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○夕食
土庄のホテルに帰るため国道436号線を走っていると中川モータースという修理をやっていそうなお店があったのでバイクのレバーがないかどうか訊ねてみる。
バイクの部品は全部取り寄せになるので置いてないとの返事だった。
「ここまで曲ってるとこれを元に戻そうとすると多分折れるね。根っこから折れるともう握れなくなるから・・・」
そうなのだ。今のままなら使えることは使えるので無理に直そうとせずにそのままで走っている。修理となると交換しかないだろう。
島では取り替えるのは無理ではないかとのことだ。部品をストックとして置いてある店はないだろうと言われる。
ダメでもともとで大型バイク修理をやってる小さい店があるから行って見ては、とわざわざ場所を教えていただいた。お話をしていてレバー調達は難しそうだと分かったがせっかく教えていただいたのでバックするかっこうになるがその店に向かう。
中桐オートメカニックでもかなり探していただいたがやはりないとのこと。またまた、ここでも別のお店を教えてもらった。結局はそこにもなかったが。
どのお店にも親切にして頂いて大変ありがたかった。換えのレバーは見つからなかったが本当に心温まる体験だった。
日がすっかり落ちて暗くなった中をホテルに帰還する。10kmあまりだろうか。バイクにとっては大した距離ではない。明日の予定では残っている札所を土庄に向かって帰るように打ち進んで行くので宿を全て土庄にしたのは結果的に悪くない選択だった。島では歩きでなければ拠点をどこに置こうとあまり関係なさそうだ。なるべく便利なところに宿をとるのがいいと思われる。
家を出てからここまでの旅の積算距離359kmとツーリングとしては短い。小さな島の中を走り回っているからだろう。
今夜はホテルのレストランで高価な夕食を取る。お昼をドーナッツとペットボトルで済ませたように旅の食事には頓着しない。豪勢なディナーにも興味があるが目的が食事ではないので安いことのほうが重要な点だと思っているからだ。そのためいつもなら手軽に腹いっぱい食べられるところを探すのだが、実は夕方からあまり食欲がない。食べるところを探しに行く元気もない。動くのが億劫なのは多分疲れが原因だろう。
疲れるほどの距離は走ってないのだが何よりもこたえているのは暑さのようだ。
いくら食欲がなくても何も食べずにそのまま寝ては駄目なので館内レストランを使うことにしたのだ。
値段の割に内容は今ひとつ。予想通り。取りあえず食事だけは詰め込んだ。
ウィークエンドのため昨日は閑散としていたロビー周辺もレストランも客の姿が多い。団体も入っていて宴会が行われているようだし賑やかだ。しかしお遍路さんらしき人は見かけない。本当のお遍路はホテルでなく遍路宿に泊まるものなのだろうか。
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