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とある関東のお寺の角木金物。
角木金物は屋根の下の桁先に付く化粧金物です。大抵4ヵ所に付きます。
最近どうも日にちの貰える仕事が少ない・・・・注文が決まってから10日間ほど。
だからこんな事言っては何なんだけど当然仕事も粗くなる。でも今は何でも時間と値段が勝負らしい。
職人にとってはとても心苦しい。お客様にとっては決して安くない金額と思っている。
出来れば職人として心のこもった物を作ってあげたい、そして私も歳なので恥ずかしくない物を
残しておきたい・・・・この仕事を頂いた仕事先はまだ心ある所で、「今回はどうしても時間が無いので
よろしく」と頼まれましたが、もっと始末の悪い所では仕事の内容なんかどうでも良い、「時間にさえ間に合わせてくれれば良いから」と職人の感情無視の業者もあります。
出来ればこんな業者はいない方が良いのですが、需要の方がそうなのか?
京都のいや全国的に有名なある業者は安い中国製品を堂々と売っているらしい?
一職人としては悲しい事と思っています。
生活が立ち行かず職人を辞めてゆく方も多いと聞きます。
また(業者)売る方も勉強不足で一々色々聞いてくる。「もっとプロになれよ」と思わず言いたくなる。
要するに金物の割付とか、どの様な模様を彫れば良いのかが分っていない。
ごたごた言っても私自身も生活があるので実際は言われるままの部分も多い。(涙)
辛いなぁ〜・・・・・
でぇ〜仕事の説明。
焼きなました銅板の下に皮を敷いて蹴りタガネで彫ってゆきます。
皮を弾いているのでタガネを入れてゆくと膨れてゆきます。
出したい部分を残して鮒々子(ななこ)タガネ(今回は三粒)を入れます。
高低差が出て感じよくなります。昔はこのななこタガネだけを打つ職人も居たそうです。
良い物は一粒ななこタガネのみで打ちます。伊勢の金物などはほとんど一粒ななこです。
彫りあがりって裏に入れておいた影タガネに沿って折り紙の様に曲げて木口の金物を付けて
ヤスリとキサゲで仕上て出来上がり。写真撮るのを忘れましたが上部にも金物をつけます。
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国も自治体も今ごろになって世界に冠たる日本の技術の減衰傾向に気づいて『ものづくり大学』たらゆ〜後手引いた施策が目立ちますが、それ以前にソロバン以外に能の無い業者どもに、日本文化のなんたるかを根本教育するほうが先ですよね〜。文化と縁の無い人間が君臨できる今の経済体制は、ぜ〜〜ったいロクなことにならん思てんねん。
2007/2/13(火) 午前 1:40
naoさん、ちょっと救われます。ありがとう。
2007/2/13(火) 午前 3:20 [ ねん蔵 ]
知人が参加した高速道路の拡張工事の際、桁の設置に「15分で終了させろ」と施主(道路公団?)に言われたそうな。でっかいクレーンのアーム伸ばすだけで6分かかると呆れていたけど。どこでも困った方はいるようで。
2007/2/16(金) 午前 0:40
天水さん、私の仕事と違い、命に関わる仕事なのにホント何処にでも困った人達がいますね。
2007/2/17(土) 午後 6:08 [ ねん蔵 ]