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 第4回は、テレビでお馴染みの勝谷誠彦氏のほやほやの新刊である「偽装国家〜日本を覆う利権談合共産主義〜」を取り上げます。
 最初に感想を言うなら、この本はこれまでの4冊の中では一番私と思想的立場が近いと言えます。その根幹は、反日国家に対する強い対応を求める考え方と税金の使途の厳格な適正化を求める考え方です。
 私は保守の立場であるので、私の回りには当然、前者の意見の方は多いですが、役所と商売をしている方が多いので、後者については無頓着な方が多いです。それでこの2つの要素については関連性がないという方が多いのですが、私はそうではなく、この2つは密接な関係があると思います。その説明については長くなるので、こちら(http://www15.ocn.ne.jp/~value/seijikan.htm )を見て頂きたいです。
 この本は第1〜4章の現状説明部分と第5章の提言部分という2つの部分に分かれています。前者は単なる説明なので、後者について論評します。第5章の項目は次のようになっています。
第五章 『偽装国家』から『実質国家』ヘ
  (19)施策者責任―――役人にも『トレーサビリティ』をつけよ
  (20)国民の消費行動を"善導"する税金の『二重基準』構想
  (21)『いじめ偽装』―――いじめは"虐め"。暴行恐喝を一言い換えでごまかすな
  (22)矛盾の権化=『偽装憲法』を今こそ見直せ

