同行二輪

いつまでも若葉な中年ライダーの古社寺旧跡紀行

小豆島八十八(発願)

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天気

○天気

ここ数日、一気に秋の気配が強くなり少し肌寒い。もう少し防寒を考えておく必要がありそうだ。出発前日というのに今日の空模様は朝から雨が強く降るあいにくの天気。
雨に降られるのも仕方がないとはいえ、どしゃ降りの中を走るのはやはりつらいので明日は少しは改善してくれることを願う。

行程は車で正味二日半から三日間とのことなのでその予定なのだが雨の中となると話が違う。バイクでは相当ペースが落ちるだろう。休暇は四日間だが二輪初心者としては日が暮れてからの運転を避けたいので、島への行き帰りは日の高いうち済ませたい。そうすると本当に使えるのは三日間。方向音痴の要素を加味したりするとそれ程の余裕はなさそうな印象だ。

天気が多少回復しないと全てを廻るのは困難な気がする。多くの不安要素をかかえつつ明日が決行日。どうなることやら。

準備

○準備

出発の日は確実に近づいてくる。9月23日。ようやく宿を確保する。
一日でどのあたりのお寺まで廻れるのかペースが全然予想できないので土庄に連泊することにした。島で一番大きな町で岡山からのフェリーの到着港でもあり都合がいい。
小豆島の大きさから考えて、たとえ島の一番端でその日の遍路が終わっても小一時間も走ればホテルに戻れるだろう。さらに宿が一ヶ所なら荷物を持って廻らなくてもすむ。

島の宿泊施設の多くがリゾートホテルか観光用の旅館なので経費を抑えようとすると宿の選択の余地がほとんどない。遍路宿はもちろん安いがちょっと勇気がなかったので普通のビジネスホテルを予約した。本格的な巡礼ではなくいわゆる観光遍路には遍路宿はかなり敷居が高い。

次に必要なものを買出しに行く。未経験なことだらけなので実は何が必要なのかわかってない。何しろ泊りでバイクの旅に出るのも初めてなのだ。
巡礼の準備は現地調達なので小旅行の準備でいいはずだ。あとはバイクでの移動に必要なもの。思いつくのは雨対策。
百均でビニール袋とごみ袋、冷凍用のフリージングバックを購入。荷物は全てをビニール袋かフリージングバッグに小分けにして入れる。さらにボストンバッグ全体もごみ袋に入れた。出来上がった荷物は美しいとは言い難い。うっかりそのあたりに置いておくと間違って燃えるごみの日に出されそうな外観だ。しかし機能的には完璧だろう。

荷物の固定用ロープを出してみるとこれが意外に短い。自転車の荷台用で2m。今まで大き目のカバンをシートにくくりつけたことはないがどうみても少しばかり短い。ホームセンターで物色するが3mのものが一番長いのでそれで手を打つ。試してみたが何とか固定できそうだ。

ボストンバッグに荷物を詰めているのを見て家内が妙なことを言う。
「遍路なんかしたらもう戻って来たくなくなるんじゃないの?」
どうも彼女の頭の中では、お遍路は罪を犯した人が懺悔のために廻るものか、そうでなければ世を捨てて行うものというイメージらしい。
お遍路さんとは世間ではそのように見られているのだろうか。今のところ世捨て人になるつもりはないし帰ってきてきちんと働くつもりでいる。もちろん次の就職先だって見つけてある。次の職場があるから休みが長く取れないのだから。

電話

○電話

四国遍路には興味があったので少しは知識もあるが、小豆島の予備知識がない。まずは情報収集だ。そもそも必要な日数は今回の休暇で十分なのか。この時点でそんな根本的なことを調べているようで大丈夫なのか若干の不安が募る。

小豆島八十八ヶ所霊場は全行程が四国霊場の約十分の一で150km余り。所要日数は車を使って2,3泊、歩いて1週間といったところらしい。
9月22日、詳しい話を小豆島霊場会に電話で尋ねてみた。小豆島巡拝に関する窓口になっているところだ。
「そうですね普通は自家用車で3日間。ただし迷わなければ。」
「初めてで一人だとどうでしょう。」
「・・・大体3日だけどねえ・・・」
電話の向こうでちょっと返事に困っている雰囲気が感じ取れる。無理もない。向うだって私がどれくらい道に迷いやすいか知らないのだから大丈夫と言いにくいだろう。
「分かりにくい所もあるけど、小さい島だし人に聞いてもらえればそんなに困らんと思いますよ。」

