From ROMA-KEN(古代ローマ史探求)

…歳を重ねただけでは人は老いない。理想を失うとき初めて老いる。(Samuel Ullman, 'Youth'(「青春」より。)

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古代ローマ関係の動画をYou TubeにUP!しておいたので、お知らせ。
本日の公開は、昨日紹介した海港都市オスティア遺跡より出土した
「コルムバリウム」(※鳩小屋の意味)と呼ばれる集合墓(M・サエニウス・アリストーの墓)
の様子を撮影したものです。



オスティアの集合墓(M・サエニウス・アリストーの墓)

古代ローマ時代の海港都市オスティア都市内部への入口はネクロポリス(死者の街)であった。しかし、古代ローマ時代の墓地は、人里離れたひっそりとした土地に設置されるのではなく、しばしば人々の往来の激しい都市入り口に所狭しと乱立していた為、興味深い特徴を帯びることとなる。
既に記念碑文や奉納碑文を通じた意思表明を明示する習慣のあった古代ローマ人は、彼等が「生きた証」を明示する為にこうした墓所の玄関口や一際目立つ場所に墓碑銘を設置し、自らの名や業績を観衆に訴える手段として利用した。
また、墓碑銘にはしばしば、誰が誰の為に設置し、墓所の中に誰が入ることが出来るのか、また、各々の墓所の領域はどの程度の範囲であるかを明示的に示すことで、故人と子孫の「生前の記憶」を保護し守り抜こうとした。

今回紹介する動画でも、古代ローマ人の「生きた証」を明示し「生前の記憶」を守り抜こうと躍起になっているM・サエニウス・アリストーなるオスティア市民に設置された墓所及び墓碑銘の存在に気付かされるだろう。
この墓所は紀元前後の古代ローマ社会で一般的であったコルムバリウム(※鳩小屋の意味)と呼ばれる集合墓であるが、アリストー自ら「生前の間に設置」し、「幅20ローマンフィート、奥行25ローマンフィート」のこの墓所には「自分と子孫、自分の被解放自由人のみ墓所に入る」ことが出来ると墓所の玄関口に掲げられた碑文に明示している。
玄関より墓所内に入ると、各々の骨壷を置くための壁龕(ニッチ)が設置されている様子を見ることが出来る。この壁龕の下部にはしばしば故人の墓碑銘が掛けられ墓所内を訪れる家族や友人・子孫に故人が「何と言う名前で何をしていたのか」を明示的にかつ永続的に表明していた。

古代ローマ時代における墓碑は、故人(場合によっては生前の間から)が永続的な記憶を勝ち取ろうと躍起になっている「記憶を巡る闘争の場」であったとも言える。

by トリマルキオ(kannriromaken)



【参考画像】


イメージ 1

 アリストーの集合墓の外観

手前に見える白枠内に碑文が刻まれている。


イメージ 2

 アリストーの集合墓に設置された墓碑銘

M・SAENIVS・ARISTO/
FECIT SIBI ET/
LIBERTIS LIBERTABVS/
POSTERISQVE EORVM/
IN FRONT P XX IN AGR P XXV

【訳】
マルクス・サエニウス・アリストーが自分の為、被解放自由人の為、子孫の為に設置した。
この墓所の領域は幅20(ローマン)フィート、奥行25(ローマン)フィートである。

注)1pes(ローマンフィート)=29.6cm


イメージ 3

 アリストーの集合墓の内部の様子

骨壷を置くための壁龕(ニッチ)が等間隔に並んでいる。
この壁龕が等間隔に並んでいる様子があたかも鳩小屋のように見えたことから、
集合墓は「コルムバリウム」と呼ばれることとなった。


【最後に一言】
初めてオスティア遺跡を訪れた時、最も衝撃を受けたのが、
実はこうした墓地通り(ネクロポリス)の墓碑や石棺、墓碑銘でした。
書物でしか知らなかった「永続的な記憶」を求めて止まない
古代ローマ人の並々ならない情熱に触れた瞬間でもあったのかもしれません...



