ねん蔵の楽しい双眼鏡

はじめまして、プログ初めて挑戦。お気に入り双眼鏡を紹介します。

本職

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

分銅型の鍔(つば)

イメージ 1

イメージ 2

双眼鏡、ちょっと一服。
分銅型の鍔の仕事。図面が来て「こんなの作ってくれ・・・」
面白そうなので引き受けましたがこいつが中々面倒な仕事。刀装、拵えに関しては
大した知識も無いですが、それはそれは素晴らしい作品が多く、私なんぞは足元にも及似ません。昔の鍔、目抜き等はどの様にして作ったのか?と悩む物が多々あります。
現在ではもう作れない物も多くある様な気がします。
特にななこ、ななことは彫りの中に入る細かい丸で良い物ほど1粒或いは2粒で蒔きます。(魚の卵の様で魚々子、鮒々子とも言います)
昔見た拵えの中にあったななこは、たて、斜めから見ても真っ直ぐななこを蒔いてある物がありましたがまるで機械で打ったような風合いですが職人が一粒づつ丁寧に打った作品です。しかもそのななこの大きさは極小の0.2〜0.3ミリくらいのななこ。私はそれ見たとき「神業だ・・・」と思うほどでした。
ななこだけを蒔く職人も居たそうですが恐らく今は居ないと思います。数年前までは近くにななこ師が居られたようですが・・・・。

もう少しで完成ですがあと彫りの入っていない所を炭研ぎしてメッキに出します。
このような仕事もあと何年かしたら消えてゆくんでしょうね・・・・・・

双眼鏡いじっている方が遥かに面白い・・・(笑)

角木金物

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

とある関東のお寺の角木金物。
角木金物は屋根の下の桁先に付く化粧金物です。大抵4ヵ所に付きます。

最近どうも日にちの貰える仕事が少ない・・・・注文が決まってから10日間ほど。
だからこんな事言っては何なんだけど当然仕事も粗くなる。でも今は何でも時間と値段が勝負らしい。
職人にとってはとても心苦しい。お客様にとっては決して安くない金額と思っている。
出来れば職人として心のこもった物を作ってあげたい、そして私も歳なので恥ずかしくない物を
残しておきたい・・・・この仕事を頂いた仕事先はまだ心ある所で、「今回はどうしても時間が無いので
よろしく」と頼まれましたが、もっと始末の悪い所では仕事の内容なんかどうでも良い、「時間にさえ間に合わせてくれれば良いから」と職人の感情無視の業者もあります。
出来ればこんな業者はいない方が良いのですが、需要の方がそうなのか?
京都のいや全国的に有名なある業者は安い中国製品を堂々と売っているらしい?
一職人としては悲しい事と思っています。
生活が立ち行かず職人を辞めてゆく方も多いと聞きます。
また(業者)売る方も勉強不足で一々色々聞いてくる。「もっとプロになれよ」と思わず言いたくなる。
要するに金物の割付とか、どの様な模様を彫れば良いのかが分っていない。
ごたごた言っても私自身も生活があるので実際は言われるままの部分も多い。(涙)
辛いなぁ〜・・・・・

でぇ〜仕事の説明。
焼きなました銅板の下に皮を敷いて蹴りタガネで彫ってゆきます。
皮を弾いているのでタガネを入れてゆくと膨れてゆきます。
出したい部分を残して鮒々子(ななこ)タガネ(今回は三粒)を入れます。
高低差が出て感じよくなります。昔はこのななこタガネだけを打つ職人も居たそうです。
良い物は一粒ななこタガネのみで打ちます。伊勢の金物などはほとんど一粒ななこです。
彫りあがりって裏に入れておいた影タガネに沿って折り紙の様に曲げて木口の金物を付けて
ヤスリとキサゲで仕上て出来上がり。写真撮るのを忘れましたが上部にも金物をつけます。

