同行二輪

いつまでも若葉な中年ライダーの古社寺旧跡紀行

小豆島八十八(修行)

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十七番、一の谷庵

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○十七番、一の谷庵

谷を少し昇って行く。さほど大きくない川だがこれが一の谷の名前のもとになった川だろうと想像する。両岸も川底もコンクリートで補修され三面の護岸工事でもとの川の様子は窺い知れない。川というのは護岸工事をするとどうも趣を失ってしまうようだ。
この程度の小さな川を護岸工事しなければならないような災害があるのだろうか。河川管理に疑問を感じてしまう。

名前からの印象で少し森の中の静かな山間のお堂を想像していたが思っていたよりも里に近いところにあった。

十六番、極楽寺

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○十六番、極楽寺

前に池を配し石垣を組み宿坊も備えるお寺。堂々とした伽藍なので少し遠くからでもはっきり分かる。
ここの若いご住職は実家近くの八頭郡智頭の西光寺に恩師がおられるということで時々鳥取まで行かれるのだそうだ。全くの奇遇。これもご縁ということか。西光寺には何か良い像でもあるのだろうか。機会があれば訪ねてみよう。

十五番、大師堂

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○十五番、大師堂

国道436号に戻る。国道に案内が出てないので適当にめぼしをつけて走っていたら自然に着いてしまった。案内書の地図を見てもどこをどう通って来たのか分からない。
広い道路に面しているわけでもないし、案内板も不親切で、集落の中にあるためとてもわかりづらい。その上地図も不正確ときている。地図を頼りだと迷子になったかも知れない。時にはカンが働くこともある。

周りは田圃を潰して広がる住宅地だ。
札所は昔ながらの村のお堂で隣には小さな祠がある。そのそばに巨木が立つが植物の知識は皆無なので樹の名前は全然分からない。何の由来書も立ってないので詳しいことは不明だがこのお堂と祠は元々は無関係ではないはずだ。そしてそのどちらも残っている。岬の分教場のところの札所と同じだ。

ぞれぞれの集落に小さなお堂やお社や祠がありそれが今もきちんと守られているのは巡礼が島を廻るからだけではなく住民の信仰によるところが大きいと思われる。周囲の新興住宅の多さを考えるといつまでお堂や祠が守られるのか不安な要素もある。

国道へ戻る途中でトラックと鉢合わせした。車を少し寄せてくれた。来いと合図するがすり抜ける幅が狭い。その幅では自転車なら通れるがバイクは無理だ。
空き地に退避させる。そこまでは良かったのだが道へもどるための方向転換中に立ちゴケとなる。幸に転倒の被害はなく、この時はバツが悪いだけで何事もなく済んだ。

六番、田の浦庵

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○六番、田の浦庵

とうとう岬の分教場に来てしまった。もちろん目的地はそこではない。観光客が散策する分校の横の路地に案内板がある。
バイクで入れないことはないがこの先の道路状況次第ではまたまた大変な目に会うかもしれないという微妙な道幅だ。躊躇したのも一瞬。そろそろと路地へ突入して行く。

駐車スペースが分校の前しかなくて観光客と一緒に停めてこそこそと路地に入って行くと不審がられても困ると不要な心配をしたからだ。ただ何がどのように不審なのか自分でも分かりはしない。
余所者は観光地では観光客らしくするのが正道と信じているので、地元民しか歩かないような横道に入っていって「そっちは違いますよ。」などと呼び止められたらどうしようといらぬ心配をしてしまうのだ。このあたりがにわか遍路の根性の座ってないところだ。

道はやはり車用ではなかった。地元の子供たちが自転車で通ると似つかわしいような細道だがバイクなので何とか大丈夫。

境内には庵に向かって左手に社が併設されていて神仏習合の典型的な風景だ。ここほど直接隣り合っていなくても島では札所の庵堂の近くに神社がある場合が多い。部落の住民にとって近くの産土神とお堂は、いくら政府が神仏分離を叫んでみてもはっきり区別するべきことではなかったのだろう。
ご利益があって、おかげがあって、ありがたければ神様でも仏様でもどちらでもいい。
それが一般庶民の正直な感想だろう。誰だってそうだ。

市井住人の強さを見たような気がしてちょっとうれしくなったところで分教場の前へもどる。
観光ではないといいつつもせっかくここまできたのだから少しは見物してもいいかなと思い直す。以前に十分見学したので玄関先から少し眺めただけで移動した。実際は観光というより休憩だ。

午後三時四十分、携帯が鳴る。慌てて道端に停めておもむろにタンクバッグから取り出す。車の運転中の電話は法律で禁じられている。バイクの場合も禁じられているが、そうでなくてもやりにくい。出来ないこともないが危険なのでやりたくない。
バイクでは運転中片手を離せるのは左手だけだ。右手はアクセルがあるので手を離せない。走りながら電話をしようとすれば左手に携帯を持つしかない。だが左手にはクラッチがある。左手で電話しながらそのまま止るとエンストする。スクーターならクラッチがないのでその点では問題がないのだが。
実はバイクが携帯電話に向かないのにはもっと根本的な障害もある。ヘルメットを脱がないと電話できないのだ。
もっともバイクで走りながら他人とお話するために専用のインターカムのような道具もあるのでそれらを使えば可能だ。

それはともかく連絡内容は今後の仕事の引継ぎの件と送別会への出席確認だった。携帯があるとなかなか普段の生活から完全に切り離されない。責任上連絡が全くつかなくなるのも問題なので仕方がないだろう。

岬の分教場は主要道から分かれてからそれ程の距離はないはずだが遠く感じる。道が途中狭かったりするからだろう。海の向うに草壁の町を見ながら海岸線を走る。
ここの大きな入り江は内海(うちのみ)と呼ばれる。北は本島の南岸、東は島から飛び出した洞雲山の裾がありそこから西へ伸びる半島が南を囲う。さらに開けているはずの西は島から南へ伸びる三都半島が外洋をさえぎるために周囲の四分の三が陸地で囲まれた湾になっている。
内海の沿岸はどこでも対岸が望め、海だけでなくその向うに町の建物や山並みを眺めて走ることができる。これで片道一車線がずっと確保されていれば快適なワインディングの湾岸道路なのだが。

五番、堀越庵

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○五番、堀越庵

途中で県道を離れ少し寄り道をするかたちで五番がある。
鄙びた漁村の海岸線を走る。老人を乗せた台車を押してくる老婆に遭遇する。足腰の悪い旦那をどこかに連れて行くのだろう。どうやらおじいさんは口は達者なようだが歩けないようだ。押しているおばあさんにしても台車を老人車のかわりにしているようで曲った腰でゴロゴロ押してくる。
おばあさん一人で面倒をみられるのだろうか?。老人介護は深刻な問題だ。島ではサービスステーションも施設も多くないだろうし、そこへ行くにも公共の交通機関はとても不便なはずだ。現実の厳しさに接する。

漁村の奥の庵は小型車なら入れそうに書いてあるが徒歩でなければ無理だ。1mほどの道幅の路地を入ったところにあった。
お勤めをしながら先ほどの老夫婦の姿を思い出していた。


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