古代ローマ関係の動画をYou TubeにUP!しておいたので、お知らせ。
本日の公開は、ローマよりティベル川を南西に30km下った
海港都市オスティア遺跡より出土した交易人組合所跡の様子を撮影したものです。



古代ローマ時代の海港都市オスティアにおける交易組合所跡

古代ローマ時代においてオスティアが繁栄した理由は、この海港都市がローマと属州とが海を通じた交易活動・穀物供給を実践して行­く上での中継地(玄関)であったからである。
アウグストゥス帝によって確立された「ローマの平和」(pax romana)の下、属州各地からやってくる交易人組合はしばしばその足跡をオスティアに残して行く。例えば、各々の組合所に敷­き詰められたモザイクの形で...
ナルボネンシス(南仏)や北アフリカ等、地中海沿岸の属州各地から穀物や象牙を売買する為にオスティアへと寄港した交易人は、そ­れぞれの出身地の組合所で手続きを行なうなど様々な業務をこなしていた。また、こうした組合所は様々な意見交換の場でもあった。
こうした組合所は、都市の中心部に位置する円形劇場の裏手に建設された豊穣と穀物の神ケレス神殿を取り囲む形で設置されていた。

オスティアに残るモザイク画は、古代ローマ時代の繁栄を偲ぶ最良の遺物である。

by トリマルキオ(kannriromaken)


【ちょこっと紹介】
オスティア・アンティーカに残る遺物、とりわけモザイク画は
この遺跡が海港都市であったことを偲ばせる海に纏わるモティーフで満ちています。
今回紹介した動画にも、イルカや海産物、穀物や葡萄酒を入れるアンフォラ、商船といった
活発な交易活動を物語るモザイク画が多く描かれており、
何となく開放的な気分にさせてくれます。

ローマを訪れた際には、是非、オスティアにも足を運んでみて下さい。
(※マリアーナ駅よりオスティア・リド線で30分〜40分程度、料金も1-2ユーロ程度。
  遺跡入場料は4ユーロ?(詳しくは忘れた))

【参考ページ】(当HP内)
https://romaken.web.fc2.com/history/ostia/ostia-04.html
(04.交易の中継地オスティア)


【最後に一言】
オスティアは僕に卒論のテーマを与えてくれた遺跡でもあり、
ある意味では、他の遺跡以上に深い思い入れがあります。


なかなかハードな一日だった。

今日は、ダイバーライセンス取得に向けたプール実習を
朝から夕方までの一日がかりで受講した。

この実習がなかなかタフなカリキュラムであった。
このカリキュラムを終えると
いよいよ二日間の海洋実習(計4ダイブ)を受講出来るようになるが、
それまでに必要な知識・技術を習得しておく必要がある為だ。

まずは筆記試験時に実施したBCD(※浮力調節ジャケットとでもいうか)とエアタンクの
取り付け方からの復習から始まり、
水中内で、フィンやレギュレーター、マスク内に水が入った場合の水抜き方法を幾通りか学び、
自分のエアがなくなった場合に、バディからエアを借りながら水面上昇する方法、
BCDをコントロールすることで、浮力を維持し無重力状態を保つ方法、
水中(水深5m)まで潜行し、そこでBCDやウェイトベルトを脱ぎ、再度、装着する方法、
とどめは、エアタンクなしの素潜りで水深5m下まで行き、
仰向けになった状態で水底に留まり、しばらく経ってから浮上する訓練、etc...
(※これはおまけみたいなもんだが…)

実習の終わりには、泳力テストと言うことで、十分疲れきった身体で、
BCDなしで300m泳ぎ続けるというなかなかスパルタ的なことまでさせられ、終了!

…と、初心者にとってはなかなかヘビーな内容だったが
ちょっと感動したこともあった。
人間という陸上生物が、BCDとエアタンク、マスク等を使用することによって、
水中で浮力を確保しながら息をし、水中の様子を自分の眼で見渡せるのだ!
今回は無機質なプール内だったが、これが実際の海中で、
多様な水中生物が息づく青く透き通った海の世界を自由に堪能できるのかと思うと...

