Toyopet USA

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実際に トヨペットクラウンが発売されたのは 1958年の7月になってからである。
 
アメリカで販売するためには、複雑な手続きや改造が必要であったからである。
 
ヘッドライト → アメリカ仕様
ガソリン給油口 トランク内 → リアフェンダー(左)
腕木式方向指示器 → フロント、リアとも点滅式ウィンカー
48HP → 55HP
(他にも もっとあるかもしれない)
 
画像は 1958年6月に横浜港から トヨペットクラウンRSLの最初の30台が 船積みされているところ。
 
 
 
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発売早々、案の定 トラブルが続出した。
 
当時の日本には 高速道路は無かった。 当然、クラウンの設計段階で 巡航100㌔以上で長時間走行する
 
想定は されていない。
 
しかし アメリカではフリーウェイで100㌔以上で走行するのは ごく当たり前のことであった。
 
米国仕様で若干パワーアップされているものの まだ世界で通用するレベルの車ではなかった。
 
まず高速走行でのパワー不足。 高速連続走行でのオーバーヒート。 シャーシからの振動。
 
エンジンの騒音もひどい。 
 
さぞかし クレーム処理に追われたことであろう。 
 
結局 この年の9月末で 一旦輸出をストップする。
 
トヨペットクラウンRSL(1958年式)が アメリカへ輸出されたのは 643台である。
 
そのうち12月末までに販売されたのは わずか287台であった。
 
 *現存する58年式RSLは アメリカで5台程度といわれている。
   国内では私の知る限り トヨタ博物館にある1台だけである。
 
 
 
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その後、マイナーチェンジされたRS22L型(1959年式)を 同年12月より 1290台輸出する。
 
価格は $1999.- (720.000円)。  国内価格よりも約30%安い!!!。
 
しかし 結果は思わしくなかった。 
 
結局 1958〜1960年にかけて 合計 2137台が アメリカで販売された。
 
こうして トヨペットクラウンの対米輸出は 1960年に一時中断に追い込まれることになった。
 
世界のトヨタも当時は アメリカでは通用しないと思い知らされたのであった。
 
トヨタが 世界で通用する乗用車、新型コロナで成功するのは これから5年後のことである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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国内市場において トヨペットクラウンは 1955年-2752台、1956年-9250台、1957年-16435台と
 
順調に生産を増やしていく。
 
翌1958年1月に ロスアンゼルス輸入自動車ショーに クラウンを出品する。
 
本格的な販売開始に先立ち セールスプロモーション活動を展開していく。
 
以下は 当時の広告、カタログの紹介。
 
 
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1957年3月に トヨタ自動車販売の社長がアメリカを視察した際に クラウンの対米輸出を決意した。
 
フォルクスワーゲンビートルが米国市場で成功していたので、小型車なら新規参入ができると判断したからだ。
 
当時のアメリカ市場の規模は 日本とは比較にならぬ程 巨大であった。
 
輸出によって外貨を稼ぎ 企業を発展させるためには 対米輸出へのチャレンジは必然であった。
 
上の画像は 同年8月にサンプルカーとして ロスアンゼルス港に到着した RSDとRSである。
 
国産乗用車が初めて アメリカ本土へ上陸した とても誇らしげな画像である。
 
 
 
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その後 カリフォルニアのナンバーを取り デモンストレーションとテストを兼ねた ドライブ旅行に出る。
 
それから 大変な事になったそうである。
 
『 高速道路を80マイルで走行していると突然エンジンの音が騒々しくなり、力がぐっと落ちてきた。』 
 
『 肝心のエンジンが これではとても無理だと 東京にギブアップのサインを送った。』
 
サンプルカーが到着し 試運転の時点で 先遣隊は無理だと判断したそうだ。
 
本社からの指示は 会社の設立準備を続行せよ とのこと。
 
『 クラウンは50台でも100台でも売れれば良い。まず橋頭堡だけでも築き アメリカ市場の足掛かりに
 
したい 』 という方針であった。
 
 
なんとなくクレージーキャッツの無責任シリーズの映画っぽい雰囲気が感じられるが とにかく前進、また前進
 
ある。 まさに植木等のような人たちが 新しい時代を切り拓いたのである。
 
 
 
