと、こと座の1等星ベガ、
そしてはくちょう座の1等星デネブを結んでできる
大きな三角形は『夏の大三角』と呼ばれ、
ほかの星をさがすよい目印です。

イメージ 2

アルタイルは、中国で『牽牛』と呼ばれ、
七夕伝説では牛飼いとして描かれています。

日本では、七夕の星でおなじみの彦星をはじめ
『牛飼い星』、『アトタナ『オンタナバタ』など
さまざまな名で呼ばれていたようです。

千田守康 著『ふるさとの星 和名歳時記 
(河北新報出版センター・2015年)は、
アルタイルの和名の一つに『犬飼』を挙げています。
アルタイルの両脇の小星を主人に従う犬と
見立てていたのではないか、と紹介しています。

まもなく七夕です。七夕にまつわる行事は、
遣唐使などによって中国から伝えられたとされています。

明治時代のはじめに、現在使われている
新暦が導入されるまでは日本では
千年以上の長い間、『旧暦 (太陰太陽暦) の77日に、
七夕行事が行われてきました。 

旧暦の77日ごろになると、全国的に梅雨はほぼ終わり、
七夕の星をはじめ星座観察に適した時期になります。
この日を『伝統的七夕の日』として、国立天文台をはじめ
多くの天文台や科学館などで天体観望会行われています
ちなみに今年の伝統的七夕の日は8月7日です。

 ※室蘭民報2019年6月23日掲載
 

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水星と火星が接近

太陽系の惑星のうち、うち、
もっとも内側を回る水星は、
太陽から大きく離れることがないため
見つけるのがむずかしい惑星です。

見えるときでも、日の出直前の明るくなり始めた東の空
または、日の入り直後のまだ空に明るさが残る
西のい位置にわずか1時間程度という
短い時間しか姿を見せないからです

イメージ 1
▲水星は太陽系惑星の中で太陽の一番近くを、そして火星は地球のすぐ外側の軌道を公転しています

水星は、地球よりも太陽に近い軌道を公転しているので
内惑星 ( ないわくせい )』と呼ばれます。その水星は、6月24日に
東方 ( とうほう )最大離 ( さいだいり ) ( かく )となり観察の好機をむかえます。

東方最大離角とは、内惑星が見かけ上
太陽のもっとも東側に離れることで、
このころ日没後の西の空で見つけやすくなります。

今年の水星の東方最大離角は、2月、6月
そして10月の3回ありますが、
6月の離角は25度を超え今年最大になります。

また、日没時の標準的な高度も10日から27日までは17度を超え、
特に18日から20日の高度は、18.9度と今年最高となるため、
水星観察の好機をむかえます。

その時期の水星は、ふたご座付近で輝いていますが、
618日と19日にはその水星に
火星が見かけ上かなり接近します。

イメージ 2

▲6月18日と19日の西の夕空で、水星と火星が見かけ上かなり接近します(イメージ図)。

火星は、昨年地球に大接近し、
マイナス2等級を超える明るさで輝いていましたが、
地球から遠ざかりつつある今は、
1.8等程度の明るさです。

水星やふたご座の1等星・ポルックスよりやや暗いため、
空に明るさが残る時間帯に火星を見つけるには、
双眼鏡を使わなければむずかしいかもしれません。

火星は、今後見かけの位置が太陽に近くなるため、
7月ごろから観察しにくくなります。
次に観察できるのは、今年の11月中旬以降で、
日の出前の東の空におよそ1.8等の明るさで見えるでしょう。

その後は、次回202010月の地球への接近に向け、
光度が少しずつ上がっていきます。

日ごろ見つけにくい水星と火星の大接近は、
とてもめずらしい天文現象なので、西の方向が開けた場所で、
ぜひ観察してみましょう。  


 ※室蘭民報 2019年6月2日掲載

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春の夫婦星

5月になり東から南の空にかけて
春の星座が勢ぞろいしています。

日が沈んで空が暗くなりはじめると、
南東の空には2つの明るい星が目立ちはじめます。
その2つの星は『春の夫婦』と呼ばれる
アークトゥルスとスピカです。

イメージ 1
▲春の夫婦星(撮影日時:2019412202分 洞爺湖町香川)

ややオレンジ色に見えるアークトゥルスは、
うしかい座の1等星。全天で4番目、
北天ではシリウスに次いで2番目に明るい星で、
春から夏を過ぎ秋になるまでよく目立つ星です。

ギリシャ語で『クマの番人』という意味で、
日本では、麦の刈入れのころに天頂高く輝くことから
『麦星』などと呼ばれていました。
野尻抱影氏は、延宝9年(1681年)に版行された
句集『次韻』の中に『麦星』の文字を発見しています。

アークトゥルスの東側、空に向かってやや右下に見える
白く輝く星がおとめ座の1等星・スピカです。
スピカはラテン語で女神が左手に持つ
『小麦の穂』に由来すると言われています。

日本での伝承的な呼び名は定かではありませんが、
野尻抱影氏が和名とした『真珠
今ではすっかり定着しています

スピカは1個の星のように見えますが、
実は表面温度が2万度もある2個の星どうしが、
4日の周期でめぐりあうという近接連星です。

イメージ 2

このスピカまでの距離はおよそ275光年。
江戸時代の中ごろに発したスピカの輝きを、
今地球に住むわたしたちが見ていることになります。

ふつう『夫婦星』というと七夕の星・ベガとアルタイルを指します。
春の夫婦星という呼び名は、星座のガイドブックなどに
必ず載っているほど有名です日本のどの地方で
呼び始めたのか由来はよくわかっていません。

2018年発行の『日本の星名事典』(北尾浩一著・原書房)には、
富山県でスピカを『アネサマボシ』、
アークトゥルスを『アンサマボシ』と呼ばれていたと伝わっており、
夏のベガとアルタイルに対し、
春の七夕を想像させてくれる、
と紹介しています。
 

 ※室蘭民報 2019年5月12日掲載

 

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