まさに、新世界の発見である。

ここまで来ると、2日間の海洋実習を無事に終え、ライセンスを取得したあかつきには、
何としてもカリブ海を堪能したくなってくる。
(※我がバディさんも心待ちにしているみたいです♪
  特にイルカと戯れたいんだとか...)


結構疲れたが、ちょっぴり新たな世界を覗くことができ、
心ウキウキな今宵のトリマルキオであった。


【追伸】
ジャック・マイヨールって本当にすんごいと改めて思った。
(※グランブルーの主人公だが、実在するダイバー)

仕事との関わり合い方

少し時は遡るが、
退職することとなったある方から、
一冊の本を頂いた。

『そうか、君は課長になったか』(佐々木氏)

というタイトルだが、
店頭でもよく見かけるので、ご覧になられた方もいるかもしれない。

正直、何故、僕に下さったのか定かではないけれど、
読んでみるとこれがなかなか興味深い。

例えば、「仕事の進め方10か条」について。
要は、仕事をしていく上での心構えを予め定めて仕事に臨め!
ということなのだが、
このようにルール化してその行動規範に従って仕事をしていくことで
ただ、「仕事をしているだけ」、「受動的」な仕事の受け方から、
能動的かつ生産的に仕事を進めていくことができるようになるのではないか。

僕自身、入社前から入社直後にかけて
「人生の指針」と「Personal Vision(志)」なるものを定めたのだが、
常に意識しているとは言わないまでも、
頭の片隅に引っ掛けておいて、時折、自己に対して警告するようにしている。
「おい!最近、君は仕事の為の仕事をしているぞ!」と。

行動に一定の基準を設け、極力その基準に沿って動く。

こういうのも大事なのかもしれない。
(※なんやこてこての哲学みたいだな。)


もう一つ気に入った箇所がある。

常にひとつ上の立場でものを見て考えるクセをつける。

「大局観」という言うものがあるが、
例えば、課という単位であるなら、
「会社にとって何が重要で、そのために課に求められている役割期待は何か。」
という大局観を持つことで、数ある業務の中で幹と枝葉を見分ける術を得る、
というものである。
そうした大局観を養うために、
若いうちから日々の業務をこなす中で、常にその業務の先に何があるのかを意識し、
時機が来た時(※より決定を下さる立場に立った時等)に、
直ぐにでも行動を起こせるよう準備しておく、
ということである。


他にもあれやこれやと興味深いテーマがあるが、
全てを真に受ける必要はないと思う。
仕事に対する捉え方・関わり合い方・感じ方は人それぞれだろうし、
そうした多様性を受容する会社であってほしいし社会であってほしいと思う。

個人的には、どうせ仕事をしなければ生きていけないのなら、
一日の3分の1以上も費やす労働時間を、如何に「フルに充実させるか!」
を考えながら、日々、仕事に臨みたいものだ。

水中考古学への道…

イメージ 1

 瀬戸の夕べ −故郷の海−



…とは大袈裟だけれども、
 ダイビング・ライセンスを取得することにした。

我がバディ(嫁さん)もライセンス保持者だから、
これで一緒に麗らかなる神秘なる水中世界への旅ができるかも。
(※無事、取得できたらの話だが…)

これで念願の地中海世界に潜む古代遺跡を巡る旅行もできるかもしれない、
と考えるとなんだかわくわくしてくる。
(※といっても、それぞれのライセンスで限界潜水深度が決まっているので、
  どこまで実現可能かは定かでないが…)


無事、取得できれば、
取り敢えずは新婚旅行も兼ねてカリブ海を潜る予定です♪


追伸

ちなみに、リュック・ベッソンの『グランブルー』は大好きです。
タオルミーナが舞台となった、
海豚と潜水士が月夜のイオニア海で戯れる場面が特に好きなのです。

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トリマルキオ
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