韓国の家計危機報道の裏側
『中国、通貨スワップ延長合意』は残念でした、でもドル・円が使えないスワップではあまり役にはたちません。
韓国には「外貨不足」以外にも、まだ「家計負債」「企業負債」「国家負債」なんていろいろ破裂する可能性の高い「おでき」がお尻にできてます。 固い所に座ると「ぶちっと」潰れてしまうかもしません(ウェ〜)
『韓経:韓国、今度は家計負債発の危機』(中央日報・韓国経済新聞 10月13日)
・1997年の韓国の家計の可処分所得の61%水準 ・この年の通貨危機の企業倒産で銀行も軒並み破綻し、企業から個人融資にシフト ・2008年以降の低金利化で家計融資はさらに急速に増加 ・家計負債規模は1997年比で6.6倍、可処分所得は同期間2.7倍 ・可処分所得に対する家計負債の比率は153%で金利が上昇すると家計破綻の恐れがある ・米国がことし政策金利を引き上げ始め、韓国の住宅担保融資金利も1年間で0.5%上昇 ・負債の返済遅滞が懸念世帯は126万世帯、負債世帯の11.6%、186兆ウォン ・専門家は家計負債発の経済危機の可能性が高いとみている。 でも、「可処分所得に対する家計負債の比率は153%」はそんなに深刻な数字ではないのです。
(下のグラフは2011年のデータですので順位だけ見てください)
韓国の家計の可処分所得に対する負債比率は偏差値で「54」そんなに高くはないのです。
では、何でこんなに「家計負債」を心配するのか?
韓国の金融機関別の家計負債のデータを見て見ましょう(こっちも古いデータですみません) 10年前のデータしかありませんでした、2017年では貸付残高は1344兆ウォンを越えていますので、グラフからはその傾向だけ読み取ってください。
等級は韓国の基準によるもので説明を加えるとすると **********************************************************************************
1〜2等級
長い信用履歴と多様かつ健全な信用取引実績を有する、不健全化の可能性のきわめて低い 3〜4等級 活発な信用取引実績はないが、持続的に健全な取引をすればランクアップも可能、不健全化の可能性の低い 5〜6等級 信用度の低い業者との取引がある顧客で、短期延滞の経験があり、不健全化の可能性は普通で、信用管理に注意が必要 7〜8等級 信用度の低い業者との取引が多い顧客で、短期延滞経験が比較的多く、短期的な信用度下落が予想されるため、要注意 9〜10等級 現在延滞中だったり、きわめて深刻な延滞経験をもっており、不健全化の可能性がきわめて高く、管理が必要 **********************************************************************************
【Aランク】
貸付額が最大の銀行が相手にするのは1〜4級の上位14%のこの層金持ちだけで、他の金融期間も相手にしているのは【Aランク】【Bランク】の上位4割です、融資の中身は「住宅ローン」や「蓄財型投資」です。
【Bランク】
5〜6級の人は中産階級です、でも銀行はこの人達を中心顧客にしていません貸し出しのの比率が16%しかないのです。
【C,Dランク】 7、8級の構成比は35%、この人達の借り入れは返済遅延があり「生活苦の借金」です。
【Eランク】 9、10級になるとカード会社も相手にせずノンバンク系の高利「貯蓄銀行」から生活費を工面しています。
韓国ではC〜Eランクの6割近い人が「生活苦」の為に高利の負債を抱え「自転車操業」に陥っているのです。
しかも、これは統計に現れる負債で、統計上に現れない高利の「街金」とか「ヤミ金」からの隠れた借金が存在するのです。
更に【Bランク】に危機が迫っています。
『借金返済で限界まで追い込まれた韓国人世帯は181万5000万世帯、4年で49万世帯増』
(朝鮮日報 2月21日)なんて報道が今年ありました。
その中で・・・・ 『今年の特徴は30代が無理にローンを組んでマンションなどを購入している層の生活苦』
だそうで、金融債務がある30代世帯に占める借金返済が限界の世帯の割合は18.0%の36万世帯を越えたとの事です。 金利の上昇でローンの返済の限界を超えた世帯が30代世帯の2割に・・・・
冒頭に紹介した記事にもありますが、米国は景気回復に伴い金利を徐々に上昇させています、為替市場はドルへ回帰しウォンは売られます、対抗上、韓国もウォン防衛で金利UPをせざるを得ません。
従って、住宅ローンの金利も上昇し「破綻予備軍」は益々増えます。 そして、韓国の経済を支えていた「不動産バブル」はそろそろ弾けそうです、オーバーだと思う人もいるでしょうが、良く考えてください・・・
・ソウルの高級アパート(マンション)は80平米で1億〜1億4千万円
・どう考えても「銀座へ散歩がてら行ける豊洲」のマンションの倍の価格 ・韓国経済規模が日本の半分、給与水準が6割 建築基準も甘く建て放題のかんこくのマンションは、明らかに不動産価格は「バブル」なのです。
でもクネは景気対策の為「融資緩和」で不動産価格の維持上昇させ景気の拡大を図っていました、国民の借金が増大すると「慌てて引き締め」です、融資緩和策を受けて着工されたマンションが完成し売れ残りが出、価格が下落すると「融資緩和」この繰り返しでした。
そこに文在寅大統領の登場です、彼は「反日」は専門家ですが「経済」は門外漢です、不動産バブルもそろそろ弾けるでしょう・・・
まとめ・・・
【C、D、Eランク】
韓国の世帯の6割弱の世帯、既に「返済遅延」「多重債務危機」
【Bランク】
Bランクの住宅ローンの負担は増
30代世帯の2割は金利上昇で返済能力が限界に・・・
【Aランク】 不動産バブル弾けたら即、破産
確かに「中韓スワップ終了」より重大な危機ですね^^
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