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ラストラン。これほど鉄道ファンを震わせる言葉はないかもしれない。 ラストラン。それは今まで頑張ってきた車両に感謝をしつつ別れを惜しむ儀式。 今日私はラストランをした。勿論鉄道ではない。自転車でラストランをした。 黒を含んだ青を纏ったその自転車とは小学校6年生の時からの仲だ。 春から私が北海道へと行くと同時に彼とはもう走れなくなる。 と、言うわけで彼とのラストランを楽しんできた。 <旅> 自転車で行く東京巡りの旅 <ルート> 自宅→(荒川河川敷)→東京スカイツリー→母校→江東区S公園→ビックサイト→未来館→船の科学館→ららぽーと→築地市場→増上寺→東京タワー→渋谷→原宿→新宿→都庁→池袋→ハッピーロード→ときわ台→教育科学館→平和公園→自宅 今日は5時に起床した。いつもは4時なので今日は遅めだった。 そのせいか空はもう橙に染まっている。 雲が少なく紫を楽しめないのが残念だ。 夜の闇はとうに無くなっていたが街はまだ眠っているようだ。 その不気味なまでの静かさが逆に心地よい。 野犬襲撃事件の現場を通り私はまず東京の空を突くスカイツリーへと向かった。 太陽は規則正しく登り、その橙色はいつの間にか白色へと化していた。 街もいつも通りの喧騒を取り戻し自転車で走るにはしんどくなっていた。 スカイツリーには7時ちょうどぐらいに着いた。 朝にも関わらず見物人がいて顔を上げていることがその人気ぶりを象徴している。 業平橋駅はとうきょうスカイツリー駅と名前を変えた。 何もなかった土地には商業施設が建った。 土を掘ってコンクリで固めただけの川には遊歩道が通っていた。 前来た時とさほど時間を要していないのに街はがらりと変わってしまった。 自転車を西へと進めると私にとってのお気に入りの場所がある。 スカイツリーを写す川を大きく横切る空色の歩道橋。 そこは十年先も君に恋してのロケ地である。 思えば高校生活の一部だと言っても過言ではないほど、私はこのドラマにはまった。 このロケ地も次来るときには変わってしまうのかと思うと寂寞の念を払えない。 今度は舵を南にとる。 母校の前を私服で通るというドキドキするイベントをした後、S公園で朝食のサンドウィッチを食べた。 もの欲しそうに見つめる鳩が可愛い。 さらに走ると逆三角形の屋根を冠したビックサイトが見えてきた。 その彼方には虹のようにアーチを描く東京ゲートブリッヂが見えている。 時計の針は8時半を告げている。 思えばこのビックサイトから書ききれないほどの恩恵を受けた。 ここで開かれる企業説明会で得た知見、情報、観察力、議論力、質問力は私の大きな糧となっている。 [/ 続く]
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