 そこでその内容を一つずつ見ていきます。
(19)施策者責任―――役人にも『トレーサビリティ』をつけよ
 著者は次のようにその内容を説明しています。
 「そこでいつも私が提言しているのが、役人に対してトレーサビリティをつけろ、ということです。
 国民は誰しも、国のHP上で役人の名前をクリックすれば、その役人が何年に入省して何年に退官して、それまでにどんな施策に関わってきて、そこでどれだけの国費を便ったかがひと目でわかるようにすべきなんです。
 肉牛は狂半病以降、トレーサビリティを導入しています。耳にタグがついていて、どこで生まれて青てられたか追えるようになっている。スーパーでも消費者が、その肉がどこから来てどこで処理されたかが、マイクロチップで一発でわかるようになってきている。高級なスーパーに行けば、野菜もそうなっています。どこのお百姓さんが作り、どういう農薬を便ったかがわかるようになっている。
」(158頁)。
 しかし、問題はそのような情報を得て、どのように実際に行政の誤りを正していくかの手段の問題だと思われる。そこで著者は次のように説明している。
 「たとえば社会保険庁。どうしてあんな汎用性のないプリンターとかを、高いカネ払って導入したり、グリーンピアとかいうハコモノを何十億も便っていっぱい建てて、それを二束三文で売っているんですか。その差額、役人たちの給料から引けばいいでしょう。なんでそれができないのか。それは、彼らの言い分によれば、いつ誰がその責任者だったかわからないから、だそうです。
 実は予算執行法というのがあって、正確に言うと『予算執行職員の責任等に関する法律』というのですが、間違った予算を執行したら、国に損を与えたとして損害賠償で訴えることができるのです。これは民主党の長妻昭議員がよく調べています。間違った予算執行かどうかというのは会計検査院が認定する。
 でも、この会計検査院から、会計検査先の独立行政法人などへ天下っている。厳格にやれるわけがないんです。
 だから本当は、天下りのしがらみのない独立した第三者機関をつくって、強力な司法権と会計検査機能をもたせて、この法律をきちんと機能させるしかない。
」(160、161頁)。
 しかし、もともと会計検査院自体が「独立した第三者機関」という趣旨でできているわけですから、長い年月が経過すれば、どうしても水は低きに流れるということです。
 実は予算執行法を持ち出さなくても、会計検査院法35条1項で国民自身が直接、会計検査院に会計検査を求めることができることになっているのですが、その要件は本人自身が何らかの直接的被害を受けなければならないことになっていてほとんど使えません。私の友人が談合防止の観点から国の入札行為について適正化を求めて最高裁まで争ったのですが、結局、ほとんど門前払いでした。やはり地方自治法の住民訴訟のように住民という資格だけで税金の使途をチェックできる制度が必要だと思います(ちなみにもう一つ付け加えるなら、関税定率法にも会計検査院法の規定と似た規定があって国に処置を求めることができるので、私もアメリカの民主党や労働組合にならって人民元の問題について財務省に求めたのですが、門前払いでした。詳しくはこちらを(http://www15.ocn.ne.jp/~value/jinmingen/shinsakekkatuutisyo.htm ))。
(20)国民の消費行動を"善導"する税金の『二重基準』構想
 著者は次のようにその内容を説明している。
 「全国どこを歩いても、駅前を覆い尽くすのはサラ金の看板とパチンコ。繰り返しますが、こんな下品な国はない。
 どこが『美しい国』ですか。国も借金まみれですが、国民もそうです。サラ金のCMは流さなければいいんですよ。こういうスポンサーの番組には、視聴者がクレーム電話をかけて見ないようにすればいい。そうやって一人一人が意識的に倫理の底をあげていかないと、この国は本当にダメになってしまいます。
 国民の消費行動を良い方に導く、"善導"する。そんな傲慢な考え方をする政治家がいてもいいと私は思います。
 この財政を立て直すには消費税を上げることは不可避でしょう。一番卑劣なのは、消費税を上げないと言っているヤツらです。上げないのはなぜか。参院選で負けるからです。
 ゾンビのような古き自民党の連中は、まだ言っていますよ。土建屋で選挙したいから、公共工事が必要だって、消費税上げるなって。こういうことを言っているヤツだけでも選挙で落としましょうよ。
 消費税は上げなきやいけない。でも共産党や公明党は言います。『貧しい庶民が困る』と。それなら二重基準にすればいいんです。たとえば、お年寄りが必要な家賃、米、野菜、交通費、薬、子供のミルク代や授業料。こんなものは5%のままでいい。あるいは免除する。
」(165、166頁)。
 「どうしてこうした二重税制をやらないんですか。これだけ格差社会とか言っておきながら、消費税を一律にかけるなんておかしいでしょう。
 簡単にお金が借りられる今、自分の"分"をわきまえずに、間違ったカネの使い方をして破産している人間がいかに多いか。
 お金は身の丈にあった額を使うべきですよ、と国民を”善導”する、消費行動を正しく誘導するような税制にしないといけないと思います。
」(167、168頁)。
 しかし、第2回で紹介した「不況のメカニズム」にあるとおり、日本経済の問題点としては、過少消費の方が問題です。_堝逝隋⊂暖饌隋↓稼得大、消費小、2堝西、消費大、げ堝西、消費小、の4つのタイプを考えると、日本人の価値観では◆↓ ↓ぁ↓の順で望ましいと考えがちだが、国民経済に対する影響を考えると本来は ↓ぁ↓、△任△辰董日本人が最も望ましいと考える△郎任眸深匆馘な行為です。
 したがって、今、増税するなら、消費税ではなく、流動資産税を導入すべきです。流動資産は資産の捕捉が困難だと考えがちですが、消費税の二重基準も現実にはかなりその運用を巡って紛糾することは予想に難くない。投資や貯蓄の機会を制限してでも流動資産税の導入を図るべきだと考えます。
(21)『いじめ偽装』―――いじめは"虐め"。暴行恐喝を一言い換えでごまかすな
 著者は次のようにその内容を説明しています。
 「虐めをなくすもっとも有効な手段は、悪餓鬼に手錠をかけることです。事件として扱い、警察を学校に入れることが先決です。だいたい北海道から九州まで、『虐めがありました、すみません』と教育長などが頭を下げているのがわかりません。いや、その無責任さは指弾されてしかるべきですが。
 メディアは、虐めの被害者を殺した当の悪餓鬼の家の前からこそ、リポートをするべきでしょう。『ここが被害者を脅迫していた犯人の家です』とやればいいじやないですか。普段の事件では、犯人宅や被害者宅にあれだけ虐めのごとく押しかけるのに、子供になるとなぜやらないのか。この偽善までも足並みそろえて横並びです。
 学校も社会の一部である、ということを当たり前にすべきなのです。機動隊をキャンパスに入れないという主張に染まった低能教師たちが、国家権力を校門の中に入れないという原理主義を振りかざした結果、どれだけの子供たちが殺されたでしょう。
 子供が虐めに遭っていると知った親たちは、学校ではなく、警察に相談に行くべきです。それから向こうの親に民事の訴訟を起こしなさい。法とは私たちの安寧な生活を守るためにあるのです。虐める糞餓鬼の家庭こそ叩き潰してやるべきではありませんか。
」(171頁)。
 このこと自体には何の異論もありません。しかし、警察を入れるかどうかは所詮、事後的な話ですから、やはり予防的な処置を考える必要があります。私が不思議に思うのは、今、問題になっている虐め程度は昔はいくらでもあったのに、だからといって昔はそれほど自殺したとは聞かなかったことです。やはり簡単に自殺してしまう今の子供たちの心理には虐めの存在だけで済ませられる以外の問題があるとしか言えません。
 このことは今の子供たちが少子化を理由とする過保護によって単純にひ弱になっていることが一つあると思うので、「強い子供」を育てる教育改革が不可欠です。例えば、日本を悪者視する自虐史観教育は即刻、止める必要があります。その点で今の教育再生会議が学力低下問題に偏っているのは不満です。日本の教育の問題は、学力ではなく、あくまで教える内容の思想に問題があると言えます。
 しかし、問題は子供の方だけではないように思います。私はやはりこの15年間の閉塞感に満ち満ちた社会の雰囲気が多分に子供にも影響していると思います。大人でさえ3万人以上自殺するのですから、まして子供ならなおさらということでしょう。その原因の根本はあらゆることにおいて、戦後の日本人の勇気のなさに帰着させることができます。大人が現状打開できないのに、子供が現状打開できるわけがありません。ですから、我々、大人の日本国民は社会の対立を恐れずに、勇気を持って一つずつ社会の問題を解決していくほかないと思います。

