同行二輪

いつまでも若葉な中年ライダーの古社寺旧跡紀行

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旧山陰道

○旧山陰道 (平成18年8月27日)

萩を出たあとは益田(ますだ)まで国道191号線を、その先は国道9号線をひたすら東北へ向かって走る。迷いようのない一本道。

途中道の駅、阿武町(あぶ)で早めの昼食をとる。温泉施設が隣接してある。ツーリング中に温泉に入るライダーも結構いるようだが、個人的にはどうも昼間から風呂に入る気になれない。暑さで汗だくなのでさっぱりするのもいいのだろうが、どうせすぐに同じになると思うと面倒くさいのだ。
それにしても温泉好きの人は多いようで、次々と客が施設に吸い込まれてい行く。盛況なようだ。

国道191号線は海沿いを緩やかに縫うように走る海岸道路。左側にコバルトブルーの海を眺めながら快走する。波も穏かで晴れ渡った空、海水浴がしたくなる。
別名、北長門コバルトラインと呼ばれるだけあって文句なしに美しく爽快なルートだ。

しかし、その絶景も益田まで。益田からの国道9号線は変化に乏しく単調となる。海に沿って走り、海岸から道が外れると小さな峠になり、港町に降りてまた海に近づくという繰り返しで毎回同じ風景に見えてしまう。
ずっと日本海側の海岸線を通る道なのだが、国道9号線からがいわゆる山陰道で国道191号線は実は北浦街道と呼ばれているように道の印象はかなり違う。ツーリングに気持ちいいのは北浦街道のほうだ。

向かっている次の札所、多陀寺(ただ)は中国観音霊場中最も札所間の離れた寺だ。一つだけぽつんと離れた場所に位置する。萩(はぎ)の観音院から108km、次の神門寺(かんど)まで88km、禅定寺(ぜんじょうじ)だと101kmで、南に一番近い三滝寺(みたき)は102kmと、ほぼどの札所からも100km離れている。距離の点では最も難所といえる。

現在の日曜巡礼の人にとっては多陀寺は一ヶ所だけを浜田自動車道を使って打つのが便利だろう。
高速道路を使わないで、今回のように萩から、あるいは逆に出雲からでも山陰海岸を走るならいっそのこと時間をたっぷり取って途中のんびりと寄り道でもしながら行くというのもお勧めだ。
益田では柿本人麻呂(かきのもとひとまろ)と雪舟(せっしゅう)ゆかりの見所がある。江津(ごうつ)では西日本最大級の水族館アクアスも楽しい。大田(おおだ)の手前の仁摩(にま)には鳴き砂の浜にサンドミュージアム、さらに寄り道すれば石見銀山(いわみぎんざん)があり、時間が許せば三瓶山(さんべさん)も捨てがたい。

こうして挙げてみれば見所一杯で、これではいくら時間があっても足りない。やはり観光は観光で別にしたほうがよさそうだ。

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