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「この光は・・・」
そこにいる誰もが その光の美しさに目を奪われた
「ついに・・・ ついに この光が現れたか」
「おじい様?」
チェギョンが そうつぶやいた陛下を 見上げていた
陛下は チェギョンの頭を優しく撫でながら その光をまぶしげに見つめていた
その時 慌ただしく 部屋に駆け込んできた男性が
「陛下 大変です!! ユル様の部屋から 怪しげな光が!」
「なんだって!! あの封印が 解けたというのか?」
陛下は 放たれた光を見つめたまま 何かを考えているようだった
「シン 着いてきなさい」
力強い声で 僕を呼び 歩き出す陛下の後姿は 何か大きな事を決意したような
そんな 背中だった
ユルの部屋の扉を開けると
暗闇の中へ 導いているような 暗い 黒い光が放たれていた
中からは ユルのお母様の声がした
「やっと 来てくださったのね 陛下」
「君か? あの 封印を解いてしまったのは」
「えぇ そうよ! だって 20年前に 約束したじゃない!」
「そ それは・・・」
陛下は その暗闇の中へと 歩いていった
僕も その中へ入ろうとしたが 息苦しくて 1mも先には 進めなかった
「お兄ちゃん・・」
後から いつの間にか チェギョンが着いてきていたらしい
「この煙みたいなの 凄く苦しいよ」
「チェギョン? 大丈夫か?」
とても 苦しそうなチェギョンを抱きかかえ
「誰か? 誰かぁ? チェギョンを僕の部屋に 連れて行ってくれ!」
「イヤ! ダメだよ! お兄ちゃんと 私は 今 離れたら いけない」
苦しそうに そして 絞り出すような声で チェギョンがそう言った
「でも こんなに 苦しそうじゃないか!」
「大丈夫! 私は 大丈夫だから!!」
天空の この異変に
地上の人間である チェギョンは
僕達の何倍ものダメージを 受けているのかもしれない
チェギョン・・・
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