伝統文芸−冠句

俳句のあと、川柳よりはさきに生まれた文芸 『 冠句 』 のブログです。

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やまざと 614号より  

山映抄
 
      
       
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澤村 福男 選評
 
ページ繰る  ただ何となく忌日過ぎ      太田垣祐子
 
ページ繰る  古文の匂いす冬日向      朝日 英子
 
ページ繰る  星散りばめし古日記      田路 和代
 
 
選後感
 一見さりげない表現ながら永別してすでにある年月を経ている故人への追憶と、
老いゆく身の悲愁を的確につかみ取った句。忌日過ぎの付け句は類例を見ない。(天位句)
 季語の「冬日向」を上手に使われた。古い蔵書のページを繰ると、日向臭い匂いがしたのであろう。
黴臭い本を、「古文の匂いす」と詠まれたのが秀逸。(地位句)
 「星散りばめし」の詩語が「古日記」を活き生きさせ(句誌侭)、通り過ぎた青春が蘇ってきたのです。
タイムスリップした時空の中で、ページを繰りました。(人位句)
 
 
 
 
 
    ページ繰る       藤原 早百合 選評
 
 
ページ繰る  褪せた朱線に寄す思い    藤森佐津子
 
ページ繰る  父の声する筆の跡       山根 風子
 
ページ繰る  栄華の脆さを史が教え     深水 虚堂
 
 
選後感
天 いつのことだろう。読んだ個所に朱線を引いた、深い思い入れの大切な個所。
地 父の筆跡を見つけた時の驚きと喜び。
人 はなやかなりし往時もいつしか時代と共に移り変わりいく、それが人の世の習いか?
   史が如実に語り教えてくれます。

管理人注
※1 当記事に掲載作品の著作権等諸権利は作者とやまざと冠句会に所属します。 
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自分なんかとは段違いのキャリアの、ベテラン作家陣とは存知上げているけど、
澤村さんにこんな風に言って頂けるなんていいな。  by

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