同行二輪

いつまでも若葉な中年ライダーの古社寺旧跡紀行

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大雲院

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○第三十三番、乾向山、大雲院 (平成19年5月27日)

今日、国府(こくふ)から摩尼山(まにさん)へ行く途中に通った県道31号線に戻ると程なく道端に見える。直線距離で数キロほどだ。午前中に前を通過しているのだが、最後の札所ということで打たないでいた。
今回の中国観音霊場は特に順番どおりに打っているわけではないので走る道順でも良かったのだが、三十三番結願の寺ということになるので少しこだわってみたくなったからだ。

道路沿いに塀などもなく開放的な境内の寺で町の中でよく見かける特別に変わった所はない寺だ。

鐘楼前は広く空き地になっていて何かの建物の跡と思われる。今は駐車場として使われているようだ。残念ながら昔に比べて規模が縮小しているのだろう。
大雲院(だいういん)は明治までは樗谿神社(おおちだに)の別当だった。明治の神仏分離でこの場所に移転したという。先の観音院も藩主の祈願寺でやはり樗谿神社の別当の役割も担っていたらしい。寺が廃仏毀釈で受けたダメージはそのまま今につながっている。往時の姿は全く想像できない。

本堂へ向かう。扉は閉まっていて、「拝観希望200円」の札が出ている。どうやら本堂で御本尊を拝めるようだ。庫裏へ向かってみるが、どこにも納経所の表示が見当たらない。
玄関とそのまわりをうろつき、しかたなく再び本堂へ戻ると突然扉が開いた。人を感知して開く自動扉ではない。御住職が中から開けたのだ。
「どうぞ。」と、すすめられるので、遠慮なく上がらせて頂いた。

正面には阿弥陀三尊像(あみださんぞん)。堂の三方の壁に沿った外陣には西国三十三観音がずらりと並ぶ。荘厳な堂内だ。
本尊は阿弥陀如来なのだが外陣に安置されている観音像の最後にさらにもう一体、千手観音がおられて、それも本尊とされているらしい。それで観音霊場となっている。
千手観音立像は京都の清水寺形式という珍しい姿だ。42の手のうち2本を頭上にあげて組む。あまり見かけない。
ちなみに、京都清水寺の御本尊は33年毎に開扉される秘仏なので当分はお目にかかれない。前回は2000年だった。拝観に行った覚えがある。年齢的に、次の拝観は出来そうにない。

堂内には所々に葵の紋が見られる。徳川家康を祀る日光東照宮を勧請したのが樗谿神社で、その別当寺であった名残と思われる。

最後のお勤めをする。これが最後の般若心経だ。そして最後の納経をお願いする。
「四年かかって打ち終わりました。」
「それはそれは。(距離が)長いですからな。」と御住職。
何と満願のお札を頂いた。こんなものを頂いて朱印料だけでよかったのだろうか。

堂内の西国三十三観音はお砂踏みが出来るようになっているのでゆっくりと廻る。それぞれの札所の名前を見ながら西国も懐かしく思い出し、また廻ってもみるのも良いかなと思った。
ここは最後にしておいて本当に良かった。静かにゆっくりできる良いお寺だ。

打ち終わったことで、少しボーっと境内の木陰で休憩していると、また巡礼のバスが追いついてきた。ナンバーから福山からのツアーのようだ。四年間の中国観音霊場巡りで団体と遭遇したのは初めてだ。
中国観音霊場は知名度も低いので西国や四国と違ってそれほど巡礼者が多くない。落ち着いて廻ってみたい人には良い観音霊場だと思う。

打ち終わって満足というより少しの寂しさを感じる。何事も終わりはそんなものだ。
帰路はひたすら国道9号線を西へ向かう。最終日、254kmで旅の終わり。

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