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伯耆は風の国
東伯風力発電所(平成19年10月20日)
倉吉から県道151号倉吉東伯線を西へ帰る。
途中、左手中国山地から続いてくる裾野に風力発電の巨大風車がいくつも立ち並んでいるのが眼に入る。
風力発電は少し前までは珍しかったのだが、最近はあちらこちらで見られるようになった。環境に優しいエコ発電ということもあるのだろうが、数が一気に増えたのは補助の対象という点が大きいように思う。
多くなったと言っても、本当に国の電力の一部を風力で賄う気があるのなら、建設の数の桁が違う。
風力発電の欠点は発電力が一定しないということだ。一定しないどころか発電ゼロの時から最大発電量までバラつきが大きい。そのため安定した電力供給の発電施設として使いにくいのだと言う。
しかし、それもやはり数の問題が大きいだろう。全国に膨大な数を作れば、全国規模ではある程度平均した発電量が得られると思うのだが。
それにしても鳥取県の西部には風車が多くなった。
鳥取と倉吉の間の泊(とまり)という所にかなり初期に出来て物珍しかったが、それはただ一基だけだった。電力供給の足しにはならない。それどころか、出来て間もなくに落雷を浴びて故障してしばらく動かないままだった。
要するに自治体の環境へのポーズでしかない代物だった。
その後、徐々にあちらこちらで眼にすることが増えるものの、数基単位ということも多く、北海道で風車群を見たときには妙に感動したものだ。
今では鳥取県西部には至る所に風車が乱立した。調べてみると北栄町(ほくえい)に9基、大山町(だいせん)に6基、名和(なわ)に3基、中山(なかやま)に5基、そして東伯(とうはく)に13基。中国山地が間近に迫るこんな狭い山陰の田舎に30基を超える発電用の風車が回っている計算になる。
こういうものはやはり原子力発発電所と同じで、貧乏な地域に多くなるものなのだろうか。鳥取県西部が特別風力発電に向いている地域かとなると、そんなことはなさそうだ。
しかし、放射能汚染の心配がない分、風車の方がよっぽど安全だ。
ここにある風車の一群は多いのだが、一番見ごたえのあるのは北栄町のものだろう。
倉吉市の北に日本海に沿って国道9号線がほぼ直線で東西に10km以上走る場所がある。もちろん新しいバイパスがそのまま国道に昇格したもので、通称、北条バイパスと呼ばれるものだ。
左右は砂地の平らな畑と防風林しかなく、その中を真っ直ぐに道が続くのは北海道の景色のようだ。そして、その道路の脇に9基の風力発電の風車が並ぶ。ちょっとした景観だ。
一番のビュースポットは、北条バイパスの東につながる北条青谷道路から降りてくる、道の駅を出た直後の合流した道沿いだ。ただ、駐車場はないので車窓見学になる。
真っ直ぐに伸びる道路、横に並ぶ巨大風車、そして海岸線。夕方なら尚更で、遥か向こうの日本海に夕陽が落ちる。
こちらは、雨が落ちる前に帰らねば。
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