伝統文芸−冠句

俳句のあと、川柳よりはさきに生まれた文芸 『 冠句 』 のブログです。

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山麗抄 やまざと612号

 
 
やまざと 612号より  

山麗抄
 
      
       
       陽が薄い       
太田垣 祐子 選評
 
陽が薄い  数珠に終りのない悟り        酒井 夢月
 
陽が薄い  届かぬ王手に夢を積み      守本 好美
 
陽が薄い  ゆっくりと煮る夫の粥        田中 歌子
 
 
選後感
生きとし生けるもの、すべて永遠の太陽に向いて、活力を受けています。
季が移り光源から離れている今、人は自分の生をふり返ります。
そして与えられた命ある限り、ゆっくりと夢を積み続けます。
 
 
 
 
 
    陽が薄い       藤原 早百合 選評
 
 
陽が薄い  飾ることなき母の涯         澤村 福男
 
陽が薄い  雷鳥の声吹雪(ゆき)に消ゆ   足立 欅子
 
陽が薄い  咲けない花の嘆き聞く       小俣 紀美子
 
 
選後感
天・地・人各々に、短日で人恋しく灰色的季節を、巧みに表現されています。
早く暖かい春の日差しが、待ち遠しいです。
どうか来年は平穏な年でありますように、祈らずにはいられません。


管理人注
※1 当記事に掲載作品の著作権等諸権利は作者とやまざと冠句会に所属します。 

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