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前回までの粗筋。
明日の米軍撤退後の対策主要閣僚会議に先立ち、大統領は補佐官達とミーティングを行っていた。
そのミーティングの休憩時間を利用して、大統領は主要補佐官四人の意見を聴いていた。
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大統領は静かに話しはじめた。
「皆さんの意見は判りました。」
「少し私の意見を聴いてもらいたいんですが。」
何時になく、大統領の丁寧な言葉と語尾に力強さがあり、四人の補佐官は緊張した。
「私は旧憲法の改正と大統領制度を実現する活動を決心した時から、これから話す考えがありました。」
「日本は国土が狭く、地球の陸地のたった0.28%しかありません。
人口は世界人口の約2.0%の人数がこの国に住んでいます。」
「また、この国土は、天然資源が少なく、狭いので農業や酪農には向いていません。」
「ですから、広大な領土と豊富な資源を持った、アメリカや中国、ロシアのよな強国には成れません。」
軽く咳ばらいをして・・・
「ただ、私は、日本が強国になれなくて良かったと感じています。
それは日本が、常に世界と一緒に変わって行かなければ生きて行けない、ことを喜ばしいことだと考えているからです。」
「強国のように、自国の主張だけを通すのではなく、他国と対話をして、協調することで、多くの変化と多様性を手に入れ、常に変化し続けられるからです。」
「その多様性と変化が、どんな国際情勢でも、どんなに地球環境が変化したとしても、この日本が生きて行く糧になると考えているからです。」
ここで、大統領はグラスの水を含み、先を続けた。
「では、資源大国に成れず、また、農業酪農国家にもなれない。
そんな、我々が生きて行くためには、戦後行ってきた、加工貿易しかないのです。」
「だた、これから目指すは加工貿易でも、世界にあふれている製品を作るのではなく、世界中が欲しがるような、Only One製品を作らなければならないのです。」
「もし車ならば、燃費がいいことはもちろん、排ガスが無害な車。」
「携帯電話ならば、パソコンに負けない性能と機能を持つ携帯電話など。」
「従来の、製品のNo1シェアを取るのではなく、この世界が欲しがり、必要する製品やサービスを作らなければならないのです。」
「そのために、私は国内のインフラ整備と、諸外国の関係を構築する必要があります。」
「少なくとも、外交は、自由貿易堅持、国内では世界GDPの10%を占めれるような創造力と製造力が必要なのです。」
「その為には、簡単に他国の干渉を許してはなりません、それは強国の力やテロによる干渉だけではありません。」
「食料やエネルギーの輸入を止められ事態が起こってもです。」
「だから私は、憲法を改正して自衛、自主独立出来るようにしました。」
「また、迅速な国家の意思決定をする為に、議員内閣制ではなく、大統領制が適切と考えたのです。」
「皆さんも、自由貿易の元でなければ、日本は成り立たないこととを考え、私に助言をしてください。」
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つづく。
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