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 MLBの07年シーズンの半分が終わったので、ちょっと書評をお休みして地元出身のヤンキース松井秀喜選手へのエールを送りたい。昨年は左手首の怪我があり,不本意なシーズンであったが,今年もその怪我の後遺症か、調子は今ひとつである。
 怪我はさておいても,私は松井選手が日本にいたときからそうであるが,彼について勿体ないと言うか,不満に思っていることがある。それはバッテイングが非常に消極的なことである。松井選手は,1球目と2球目のストライクを漫然と見逃して,3球目のストライクに当てるだけのバッティングに終わるだけのことがよくある。これでは打率は上がらないし,ましてやスタンドには絶対に届かない。
 松井選手は,「あのコースに来たら打てない」というような言い方をよくする。本心ではないのかもしれないが,プロ,ましてやメジャーリーガーとしては口にすべきではないことである。イチローほどの技術があれば,今のような考え方でもよいが,松井選手は技術では天才イチローに並ぶことは不可能だから,頭の切替をすべきである。どんなコースであれ,ファーストストライクから強打してせめてポテンヒットかボテボテでも塁間を抜いてヒットにし,いい角度で上がればスタンドへ届くようにしてほしい。そうしなければ,メジャーでは超一流にはなれない。ツボに来れば3階席にまで運ぶが,苦手なコースは外野手の頭を越すのがやっとではダメである。
 松井選手のホームランが減ったのは,パワーが足りないからだと言う人がいるが,そんなことはない。真ん中から内角では3階席まで飛ばせるのに,それより外側では精々,外野手の頭の上までしか飛ばないのは,やはり打ち方の問題である。実際,A・ロッドはレフトでもライトでもそれほど飛距離に相違はない。
 とにかくアメリカに行ってからの成績では地元のファンとしては非常に不満である。もっとできるはずだし,それを目指さないなら日本に帰ってこいと言いたい。
 頭の切替とともに,技術的にも2つマスターして欲しいことがある。
 第一は,内角球の打ち方である。松井選手はどんな内角球でも肘を伸ばして打っているが,あのような打ち方をしているということは,かなりベースから離れて打っていることになる。そうなるとどうしても外角球にバットが届かないということになり,打てないコースができてしまう。
 もっとベースに近付いて立ち,内角球は肘をたたんで後ろの腕(松井選手では左腕)で押すような打ち方が必要である。ジーターやバリー・ボンズを参考にするとそれがよく実感できるだろう。日本では落合選手がものすごくうまかったように思う。
 日本球界では昔から,「内角は前で,外角は引き付けて打て」という考え方があるが,160km近くで飛んでくる球に対して,これは言うは易く,行うは難しである。それよりも発想を変えて,内角は肘をたたんで,外角は肘を伸ばして,できるだけ引き付けて同じポイントで打つという考え方の方が率は高くなるはずである。例えば、同僚のA・ロッドやマリナーズのリッチー・セクソンの内角の打ち方を見て日本の解説者はよく,「ポイントが近過ぎる」と言うのだが,おそらく彼らは意識してそうしているのだろう。
 また同じく,「脇を締めて打て」という言い方をするが,後ろの脇を締めるのはいいとしても,前の脇まで締めてしまっては,内角を器用に打つことは難しくなる。特に最近はフォロースルーで左手を離して打っているが、あれでは左手の押しが利かないから、内角の厳しいコースは打てない。松井選手は日本的常識からの脱皮が必要である。
 松井選手は右利きだからどうしても右腕の力が勝り,なかなか左腕で押すような感覚を身につけることは難しいかもしれないが,オフにテニスで両手打ちのバックハンドをやってみればその感覚がよく分かるだろう(右利きのテニス選手の両手打ちバックハンドは,ちょうど左バッターと同じ握りになる)。
 それから第二は,外角球のアッパースウィングのマスターである。アメリカに行ってからかなり後ろ足に重心を残すようになり日本風のダウンスウィングを矯正するようにしているが,まだまだ松井選手にはその影響が強く残っている。松井選手について,よく「打球が上に上がらない」という言い方をするが,それもこの影響だと思う。特に外角球を打つときにはトップからインパクトまでが近いからなおさらである。だから外角球で大きな飛球が飛ぶのは自然にアッパースウィングになる高めばかりで,低めは良い当たりをしても精々,内野の頭を越す程度である。よくダウンスウィングの方が自然に打球が上に上がるからいいと言う人がいるが、狭い日本の球場ならそれでもフェンスを越えるかもしれないが、メジャーでは無理である。
 その元凶は,日本球界に昔からある根拠のないダウンスウィング信仰だと思う。今でもテレビの解説などを聞いていると、テークバックの位置から最短距離で叩けと言っている解説者を時々、耳にする。少年野球の監督なども上から叩け,上から叩けと口を酸っぱくして指導するのが常である。ひどい人になると,アッパーで打つとポップフライばかりになるからアッパーはダメだという人がある。しかし,それは単なる思いこみであって,ポップフライになるのは,芯でとらえていないからに過ぎない。さすがに最近はダウンスウィングを推奨する指導者はいないかもしれないが,精々,レベルスウィングであり,正面切って,アッパースウィングを推奨する指導者はいないようだ。松井選手も高校生までの時代には監督からダウンスウィングで打てと指導を受けたはずである。性格的に素直な松井選手としては無意識のうちになかなかそれから脱皮できないのかもしれない。
 しかし,イチローのようなアベレージヒッターならそれでもいいかもしれないが,ホームランを打つことを使命とされている松井選手としてはそんなわけにはいかない。今のままでは,バットがすでにアッパー軌道に入っている体の前で打てる内角はともかく,真ん中より外のコースは芯ではなくボールの下半分を叩かない限り、いい角度で上がらないから、フェンスの間際で失速してしまうことになる。もっと外角もアッパーで打って芯でとらえても打球が上に上がるようにし,フェンス越えを増やさなければならない。
 対策としては,同僚のアブレイユのようにバットの軌道がサークルを描くようにするか(日本ではドアスウィングと言って嫌われるが),バリー・ボンズのように最初からトップの位置を下げ気味にしておく方が良いだろう。日本でも清原選手や二岡選手がこの撃ち方を得意にしているから参考にすべきである。
 とにかく、松井選手に望むことは、ストライクであれば、どんな球でもアグレッシブにハードヒットすることである。最近も、城島選手がインタビューで「追い込まれると強く叩けないからどんなストライクでも初球からハードヒットする」と言っていた。松井選手のように打ちやすい球が来るまで待つというような弱気な戦略では最初から負けである。石川県人的な消極的性格から早く脱皮して、攻撃こそ最良の防御ということをよく噛みしめて欲しい。松井選手の不動心という本が売れているようであるが、不動で消極的では意味がないというものである。


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