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首相官邸の屋根にドローンが着陸ないし落下したという事件は、 犯人として名乗り出てきた男の政治的主張や出自にそのお粗末さ、 さらに首相官邸の警備問題やドローン対策とまだまだ終わりそうにない。 そんな中で“軍事サスペンス作家”、大石英司氏がこんな記事を出してきたのだが…… 官邸ドローン、"オモチャ"相手に騒ぎすぎ むやみに規制を強化する必要はない http://toyokeizai.net/articles/-/67870 要約すると「民生品のドローンなんてオモチャに過ぎない。まともなテロなんてできないだろうし、 限定的な空間における飛行禁止程度の規制に留めておいた方がいい」という内容だ。 しかし、あまりにも無理な内容で、逆にドローンの危険性を叫んでいるような記事になっている。 軍隊で使われる対人手榴弾の重量は、だいたい400グラム前後だが、それを1〜2個運ぶのが精一杯であろう。しかし、手榴弾でテロを企てるとしたら、そんな面倒で不確かな手段に訴えるより、テロリストは自分の手で確実に投げつけることを選ぶだろう。 ドローンの存在は、別に目新しくも無い。昔からラジコン飛行機はあった。それと何処が違うかと言えば、入手し易くなり、操縦の技術も要らなくなった点だろう。 こう書くということは、少なくとも「ドローンに爆発物等を搭載して飛行させることは可能」だと 大石氏は考えていることになるが、それが可能であれば「面倒で不確かな手段」ではなくなってしまう。 「搭載した何かを目的の場所まで容易に運ぶことができる」時点で脅威だと認識すべきはずなのに。 しかもルートがプログラミングできるなら操縦の必要さえないかもしれないのに。 要人に対するテロを想定した場合、ドローンであればかなりの高空からでも爆発物を投下できる。 通信距離という問題はあるが、ターゲットから離れたビルの屋上からでも飛ばせれば解決する。 精密爆撃というには程遠いが、例えば『コプターボックス』を参考にすればかなり精度が出るだろう。 仮に投下できないとしても、爆発物を積んだドローン自体を落下させられるなら問題ない。 手榴弾を投げるのと変わりない? 要人に接近してSPに不審がられることも、投げた手榴弾の巻き添えを食らうことも、 SPによる『肉の壁』で防がれる可能性も、そして何よりも実行犯が捕まる可能性も低くなるのだが。 まぁそもそも、爆発物やドローン自体を落下させる必要さえ無いのかもしれないが。 適当な高度でドローンごと自爆させればいい。釘でも積んでおけば、阿鼻叫喚の地獄絵図になる。 そもそも爆発物を搭載する必要さえないかもしれない。 手榴弾の想定がありなら、銃器の想定もありだろう。 銃身と撃発機構をばらして束ねて斉射砲のようにすればいい。 普通に銃を使うのと変わりない? SPが盾になれない斜め上や上方から攻撃できるのだが。 実際に、こんなドローンが出ていたりもする。(さすがに実弾ではないが) まぁさすがにこれは冗談半分だが。 「ドローンが接近してきた段階で要人なんて逃げる」? それはまぁ正しい。 しかし、ビルの隙間等を縫うようにしてドローンが飛んできたり、かなりの高空から接近された場合、 どこまで迅速に対処できるか、かなり怪しいだろう。 「市販の“オモチャ”であっても、数百グラムの物体を容易に、好きな場所へ運べる」 この時点で軍事的な脅威の臭いを感じ取れないなら、それはちょっと不味いだろう。 特に職業的に。 番外編 ドローンを登録制や免許制にしようとする議論が始まっているが、効果は薄いだろう。完成品でなくとも、部品を別個に買って組み立てることは可能だからだ。 そしてその部品のほとんどは中国で作られている。中国人は、商品を売るために法の抜け穴を立ち所に見付けるだろう。何より、意思を持った人間は、法律など 気にしない。それが成り立つのは、例えば「銃社会のアメリカで下手に銃を規制しようとしても、既に大量の銃が 出回ってしまっているのでどうしようもないどころか逆効果」のような場合であって、 日本におけるドローンはそうではない。 「規制されている」と「規制されていない」、どちらが“やりやすいか”など、言うまでもない。 (←画像か↓文字か→↓アドレスをクリックで投票) |
