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いつまでも若葉な中年ライダーの古社寺旧跡紀行

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宗隣寺

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○第十八番、松江山、宗隣寺 (平成18年8月6日)

今日は8月6日、広島原爆の日。昨年広島を廻ったことが思い出される。心の中で原爆犠牲者へ手合わせて出発。

湯田温泉から国道9号線を一路南下。朝早くなので交通量も少なく快調に走る。国道2号線に合流後山口宇部道路へ入り宇部JCTから山陽自動車道へ乗り入れて宇部ICで国道490号線と経由して宇部市街を目指す。
琴崎八幡宮手前の交叉点を右に入ればよかったのだが、通り過ぎてしまい宇部高校と山口大学医学部附属病院を見印に変更。大学病院横を流れる真締川沿いの道を北上すると左手に宗隣寺が見えてくる。

工業都市として発展した新しい街の宇部にあって古い伝統のある寺という説明がついている。市街地のはずれの川沿いの山の斜面に建つ風情は五番札所の法界院を思い出させる。しかし、こちらは少し寂れた感じがするといっては失礼か。

簡素な四脚門の向こうに本堂があり左に観音堂がある。秘仏とのことで本尊を拝むことは出来ない。小さな20cmほどのお前立ちの如意輪観音が安置してある。
本堂前には工事作業用のプレハブが建っている。隣の庫裏が青いシートに覆われていて改修中のようだ。それがどうにも田舎の少々くたびれた農家のようで寂しい感じが一層増してしまう。

庫裏で声をかけても誰も出てこない。何度呼んでも返事がない。この玄関先の様子だけ見れば、旅人が山奥の民家で何かものをたずねようとしているような姿にしか思えない。そんなことをふと思いながらも「これは初めての納経所不在で朱印が頂けない事態か。」と多少不安になる。
数分後、いよいよどうするかと思案していると離れた別棟からおばさんが出てこられて事なきを得た。庫裏の改修が終わればこういう事はなくなるのかも知れない。

帰りに境内のトイレに寄ると烏枢沙摩明王が置かれていたのが印象的だった。もとは炎の神でこの世の一切の汚れを焼き尽くすことから、全ての不浄を浄化する功徳を持つとされる。そのため特に禅宗ではトイレに置かれることが多い。

この寺は龍心庭という庭が山口最古の庭で国の名勝に指定されている。今回はうっかりして庭の拝観せずに終わった。機会をみてもう一度再訪せよと観音様がおっしゃられているのだろう。

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