(500字制限の枠を越えるので、続きはこちら(http://www15.ocn.ne.jp/~value/blog/gisoukokka.htm )で)

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勝谷氏の著作書評、拝見させて頂きました。同感と思えるところが、多々ございました。「虐めをなくすもっとも有効な手段は、悪餓鬼に手錠をかけることです」という下りなどです。良いご指摘を拝見させて頂き、どうも、ありがとうございました。ミケ

2007/6/3(日) 午後 8:12 yan*na*tya*yo 返信する

そう言えば、勝谷氏の著書って読んだことがありません。
私としては、

>「全国どこを歩いても、駅前を覆い尽くすのはサラ金の看板とパチンコ。繰り返しますが、こんな下品な国はない。

の部分に特に共鳴します。
はっきり言ってパチンコ屋やパチンカスがやってることは違法行為(犯罪)です。

2007/6/4(月) 午前 7:32 coffee 返信する

傑作○
TBします。

2007/6/4(月) 午前 7:33 coffee 返信する

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コメント再掲分(原文はMIKE氏のブログ内)
コメントありがとうございました。日台友好の件、私も全く同感です。私も平成16年12月に李先生が私の地元の金沢を訪問された時、地元の台湾人在住者とともに駅頭でお迎えしました。また、金沢は、烏山頭ダムの建設に功績のあった八田與一の故郷ですから、一際、日台友好に熱心な土地柄です。ただ他方で県も金沢市も媚中自治体外交をやっているなど、今のところ単なる観光振興の面が強いので、もっとしっかりした思想的基盤に乗せる必要があると思っています。

2007/6/6(水) 午前 8:57 [ ○○○○ ] 返信する

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コメント再掲分(原文はcoffee氏のブログ内)
コメントありがとうございます。新聞記事の中に「06年10月に初来日した。」とありますから、やはり手続き的な問題ではないように思います。官邸の指示ではないと思いたいですが。返す返すも昨年秋の無意味な訪中は禍根です。

2007/6/6(水) 午前 9:02 [ ○○○○ ] 返信する

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