kanacoのつぶやき

某自治体にて生活保護ケースワーカーをしているkanacoのつぶやきです

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あーう・・・

今日は朝から認知症の高齢ケースがやってきた。
被害妄想・作話の激しい女性である。
当事務所内ではその風貌と行動から、超有名人である。

同じことを短時間のうちに何十回とたずねられ、こちらの言うことも通じず、
言うことと言えば一方的。しまいには、
「あんた、お金に困ってるなら2-3万円貸すよ・・・」等、全くありえないことを
言い出すのだ。(いつものことだが・・・)
こうなったら、あらぬ疑いをかけられそうで、一人で訪問するのにも勇気がいる。

そこで、介護保険のサービスを利用しましょうとすすめたものの、
本人は拒否。「介護なんていらない。私は年寄りじゃない!」と。
しかし、生活保護の支給日もわからなくなってしまい、トイレにも失敗している
ような状況であり、毎日来所しては、「隣の部屋の男に金品を盗まれる、
下着まで盗んでいく」と同じ訴えの繰り返しである。
そこで、ある介護事業者のケアマネに依頼し、サービスにつなげるべく
たびたび訪問してもらうようにしたのだが・・・。

しかし、裏を返せば、きっと、彼女は毎日寂しくて不安でどうしようもないのだ。
70年も人生を送ってきた彼女に、30年も生きていない私が、どこまで彼女の思いに
寄り添えるかと言われれば、それは経験値の違いも明らかであり、限界があるだろうと思う。

これからは、彼女自身が彼女の人生をいかに「よく」生きていくかが問題になってくるわけであるが、
私たちケースワーカーの仕事は、彼女の代わりに人生の選択をすることではない。
彼女の認知症の治療やケアをすることが仕事ではない。

私たちケースワーカーの仕事は、それだけ多岐に渡っており、形のないものなのだ。

お世話になったケースワーカーの先輩が、「福祉ってのは、はかないんだ。」
と言っていたが、確かにその気持ちもわかる気がする今日この頃である。

閉じる コメント(1)

彼女は毎日寂しくて不安でどうしようもない←俺もそう思います。かまって欲しいっていう欲求がそうさせているんだと思います。きっと誰かが傍に居てくれる、誰かに話を聞いてもらえるというだけで全然違うと思います。大変な仕事だけど頑張ってくださいね。

2005/5/24(火) 午後 10:51 ケンケェェェェェ〜ン



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