kanacoのつぶやき

某自治体にて生活保護ケースワーカーをしているkanacoのつぶやきです

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現実は暗闇か?

『ケースワーカーとは、ケースのために働くから「ケースワーカー」なのではなく、
ケースに働きかけるから、「ケースワーカー」なのです。』

私はこの言葉を大事にしている。

この言葉は学生時代に実習に行った先で、生活保護担当の課長が実習生に向けて
言った言葉だ。
実際に、私たちケースワーカーの仕事は、ここからここまでがケースワーカーの仕事、
という明確な線引きがなされていないため、事務作業はもちろんのこと、
転院先探しや特養の申し込み、ケースの家の片付けに立ち会ったり、
家賃の支払いを代行したりすることさえある。

多くの市民には、「ケースワーカー=何でも屋」のように考えられているらしい。

自分たちが地域の中でしなければならないことや、家族のつながりの中で
しなければならないことすらせずに、地域社会から浮き出してしまった人たちの
後始末を、「行政で何とかしろ」と言ってくるのはいかがなものかと思うことが多い。

権利意識が高まるのは大いに結構であるが、権利の裏には必ず義務が生じるのだ。

誰かのせいにしたり、誰かに任せるのは楽である。
ここで誰か一人の責任にするのではなく、地域や関係者で協力して、ケースを社会の中に
積極的に取り込んでいく(ソーシャル・インクルージョンとか言うらしい)役割が
ケースワーカーには求められているが、現実はそうではないのである。
ボランティアも不在、民生委員も非協力的、ケアマネも「これ以上はできない」と
言われたとき、やはり痛みを背負うのは生活保護のケースワーカーなのだ。

私は、公務員でありケースワーカーではあるが、このまちで生まれ育ち、ずっとこのまちで
生活してきた、一人の市民でもある。
問題は山積しているが、異国情緒があり、歴史があり、新しいものに敏感でオシャレな
このまちが好きである。

いつだってそうなのだが、理想と現実、表と裏のギャップは激しいのだ。

いつもそんなことを考えつつ、ケースワーカーはケースのために働くんじゃない・・・
と心でつぶやきながら仕事をしている。

閉じる コメント(2)

理想と現実、表と裏のギャップは真剣に取り組めば、取り組むほど痛感しますよね。つぶやきながらも、ケースに働きかける歩みをしようとしている姿勢に読んでて、すがすがしさを感じました。

2005/6/2(木) 午後 10:07 くぼき

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[多くの市民には、「ケースワーカー=何でも屋」のように考えられているらしい。権利意識が高まるのは大いに結構であるが、権利の裏には必ず義務が生じるのだ]仰る通り。心ん中で快哉を叫びました。やっぱY市のワーカーさんは専門家としての自負に富んでるね。刺激になります!!

2005/6/3(金) 午前 1:22 [ うむむ ]


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