破風金物。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

久々にお仕事の話。
神社やお寺の屋根周りに付く金物で破風金物と言います。
製作過程は一々現場に行き、型を紙で取り適切な図柄を彫り仕上ます。大抵金箔を押しますがや古色などで仕上る場合もあります。
稀に大きな物は長さで3M以上もある時もありますが、恐らく私が死んでからも永らく建物を飾るので遣り甲斐のある仕事です。(笑)銅板で作るので恐らく100年以上は軽く保ち金箔を押すとまた新品のようになる事でしょう。
ところで時代の流れとでも言いますか・・・最近この様なお仕事でも海外から(主に中国)出来た物が
盛んに入っています。お仏壇やお神輿まで作らせているところもあります。
遂にこんな事までするのか?と嘆かわしいく思うのは私一人ではありません。
安けりゃ何でも良い?確かにこの世知辛い世の中です。品物より安さが珍重される職人にとって
いやーなご時勢です。ところが売っている金額を聞くとそう安くない・・・・・?
結局間に入っている業者が海外で安くさせて国内で高く売る。儲かったら何でもすると言う感覚で商売しているようにも見て取れます。可哀相なのは買う方です。
Made in Chinaの物にも関わらず、それを買わされている事です。もう一つ日本にはこの様な仕事に携わる人が沢山います。
私の住む京都でも金工、木工、漆、額などの職人さんが沢山居られます。
しかしやがてこんな事ばかりやっていると後継者も育たず、培った豊かな技術も無くなる事になるのは明らかです。もう遅いかも知れません。私たち職人達自信にも勿論大きな問題があります。
かつて京都の西陣織や友禅も同じ道をたどり衰退して行きました。
日本はかつてものづくりの国だった・・・仕様が無い事なんでしょうねっ。

金軸金物(掛け軸用)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

ちょっと豪華な金軸です。
図面を書いて銅板(確か1.5ミリ)に貼り付け、まず金工用の糸鋸で唐草模様を抜きます。
それからが少し面倒くさい。すきタガネで唐草の面を両側から少しづつ剥いてゆきます。
結構時間が掛かります。本体丸めてロー付け。木口の面もロー付け。
よく刀の拵えとか、こういう風な彫り物を使っていますね。
剥いたあとキサゲや油目のヤスリ、炭研ぎなどして本体を整えてメッキ屋さんへ・・・
メッキにも色々ありましてこれは磨きの金メッキ。ホントは消しメッキにして欲しかった。
ところでメッキの話ですが・・・今は電気メッキがほとんどですが昔は体に悪い水銀を使ってメッキをしました。
今でも伊勢神宮の金物は水銀を使いメッキします。(水銀で金箔を押します)この技術ももう数少ない技術で、出来る方も減って来て今後が心配です。伊勢神宮など確か20年に一度すべて立て替えますが
次の次の遷宮辺りではもうこのメッキできる方はないのでは?
話が脱線しましたが、メッキが仕上がって来て仕上がりです。
双眼鏡の話でなくてごめんなさい。(笑)

引き手金具

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

久々に仕事の書き込みです。
おたふく型の引き手金具。最近はプレスの引き手金具が多い中、どうしても手作り品で無いと困ると言うので作って見ました。
金メッキしてあるのは既製品のプレス物。銅地のままのが手作り品。
金額はプレスの3倍か4倍ほどするのに・・・そんなに変わらない(笑)
でも手作り品になると金額的なこともありますが何処までやるかは職人の気持ちと相手の意気込みと言うか人を見てしまう(職人の悪い癖・・・私自身の癖)
本気で作ったらもっと良い物が出来ますがその辺りがとても難しい・・・・
また私自身歳もとって来たので良い物を残して置きたいのですが、堰かれるとどうしても仕事が粗くなり悩むところです。
そんな中、先日来より作っていた京都高台寺のマニ車が完成。法要にぎりぎり間に合いまして一安心。
得意先の人から「新聞に出ていたよ」と聞き新聞見ると確かに出ていました。作るのにとても疲れましたがやはり職人として何だか報われたようで嬉しいです。

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事