同行二輪

いつまでも若葉な中年ライダーの古社寺旧跡紀行

小豆島八十八(発願)

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準備

○準備

出発の日は確実に近づいてくる。9月23日。ようやく宿を確保する。
一日でどのあたりのお寺まで廻れるのかペースが全然予想できないので土庄に連泊することにした。島で一番大きな町で岡山からのフェリーの到着港でもあり都合がいい。
小豆島の大きさから考えて、たとえ島の一番端でその日の遍路が終わっても小一時間も走ればホテルに戻れるだろう。さらに宿が一ヶ所なら荷物を持って廻らなくてもすむ。

島の宿泊施設の多くがリゾートホテルか観光用の旅館なので経費を抑えようとすると宿の選択の余地がほとんどない。遍路宿はもちろん安いがちょっと勇気がなかったので普通のビジネスホテルを予約した。本格的な巡礼ではなくいわゆる観光遍路には遍路宿はかなり敷居が高い。

次に必要なものを買出しに行く。未経験なことだらけなので実は何が必要なのかわかってない。何しろ泊りでバイクの旅に出るのも初めてなのだ。
巡礼の準備は現地調達なので小旅行の準備でいいはずだ。あとはバイクでの移動に必要なもの。思いつくのは雨対策。
百均でビニール袋とごみ袋、冷凍用のフリージングバックを購入。荷物は全てをビニール袋かフリージングバッグに小分けにして入れる。さらにボストンバッグ全体もごみ袋に入れた。出来上がった荷物は美しいとは言い難い。うっかりそのあたりに置いておくと間違って燃えるごみの日に出されそうな外観だ。しかし機能的には完璧だろう。

荷物の固定用ロープを出してみるとこれが意外に短い。自転車の荷台用で2m。今まで大き目のカバンをシートにくくりつけたことはないがどうみても少しばかり短い。ホームセンターで物色するが3mのものが一番長いのでそれで手を打つ。試してみたが何とか固定できそうだ。

ボストンバッグに荷物を詰めているのを見て家内が妙なことを言う。
「遍路なんかしたらもう戻って来たくなくなるんじゃないの?」
どうも彼女の頭の中では、お遍路は罪を犯した人が懺悔のために廻るものか、そうでなければ世を捨てて行うものというイメージらしい。
お遍路さんとは世間ではそのように見られているのだろうか。今のところ世捨て人になるつもりはないし帰ってきてきちんと働くつもりでいる。もちろん次の就職先だって見つけてある。次の職場があるから休みが長く取れないのだから。


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