伝統文芸−冠句

俳句のあと、川柳よりはさきに生まれた文芸 『 冠句 』 のブログです。

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やまざと 616号より  

錦里抄
 
      
       
       まだ続く       
朝日 英子 選評
 
まだ続く  揺れては廻る夫婦独楽    松尾 優葉
 
まだ続く  男の野望分を越え       小俣紀美子
 
まだ続く  かすかにつなぐ趣味の糸   田中 歌子
 
 
   選後感
天 誰にでもある夫婦の危機、夫婦独楽の着眼に惹かれました。
地 野望を大きく持ち続けることで、未来が開けると思います。
人 いつまでも持ち続けたいですね。
震災・原発に関する句がたくさんあり、迷いました。いつものこと乍ら、お粗末な選お許し下さい。
 
 
 
 
 
    まだ続く       山根 風子 選評
 
 
まだ続く  千言万語句に込めて      服部多津子
 
まだ続く  父は無言の教え成す      天野 愛子
 
まだ続く  線路切れても歩む道      松尾 優葉
 
 
   選後感
 三才には、ぶれない意志と、深い句意の大きな句が並びました。
他の句の父は、師とも句友とも、やまざと誌上の方の句とも解釈できます。
 いただいた冠題に向う時、千語万語を尽くして自分の心を表現したいと思いました。
 

 
 
 
        まだ続く        藤中 雄飛 選評
 
   
   まだ続く  大きな答えくれる土        山根 風子
 
   まだ続く  もろもろの神許されよ      足立 欅子
 
   まだ続く  積んで崩して積み上げる    田路 和代
 
 
      選後感
     時節柄、東北大震災・原発・不況と言った世相を、反映する句が多く見られました。
    一五二句から三五句を選別しましたが、残念乍らそのうち一〇句が、五・八・五でありました。
    五・七・五の定型短詩の原点にたち、この一〇句は全部没と致し、改めて選考しなおしました。
 
   


管理人注
※1 当記事に掲載作品の著作権等諸権利は作者とやまざと冠句会に所属します。
※2 文字表記は原文の侭ですが、入力ミス等お気づきのところをお知らせ下さいますと幸いです。 
 
やまざと 615号より
 
        小俣紀美子氏の文芸塔社運営同人昇格の祝賀と披露

      
            文芸塔運営同人昇格記念
 
 
        晴れ渡る         
                     小俣紀美子 選
 
 
     晴れ渡る  更なる努力に夢が湧く   落合 慶次
 
     晴れ渡る  自分の道を究めたし    森元喜代子
 
     晴れ渡る  磨けば光る詩の夢     高階 睦代
 
 
         選後感
 
      百五十句ありがとうございました。
     天 晴れ渡った広い空は、希望の力と多くの夢をくれます。、
     地 決めた道をつらぬき、晴れ晴れとした心になりたい。
     人 奥深い冠句に生き甲斐を感じる。
 
 
 

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※2 文字表記は原文の侭ですが、ミス入力等お気づきの点がありましたらお知らせ下さいますと幸いです。 


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やまざと 614号より  

山映抄
 
      
       
       ページ繰る       
澤村 福男 選評
 
ページ繰る  ただ何となく忌日過ぎ      太田垣祐子
 
ページ繰る  古文の匂いす冬日向      朝日 英子
 
ページ繰る  星散りばめし古日記      田路 和代
 
 
選後感
 一見さりげない表現ながら永別してすでにある年月を経ている故人への追憶と、
老いゆく身の悲愁を的確につかみ取った句。忌日過ぎの付け句は類例を見ない。(天位句)
 季語の「冬日向」を上手に使われた。古い蔵書のページを繰ると、日向臭い匂いがしたのであろう。
黴臭い本を、「古文の匂いす」と詠まれたのが秀逸。(地位句)
 「星散りばめし」の詩語が「古日記」を活き生きさせ(句誌侭)、通り過ぎた青春が蘇ってきたのです。
タイムスリップした時空の中で、ページを繰りました。(人位句)
 
 
 
 
 
    ページ繰る       藤原 早百合 選評
 
 
ページ繰る  褪せた朱線に寄す思い    藤森佐津子
 
ページ繰る  父の声する筆の跡       山根 風子
 
ページ繰る  栄華の脆さを史が教え     深水 虚堂
 
 
選後感
天 いつのことだろう。読んだ個所に朱線を引いた、深い思い入れの大切な個所。
地 父の筆跡を見つけた時の驚きと喜び。
人 はなやかなりし往時もいつしか時代と共に移り変わりいく、それが人の世の習いか?
   史が如実に語り教えてくれます。

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自分なんかとは段違いのキャリアの、ベテラン作家陣とは存知上げているけど、
澤村さんにこんな風に言って頂けるなんていいな。  by
 
やまざと 613号より  

新春特別選−天位句のみ紹介 
 
 
      
       
   大地明け
 
 
                  松井 英子 選
 
大地明け  命名筆の濃く太く       藤原 早百合
 
 
 
                  藤原 萬郷 選
 
大地明け  再起の命抱く山河      野中 一三
 
 
 
 
 
   いの一番 
 
                  川口 未知 選
 
いの一番  明るく戻ってきた谺      藤森 佐津子
 
 
 
                  秦谷 淑子 選
 
いの一番  再起の章を書き初むる   山根 風子
 
 
 
 
 
   絶え間なく
 
                  深水 虚堂 選
 
絶え間なく  ヘリの音にぞ沖縄を    天野 愛子
 
 
 
                  杤尾 恵羊 選
 
絶え間なく  野望一つを濁らせず    秦谷 淑子
 
 
 
 
 
   冬日和
 
                  小宮山 初子 選
 
冬日和  遠峰の梵鐘里つつむ      服部 多津子
 
 
 
                  藤森 佐津子 選
 
冬日和  但馬の空の高笑い       赤江橋くにゑ
 
 
 
 
 
   幸求め
 
                  篠原 和子 選
 
幸求め  弥陀の心に身を委ね      野中 一三
 
 
 
                  田中 歌子 選
 
幸求め  両手に春を積み重ね      杤尾 恵羊
 
 
 
 


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山麗抄 やまざと612号

 
 
やまざと 612号より  

山麗抄
 
      
       
       陽が薄い       
太田垣 祐子 選評
 
陽が薄い  数珠に終りのない悟り        酒井 夢月
 
陽が薄い  届かぬ王手に夢を積み      守本 好美
 
陽が薄い  ゆっくりと煮る夫の粥        田中 歌子
 
 
選後感
生きとし生けるもの、すべて永遠の太陽に向いて、活力を受けています。
季が移り光源から離れている今、人は自分の生をふり返ります。
そして与えられた命ある限り、ゆっくりと夢を積み続けます。
 
 
 
 
 
    陽が薄い       藤原 早百合 選評
 
 
陽が薄い  飾ることなき母の涯         澤村 福男
 
陽が薄い  雷鳥の声吹雪(ゆき)に消ゆ   足立 欅子
 
陽が薄い  咲けない花の嘆き聞く       小俣 紀美子
 
 
選後感
天・地・人各々に、短日で人恋しく灰色的季節を、巧みに表現されています。
早く暖かい春の日差しが、待ち遠しいです。
どうか来年は平穏な年でありますように、祈らずにはいられません。


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