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いつまでも若葉な中年ライダーの古社寺旧跡紀行

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備中総社

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○備中総社 (平成17年4月24日)

夜が明けて平成17年4月24日、日曜日。今日もよく晴れている。暑くなりそうだ。ビジネスイン倉敷を出発。今日の予定は岡山市でうち残している法界院ただ一つなのでのんびりと行く。吉備路で少し寄り道をする。

総社に向かって国道429号線を走っていたら着いた。
作山古墳。朝の散歩を兼ねて墳丘に登る。今まで登ったことのない大きさと高さの古墳だ。古墳といわれなければ丘を利用した公園にしか見えない。巨大古墳だとは知っていたが実際これほどとは。自宅近所の小さな史跡公園全体がすっぽり入りそうだ。

大体、国内の巨大古墳は天皇陵や陵墓参考地とされているものが多く、宮内庁が管轄していている。そのような古墳は登るなどとは論外で柵に囲まれて近づくこともできない。天皇陵指定が考古学的には根拠が少ないく、間違っていると考えられるものも少なくないようだが宮内庁は訂正する様子はない。その上天皇の墳墓なので畏れ多いという理由からか公開も発掘も許可しない。結局、国内の巨大古墳のほとんどが未調査のままになっている。日本古代史研究の発展にとっても一考を促したい。そもそも、本当に天皇陵であるなら天皇家の個人的な墓のはずなので天皇家が扱いを決めればいい。宮内庁というのは単に国のお役所の一部門に過ぎないのでそもそも天皇家と何にも関係ないはずだ。宮内庁が天皇家の意見を正しく代弁しているようにも見えない。どうも納得できないのだが。

後円部の頂上は平坦になっている。そこから見る前方部は林になっていて中に小道があり公園の遊歩道そのものだ。下から見上げれば小高い丘に見えるだけで登ってみても木立の中の小さな小道。前方後円の形はどこからもわからない。
感想はありきたりだが巨大だということだけだ。それ以外の感想が湧いてこない。ただ大きいというだけで人は簡単に圧倒されてしまうもののようだ。

吉備路から少し外れて市街地へ向かう。
総社市の名前の元になった備中総社は町中に静かに建っていた。
広い境内には神池のまわりに小さな末社が沢山建つ。そのそれぞれに祭神などの説明板がついているのは合祀神社としてのなごりだろうか。
拝殿へ続く長い回廊が見事だ。まだ朝が早いせいか人影もまばらで落ち着いた風情を見せている。きっと市民の憩いの場なのだろう。

律令制時代、国司は赴任したときにその国内の諸神社を巡拝する習慣があった。そのとき最初に参拝する神社が一宮と呼ばれる。しかし多くの神社をまわるのは大変なので国中の主な社の神霊を合祀した神社を作り総社としてそこに参ることで全てに参拝したことにするようになった。そのため全国各地の総社は国府の近くに作られている。
手間を省くために始まったものなので地元の信仰の裏づけが弱いため律令制が崩れ国司の巡拝習慣が薄れると概して総社は衰退していった。今では消えてしまった総社も多い中でここでは市の名前になるほど大きな規模を維持して存続していたことになる。その理由は備前と備中の両一宮がここからさほど遠くない小山を挟んで東西に鎮座することと関連すると漠然と推理しているのだが何の根拠もない。別の観点では大名持命と須世理姫命が主祭神というのも興味深い。じっくり想像をめぐらせると楽しそうだ。

池のそばの藤棚がきれいに咲き揃っていた。

総社の南を東西に走る県道270号線の備中国分寺周辺を通称吉備路と呼ぶ。総社観光の拠点となるところだ。
一面のレンゲ畑の向こうに優美にそびえる備中国分寺の五重塔はこのあたりの紹介パンフレットには必ず登場する。吉備路を代表する風景といってよい。
自転車道が整備されているのでそこをのんびりと歩きコウモリ塚古墳、国府跡、国分尼寺跡など散策すると半日以上過ごせてしまう。

さらに吉備路周辺は備中国分寺以外にすぐ思いつくだけでも備前、備中一宮の吉備津彦神社と吉備津神社、朝鮮式山城とされる鬼の城遺跡、水攻めの備中高松城跡、日本三大稲荷の一つ最上稲荷などがあり興味は尽きない。
関心のある場所全て寄り道をしていては何日あっても足りないので五重塔を遠くから眺め天平の息吹を少し感じるだけで今回は我慢した。もちろん五重塔が再建なのは知っているが。

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始めまして!ブログを初めて開設した小野田と申します。いよいよ風になって行動を開始する季節になりましたね(もう風になってるかな)
今日、まだ何が何だか分からない状態で興味あるタイトルがありましたので初めてブログとやらを開きました。かなり歴史にお詳しいですね。私も何回か吉備路を訪ね、あの地域は出雲文化に続く日本文化の拠点であった事を素人ながら感じていました。機内の大型古墳と吉備の機内に勝る古墳には大いに興味を持っていました。全国各地の古墳にも立ち会え、その規模、歴史的背景を楽しんでいます。今は国分寺に興味を持ち、大型古墳から火葬塚古墳(古墳の小型化)に移譲する頃の国分寺建立とほぼ同時期である国分寺に興味を持ち全国各地の国分寺跡を訪ねています。もちろん貴地の備前、備中、備後も踏破済みです。残念ながら備中国分寺以外の国分寺跡は整備保存状況が他県に比べて遅れて開発の波に飲み込まれようとしているのが残念でなりません。世界文化遺産にも匹敵する価値のある史跡を後世に伝えるために是非ご理解をお願い致します。

2008/4/15(火) 午後 4:40 [ mjg*d*33 ]


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