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何だか説教クサイ。。。
タイトルからしてそうです。
それにしても、「若者」ってことばは、どうしてこうも説教クサイのでしょうか?
したがってこの言葉を使った時点で、この本は「若者」には敬遠されます。
またこんなマチガイも、「若者」はイヤがりますよ。きっと。
昨今の若年層の投票率が低いというデータを挙げて、「なぜ若者は選挙に行かないのだろう。実は、戦後の日本では、若者こそ政治のエネルギーをつくりだしてきた」(132頁)、と書いたうえで、1960年には安保闘争で数十万人の若者のデモが岸内閣を退陣に追い込んだ、とあります。
蒲島郁夫氏の研究によれば、安保闘争から大学紛争にかけて若者の政治熱に沸いた60年代でも、若年層の投票率は他の年代に比べて極端に低かったことがわかっています(*註)。
熊本県の蒲島郁夫知事が自身の給与を引き下げたことに対して、「蒲島知事の行動は、見え透いた人気取りであり、まじめに働く者にとっては迷惑な話である」(95頁)なんて書いてますが、投票率の検証にかんしては、蒲島氏のほうに軍配が上がるようです。
また、「構造という漢字をみると、なにやら高尚なもののように思いこむ」ために、多くの人が「構造改革」を支持したとあるくだり(121頁)。
これ自体も問題ですが、これに続けて、浅田彰の『構造と力』が売れたのもそのせいだなんて、、、まったく困ったものです。
あと、最初の章で「生命を粗末にするな」と題し、「『あんなやつは死んで当然』という政治家は絶対に許さない」といっておきながら、「トニー・ブレアといえば、イラク戦争を引き起こした点でその罪は万死に値する」(162頁)というのは、ちょっと、いただけません。
いったい、どうしてしまったのでしょう?
しかもさらに困ったことに、何の手違いか、この本をネットで2冊も買ってしまいました。
どなたかほしい方がいましたら、ただでもいいから差し上げますよ。
てか、誰か、もらってぇ〜!
*註
「昨今、青年層の政治意識の低さと低投票率が問題になっているが、図6―1はそれが必ずしも最近だけの減少ではないことを示唆している。たとえば、1969年に行われた第32回総選挙では、20―24歳の有権者の投票率は57・56%であった。79年の第35回総選挙ではその人たちの年齢は30―34歳になり、投票率は68・02%に上昇している。」
蒲島郁夫『政治参加』東京大学出版会、1988:116−117頁。
←ちょっと文献は古いですが。。。
山口二郎『若者のための政治マニュアル』講談社現代新書、2008。
http://www.amazon.co.jp/若者のための政治マニュアル-講談社現代新書-山口-二郎/dp/4062879697/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1228900315&sr=8-1
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