同行二輪

いつまでも若葉な中年ライダーの古社寺旧跡紀行

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○第二番、上寺山、餘慶寺 (平成16年10月16日)

橋を渡り吉井川の対岸にもう一度戻る。西大寺の前に打つつもりだったのだが行過ぎてしまったのだ。
道がはっきりしないものの大体見当を付けた場所に向かって走っていると周囲は田圃や畑ののんびりした風景になる。小高い丘の上にどうやら塔など伽藍らしいものが見える。そこが余慶寺だ。

小道を登るとそのまま境内へ道は続いてゆく。丘の上は昔は全て寺域だったのだろうが今はどこまでが境内なのかはっきりしない。塔頭は現在でも6院を残すという。三重塔があることからもかなり大きなお寺のはずなのだが一見すると公園のような佇まいだ。芝生にベンチがあったりするからだろうか。それとも境内が広すぎるのだろうか。

納経所には若い僧がいてこれがよくしゃべる。明日が秘仏公開の日でその他にも収蔵庫に納められているものも見ることができるのでどうかと勧める。しかし明日もう一度出直すのは難しい。地元でない巡礼者には勧められてもどうにもならない。せっかくなのでと明日の寺宝展のパンフレットをもらった。薬師如来、十一面観音、聖観音は全て重文で他にも見所は多そうだ。今回は縁がなかったのだろう。

帰り際にはJRのスタンプラリーをさかんにすすめる。申し込み方法や小さな散華の集めかた小冊子の出来など細かく説明してくれる。話を聞いていると朱印帳で観音霊場を廻るよりもJRの催しのほうがよさそうな気がしてくるくらいだ。熱心なのはわかるが少し方向性が違うのではないだろうか。挙句の果てには中国三十三観音霊場のガイドブックまで売ろうとしてくる。持っているので辞退した。

そんな情熱のある僧なのだが一般人には少し冷たい。境内にピクニックに来ている親子連れが本堂の前近くに落ち着こうとしたところシートをそこに敷いてはいけないなどと注意している。別にそれ程邪魔にはならない場所なのだから構わないのではないかと思った。フレンドリーなのか厳しいのかよくわからない。
寺自体は町並みから外れていて静かで落ち着ける。

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