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<裁判員裁判>初の死刑破棄確定へ…「市民参加」何のため http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150204-00000114-mai-soci 殺害された被害者が1人の事件で市民が加わった死刑判断の破棄を認めた最高裁決定は「先例の検討は裁判員裁判でも変わらない」と述べ、特に死刑判断の局面では過去の裁判例との公平性を重視すべきだとの姿勢を鮮明にした。 死刑破棄がまた確定へ 長野一家3人殺害事件 最高裁 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150210-00000539-san-soci これに対し、2審東京高裁は池田被告の関与について、「首謀者2人の指示に従っただけで、突発的に犯行に巻き込まれた」として従属的立場だったと認定。 過去に発生した被害者3人以上の強盗殺人事件に比べて、「被告の関わり方など、事情が大きく異なっている。先例は参考にすべきではない」として1審判決を 破棄し無期懲役を言い渡した。 悪いジョーク以外の何物でもない。 ちょっと手間を加えればいいアネクドートになりそうだ。 誤解の無いように書いておくが、後者の方の考え方それ自体は間違っているとは思えない。 「判例に拘らず、それぞれの事情を考えて量刑などを考える」 これは悪いことではない。(今回の死刑破棄が妥当であったかはまた別問題だが) というか正しい考え方だろう。 しかし、前者と後者を合わせて考えると「こういう考えでやっている」のではなく 「やりたいことに合わせて考え方を変えている」ようにしか思えない。 『裁判官などの考え方の違い方』と言ってしまえばそれまでだが、 こんな矛盾するようなことをしていてはそれこそ裁判への不信感が高まるだろう。 個人的には「素人の裁判員を加えるのではなく、裁判官に『常識』を加えろ」と思っていたのだが、 そろそろ「もう裁判官なんてやめてコンピュータ使えば? 『死刑にしない』を大原則にして、 あとは過去の裁判との一致率を考えて量刑とか決めればいいんでしょ?」と言いたくなってくる。 というか、この二者の違いこそ、まさしく『不公平』の最たるものじゃないんですかね? そもそも「一人殺したくらいでは死刑にならない(大雑把だが)」ことも不公平だとは思うが、 「被告の関わり方など、事情が大きく異なっている。先例は参考にすべきではない」 これ、前者でも普通に適用できると思うんですけれど。 それに最近、従来の基準とはかけ離れた形の死刑判決がいくつか出ている気がするんですが、 あれはいわゆる『判例』とは違うのでしょうかね? 「俺の出した『判例』だけが正しい『判例』だ」? あ、そこで『従来の傾向を前提とすべきでない事情』が示されていないと? 強姦事件を繰り返した上にとうとう殺人にまで手を出して、おまけに証拠隠滅のために 放火までやらかしたというのはそういう事情ではない、と? これって「自分の犯罪を隠すためにあわや大惨事の事態を引き起こした」訳だよね? ……やっぱ裁判官いらなくね? もう『過去判例検索システム』でも作ろうぜ。(棒) (←画像か↓文字か→↓アドレスをクリックで投票) |
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いわゆる『弱者救済』というのは『偽善』と捉えられがちだが、 『しない善よりする偽善』『やらない善よりやる偽善』はよく言われる言葉であろうし、 この言葉やこういった考えによる行動は嫌いではない。 だからといって、「悪手を打ってもいい」訳ではないだろうに。 東京・渋谷区:宮下公園など3日まで閉鎖 ホームレス締め出し:毎日新聞 http://mainichi.jp/feature/news/20141226mog00m040041000c.html この手の『闘争』(レッテル貼り? いいえ団体側がそう書いてます)に対して 懐疑的になった一つのきっかけは、いわゆる『年越し派遣村』騒動だと思う。 ハローワーク登録に関する問題や一部の問題行動などが取りざたされたが、 今回の騒動を見ると、そこから何も学んでいないのかと思いたくなる。 そもそもこの『のじれん』という団体、いわゆる『前科』があるらしい。 2013年末にも、同じ宮下公園で同じような炊き出しをやろうと、というよりやった、 いや強行した結果、騒動になって排除されたというものだが、 渋谷区の議事録に書かれている内容、そして東京新聞に載っていたとされる 『のじれん』創始者の一人である木村正人・高千穂大准教授のコメント、 『人命に関わる取り組みなので区も例外的な措置を取ってくれるんじゃないかという期待感もあった』 という、いわば「お目こぼし」前提のコメントを見れば、少なくともルール的な意味では どちらに非があったかは明らかだろう……というか『期待感』ってなんだ『期待感』って。 「役人は柔軟に対処しろ」? そんな無茶をやって役人が叩かれてもどうせ庇いはしないだろうに。 (リンク切れだが、東京新聞『居場所失うホームレス 公園を次々追われ「東京五輪が怖い」』、 あちこちで引用されているのでチェックしてみよう) そして今回も、いろいろとアレな疑惑が出てくる。 一番大きいのは「公園利用申請をしたのが、申請可能期限より後ではなかったか?」。 (申請自体は26日らしいが、一方公園利用申請のためのルールと閉庁日を考えると……?) また、渋谷区側が「公園は火気厳禁」というルールを持ち出しているのだが、 これに対し団体側は「条例で禁止されているのはたき火だから違うし、 過去にイベントなどでガスボンベが使われてるじゃないか」としている。 が、そもそも渋谷区側が根拠とした条例は「たき火厳禁」の後に位置する部分のようで、 だいたい「たき火は駄目と書いてあるけどガスボンベは書いてない!」なんてどうかと思うし、 仮に過去のイベントで使われていたのなら「そこはどういった理由で使えたのか」を分析する必要がある。 そもそも、結局公園内で炊き出しをせずともなんとかなっているのだが、 (東京新聞:「命に関わる」渋谷炊き出し決行 公園使えず歩道脇で) これでは何のために「公園内での火気使用」にこだわったのか…… 話を最初に戻すと、これはまさしく『悪手』だろう。 無意味に行政側との対立を煽り、団体側への不信感を煽り、 そして『弱者救済』という目的に対する不信感まで煽ってしまっている。 炊き出しが行えているから救済になっているじゃないか? そもそもこんな風に問題を起こさず炊き出し等を行っている団体はあるはずで(なかったら悲しい)、 そこから手法を学ばず、そもそも過去の騒動の反省も行わずに強行したところで、 全体的にはマイナスになってしまうだろう。 そうなると、『やらない善』というプラマイゼロの方がむしろマシになってしまう。 せめて、上記の『疑惑』がただの行き違いや間違いであることを祈ろう。 そうでないと救いようが無い。 「行動しているから素晴らしい」? 「目的は手段を正当化しない」と書いておこう。 というか手段を間違えれば目的さえ怪しく見えてしまうというのに。 しかし、久しぶりにまともな記事を書いた気がする。 その一発目がこういう話というのもあれだが…… (←画像か↓文字か→↓アドレスをクリックで投票)
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夫が喫煙、妻の医療費1.4倍 京大など調査
【編集委員・田村建二】家庭で夫が吸うたばこの煙のせいで、吸わない妻の医療費が70代では1・4倍かかっていることが、宮城県の住民を対象にした京都大や東北大などの調査でわかった。受動喫煙で肺がんや心臓病の危険が高まることが知られているが、吸わない人への負担は医療費にも及んでいた。 ちょっと話は違うが、この記事を見てタイトルの
「喫煙者は早死にするんだから、経済的にはありがたい」的主張を思い出した。
つまり、ヘビースモーカーであればあるほど癌リスクが高まって早死にするのだから、 長生きする人間より医療費等はかからない、といった感じの主張だ。
まぁ普通に考えてみればおかしな話だが。 妄想が入った嫌煙家のレベルでもなければ、「煙草は吸った瞬間に癌になる」とは言わないだろう。 当たり前のことだが、その手の病気は高齢になればなるほど発症リスクが上がることになる。
そしてよっぽど特徴的な癌でもなければ、「癌になった瞬間に死亡する」などとも言わないだろう。
まぁつまり、「高齢で癌を発症させて金を使う」というのが基本になる訳で……
(もちろん、癌に限った話ではないが。癌以外となるとますます死にづらくなるが) これは煙草云々というより医療技術の進歩による普遍的な問題ではあろうが、 少なくともタイトルのような主張は、殆ど成り立っていないと見るのが正しいはずだ。
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「確かにマスコミが氏名を知らされなければ情報の検証が難しくなるだろうけど、
それと『実名“報道”』には大きな隔たりがあるだろう?」とか、
「いや殺されたのが○○さんか△△さんかで事実が捻じ曲がるのか?」とか、
「そうやって遺族の家に押しかけるから批判されるんだろ」とか、
「そんなに匿名が信用できないなら、記事は全部署名にして(朝日はそこら辺どうだっけ?)
『プライバシーに配慮したAさん(仮名)』や『匿名の情報筋』も全部実名にしろよ、
というか加害者側も当然実名だよな?」とか、
「結局、過去の所業やこういった態度があるから政府や企業、遺族が実名を
出したがらないんだろ。そこを無視して『実名は当然』とか開き直るから……」とか、
アレすぎてわざわざ詳しく書きたくなくなるくらいにアレな記事。
これからは逆メディアスクラムやりまくろうぜ! と煽りたくなる。
……ネットの誹謗中傷と何が違うんだこれ。
犠牲者の氏名伝える意義は 朝日新聞「報道と人権委員会」
しかし一つだけ、すばらしいギャグがあったことだけは褒められる。
ニュースの報道は正確な事実に基づかなければならないし、 …………泣けてくるぜ。
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