巡礼に必要なものはほぼ霊場会で揃うしそれ以上のものが欲しいのならお店も紹介してもらえるという。遍路宿は一泊5800円が相場とのこと。また、霊場会は年中無休だということなので行けばいつでも遍路はスタートできるらしい。

休暇初日の早朝に出発、最終日の四日目は予備日として午後にはゆっくり帰宅する予定でもお遍路に丸々三日間を使える。心配ない。いける。方向感覚が良くないのはしかたがないので確実に迷子になるだろうという自信があるがそれでも廻りきれるはずだ。
「よし!決定だ。」

機会

○機会

お遍路へのヤル気は満々だが最後の難関の時間が取れない。勤めているとこればかりは自分の都合になかなかならないものだ。

今年三月に一身上の都合で勤め先をかわることになった。この時はまとまった休暇も取りやすい遍路チャンスだったが世の中そんなに上手くはゆかない。全く動けないまま過ぎてしまった。もっとも、たとえ長期休暇が取れていてもバイクで廻るにはちょっと寒すぎる季節なので決行しなかっただろう。寒いので行かないということは天候や気候の変化を感じながら廻りたいということと矛盾しているが軟弱遍路の覚悟はこの程度のものだ。

当分は無理だろうと思っていたところ、縁あって十月でまたまた勤め先の移動ということになった。今回は季節も申し分ない。ここはぜひ行かなければと強く思うが実行がなかなか難しい。
一番の問題は一度で廻りきる「通し打ち」が出来るだけのまとまった長いお休みが取れないことだった。

今回もまた駄目かと、あきらめかけていたところ短期間でも廻れる八十八ヶ所に突然気がついた。
「小豆島!」
よく考えれば小豆島八十八ヶ所遍路の先達さんが親類にいるというのに。もっと早く思いつくべきだった。四国ではないが島四国と呼ばれるくらい有名な遍路。
お遍路は四国でなければということにとらわれすぎていた。お釈迦様もとらわれすぎて執着してはいけないとおっしゃられている。

決めた。行けるところへ行けるときに行こう。なにはともあれお休みを取らなければ始まらない。早速休みを取ったが確保できたのはわずか四日間。しかも出発予定日まで一週間もない。
今日は9月19日。さてどうなる。

憧憬

○憧憬

それは平成15年秋のことだった。

数年来お遍路をしたくてたまらなかった。
「いつかは四国のお遍路にゆきたい。」
お遍路ブームに触発されたのではないし、特別に理由があるわけでもない。かなり以前からの夢だ。

廻るとすればどうやって廻るか。
歩いて廻ることができればいいのだろうが多分無理だろう。全然自信がない。どうしても歩きたいわけではないが、出来れば遍路道の風に吹かれたいし四国の太陽にも照らされたい。潮の香りと顔にかかる波しぶきも魅力的だ。時には雨に降られるのもそれほど悪くはないだろう。
車というのはあまりに快適すぎる。自然を感じることが出来ないのが最も魅力に欠ける点だ。歩き遍路をやってみたいと思う人はどこか四六時中自然と向き合っていたいという願望があるのではないだろうか。
やってはみたいががどう考えても歩き遍路は無理だ。

車に乗って時々歩く。昔ながらの遍路道は歩き、国道などの舗装路は車を使う。個人的には最も理想に近い方法だ。しかし「歩き」と「歩き」の間の公共交通がとても心配だ。
遍路は田舎が多くバスも列車も便数が非常に少ないので時間調整に苦労するのは確実だ。時にはダイヤの関係から何時間も待たねばならないことも十分予想される。歩くよりもむしろタイムスケジュールがたてにくいだろう。

あるときふと考えついた。それがバイク遍路だった。
移動には体力が必要ないし時間的にも自由に移動できる。そのうえ車と違って遍路道の空気を直接味わえる。太陽も風も雨も体で受けとめられる。炎天下日焼けもするし、夕立でずぶ濡れにもなれる。暑さ寒さを直接肌で感じられる。もうこれしかない。

最大の問題は二輪免許を持ってないことだったが、それも何とか教習所での奮闘の結果手に入れた。そして中古だがバイクも買った。あとは実行あるのみ。
そうはいっても簡単にまとまった休みが取れるわけではない。

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