 
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1957年10月に 米国トヨタ自動車販売がロスアンゼルス郊外のトーレンスに設立される。 
 
資本金は100万ドル。(工販折半出資)
 
当時のトヨタは トヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売に 生産と販売が分社されていた。
 
1950年に設立されたトヨタ自販の資本金が8000万円。
 
当時は1ドル360円なので 米国新会社の資本金は3億6000万円。
 
米国進出への決意は 生半可なものではなかったと感じられる。
 
こうしてトヨタのアメリカ進出が始まる。
 
 
 
 
 

Crown RSL US仕様

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トヨペットクラウンRSL US仕様の特徴について。
 
アメリカの保安基準にあわせて改良されているところがある。
 
国内仕様と比較してみる。
 
 
 
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まず1958年10月までのRS系の方向指示器は、腕木式方向指示器である。
 
しかし、US仕様にはピラーに腕木式指示器は無い。
 
フロントグリルの両端のパーキングランプがウィンカーとなっている。
 
最初これが、ウィンカーだと思っていたのだが、指示器を出しても点滅しないので、少し戸惑ったが
 
取扱書を見ると、パーキングランプとなっている。
 
国内仕様は点滅しないのである。
 
 
US仕様は基本的にRSD(デラックス)がベースである。
 
しかし、フロント、リアシート、ドアパネルはRSと同じビニールレザーである。
 
リアシートの肘掛とドアパネルのモールはRSDと同じである。
 
 
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スピードメーターは、もちろんマイル表示。
 
左端の油圧計は単位が異なっている。 国内向けは 0〜4〜8 kg/c㎡。
 
電流計、燃料計は同じ。
 
水温計は単位が違う。 国内向けは 50〜80〜100℃、US向けは華氏であろうか。
 
ヒーターのコントロールスイッチも移動している。
 
スピーカーは同じところについている。
 
 
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ガソリンの給油口がリアフェンダーにある。
 
国内向けは、リアフードを開けて、さらにふたを開け、更にキャップを外してからガソリンを入れるので
 
断然こっちの方が便利である。
 
テールランプは、パーキングとブレーキランプである。 ウィンカーではない。
 
その下にランプが追加されているので、これがウィンカーではないかと思う。
 
 
対米輸出するために、さまざまな改造が必要だったのであろう。 比較してみると興味深いものである。
 
 
 
 

Toyopet Crown RSL U.S.A

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1958年(昭和33年)に643台のトヨペットクラウンがアメリカに輸出されている。
 
結果は散々なものであったそうだ。
 
技術的な問題が多発し、騒音や振動、快適性など当時のアメリカの要求レベルには、ほど遠かったようだ。
 
自動車先進国のアメリカへ輸出したという、箔をつけるために実行されたようだ。
 
本格的な対米輸出はまだ先のことであった。
 
現在、アメリカでは輸出された643台の内、5台が現存しているようだ。
 
先日、1枚目の画像のトヨペットクラウンが売りに出されていた。
 
『 Toyota Toyopet 』 と車名が表記されていた。 価格は$45.000.−
 
アリゾナのトヨタディーラーに展示されている。
 
このクラウンは、雑誌 『 高速有鉛 』 で、アメリカのイベントのリポートで紹介されたことがある。
 
 
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これは、ロスアンゼルスにある The Petersen Automotive Museum の展示車両である。
 
かなり高度なレストアが行われている。
 
 
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これは、2008年に e-Bay で $22.322.ーにて落札された車両。
 
サンフランシスコに輸出されたもので、1964年からガレージで44年間眠っていたそうだ。
 
走行距離も約20.000マイルほどの完全オリジナルコンディション。
 
さすが。アメリカ!!
 
 
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これは1958年のオーストラリア一周ラリーの参加車両であろうか。
 
Mobil gas Trial    1958    ( Round Australia ) の文字が見える。
 
 
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最後の画像のオーナーは画像1の方と同じようで、レストア予定とのこと。
 
レクサスのV8エンジンを搭載を計画しているらしい。
 
この5台は、現在判明している車両であって、まだ世界中には RS、RSD、RSLの初期型が
 
存在するのかもしれない。
 
日本にも、人知れず、ガレージ、納屋で復活の日を待っているRS系クラウンが、まだまだ
 
沢山、現存しているに違いない。
 
 

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