かんが日記(ヤフーブログ)

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ガラスめだまときんのつののヤギ


福音館書店  白ロシア民話  田中かな子:訳  スズキコージ:絵

著者紹介

田中かな子

 東京に生まれる。中華人民共和国東北師範大学露分科卒業。日本児童文学者協会、子どもの本研究会会員。旅行、通訳業に従事。すでに百回を超える旅のかたわら、北方民族、ソビエト各民族の伝承民話、民芸品、民俗に関する研究論文、エッセイを発表。
 主な著書に「太陽の子と氷の魔女」(大日本図書)、「赤いおかのチック」「せむしのこうま」(理論社)などがある。東京在住。

スズキコージ(鈴木康司)

 1948年、静岡県に生まれる。1965年上京し、1971年、日本橋プラザディックにおいて初めての個展「コージズキンの世界」を開催。
 画集「ゼレファンタンケルダンス」(リブロポート)、絵はがき「プリーズ・ミスター・ポストマン」(架空社)、絵本に「画家とモデル」(メリーウェルズ)、童話のさし絵に「野ばらと村の長ぐつぼうや」「フェードルおじさんといぬとねこ」(以上福音館書店)、童話に「てのひらのほくろ村」(理論社)などがある。東京在住。


かんがのHPでの紹介は、こちらから→ガラスめだまときんのつののヤギ




あるところに おばあさんがいた。おばあさんは、はたけを たがやして、むぎを まいた。

むぎは あおあおと しげり、それはそれは おおきくなった。

あるひ、おばあさんは、むぎを みに はたけへ いった。すると、ヤギが むぎを くってはふんずけ くってはふんずけ、はたけのなかを のっしのっしと あるいていた。

おばあさんは、かけよって こういった。「でていけったら でていけっ! むぎばたけから でていけっ!」

でも、ヤギは でていかない。
「よけいなおせわだ、おいぼればあさん!
おいらにゃ、ガラスめだまと きんのつのがある。
ひとつきすれば、いちころさ!」
おばあさんは どうしようもなく、なきながら あるいていった。

クマにであった。
「おばあさん、おばあさん、なにを かなしんでいるんだね?」
おばあさんは、わけを はなした。
「どうして かなしまずに いられよう。
うちの むぎばたけに、ヤギが はいりこんで でていかないんだよ」
「ふーん、おばあさん、かなしむことはないよ。
いこうじゃないか。おいらが おいだしてやるから!」

むぎばたけに やってくると、クマはいった。
「でていけったら でていけっ! むぎばたけから でていけっ!」
でも、ヤギは でていこうとしない。
「なまいきいうない、もじゃげのクマめ!
おいらにゃ、ガラスめだまと きんのつのがある。
ひとつきすれば、いちころさ!」
クマは びっくりして、にげていってしまった。

おばあさんが なきながら、とぼとぼ あるいていくと・・・

さて、次はオオカミがやってきました。

オオカミも、ヤギを追い出せません。


その次は、キツネがやってきました。

キツネも、ヤギを追い出せません。


またその次は、ウサギがやってきました。

ウサギも、ヤギを追い出せません。


泣きながら、とぼとぼ歩く、おばあさん。

ハチが とんできた。
「おばあさん、おばあさん、なにを かなしんでいるんだね?」
おばあさんは、ハチにも わけを はなした。
「どうして かなしまずに いられよう。
うちの むぎばたけに、ヤギが はいりこんで でていかないんだよ」
「ぼくが ヤギを おいだしてやるよ。さあ いこう!」
「やれるものかね。クマがおいだしても でていかず、
オオカミが おいだしても でていかず、キツネが おいだしても でていかず、
ウサギが おいだしても でていかなかったものを、
そんな ちいさな おまえなんかに、どうして おいだせるものかね」
「おばあさん、いこうよ。ぼくに ヤギをみせてくれ」

おばあさんは ハチを つれて、むぎばたけへ やってきた。
すると、ハチは とんでいって・・・

ヤギの はなを チクリッ!
ヤギは メーメー なきだして・・・

にげだしていくではないか!
そして、ゆくえも
わからなくなってしまった。

それからというもの、
ヤギは、おばあさんの むぎばたけに くることはなくなった。
おばあさんは、すえながく しあわせに くらしたということさ。



ロシア民話らしく、繰り返しのフレーズが続きます。
省略してしまいましたが、同じ言葉が続くのです。

同じような絵本に「てぶくろ」がありますね。^^
これは、ウクライナ民話だそうです。
うちにあるので、そのうち載せたいと思います。
ただ、いつになるやら。
今のところ、HPに載せてある絵本を中心にお伝えしてますので。

スズキコージさんの、斬新な絵と共に、味わってください。
最後の方のページでは、おばあさんが、カカと笑って、大きな鎌を持ち、ワイン(?)を飲む姿が描かれています。
ハチがヤギの鼻を刺すシーンも、是非ご覧下さい。

閉じる コメント(2)

一瞬「がらがらどん?」かと思ってしまいました。
ロシアってヤギ多いですね。これ面白そう!
スズキコージさんの本ってヤミツキになりますよね。

2007/7/17(火) 午前 9:49 まるこ

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>まるこさんへ♪「がらがらどん」では、ないんですね〜。あれは、北欧民話です〜。でも、近いか・・・。
ロシア民話って、ヤギが多い?ですか??それほどたくさん読んでいないので、知らないのですが・・・。
スズキコージさんの絵のインパクトは、強烈です。本当、ヤミツキになりますね〜。

2007/7/17(火) 午後 5:08 sbm*n79*


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